ファーストファンタジークエスト
右見て左見てもう一度右、細心の注意を払って俺は外へ出ようとする。
ここは一体どこだろう、どこの警察なんだろうか。とりあえずさっさと出ないとな。
絶対に誰にも見つかってはならない、見つかればまた捕まって今度は出られないようにされてしまう。絶対に見つからないぞ。絶対にだ。
「おい!何をしている!」
すぐに見つかってしまった。
どうしよう、どうしよ・・・ホワチャァ!!!!
俺の右手が警官の顎をとらえた。
警官の意識はその一撃で途絶え膝から崩れ落ちる。
やってしまった。そんなつもりはなかったのに反射的に手が出てしまった。
自分がどんどん取り返しのつかないことをしている気がしてきた。
やっぱり帰ろうかな、ドッキリ大成功!って言えば案外許されるんじゃないだろうか。もしくは敗北が知りたいとか意味深なことを言っておくか。
しかしやっぱりとはいえあいつに会うしかないので先へ進もう。
1人警官を倒して経験値を上げた俺は次の扉を開けた。そこにはなんと誕生日ケーキがあった。
誰かの誕生日か、どうでもいいかと思って先に進もうとしたら警官A警官Bが現れた。
「手を上げておとなしくしろ!」
警官A Bは税金砲を俺に向ける。
「おっと!おとなしくするのはお前らだぜ、こいつがどうなってもいいのかな」
俺はその場にあったぬいぐるみ持ち上げる。
「そう、こいつはぬいぐるみだ。こいつを返して欲しければそこをどきな」
ぬいぐるみを舌舐めずりする俺。
「くくく、こいつを更にこうしてやろうかなぁ」
ぬいぐるみをケーキにねじ込むジェスチャーをして見せる。
「そうだ、それでいい・・・」
警官が道を開けたので俺はぬいぐるみを抱えて通ろうとした。
しかしズガンッと乾いた音とともに俺の足は撃たれた。
やっぱり何事も勢いで誤魔化すのはダメだなぁと思って意識は途切れた。




