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ドリーム

「くそ、絶対に訴えてやる」

ワイワイ賑わう町中をそんな事を言いながら歩いていた。

幸い骨折はすぐに治ったがあの筆舌に尽くしがたい痛みに対して何もないのは良くないのではないか。

「こういう時はやけ食いだな」

俺は近場の定食屋に足を踏み入れた。

「ありったけのミートパイをくれ」

「お、にーちゃんどうした。女に振られでもしたか」

店主のオヤジに近い事を言われてさっきの事を思い出してしまった。

「ちょっと女の子に振り回されてな」

物理的に、という事は伏せて説明するとガッハッハと笑っていた。後さすがにありったけのミートパイは食べられないのでハンバーガーとポテトにしてもらった。

「アンタも振り回されたのかい」

隣の男性が俺に話しかけてきた。腕に包帯を巻いている。

「頭に剣が刺さってるもんな。そりゃ仕方ないか」

「仕方ない?簡単に言うなよ」

俺は男のつまみを食いながら返した。

「あいつの夢は世界一の剣豪、気づいたら周りの物を武器にしてしまう癖があるのさ」

また頭に包帯を巻いた男が現れた。

「だからって武器にしていいわけない」

俺は当たり前のことを口にした。

「あれを見てごらん」

男が指を指した所にはシラサギがいた。メイド服を着て働いている。

「ああやって夢を追うためにバイトも欠かさないんだ」

「そしていつかアイドルにも挑戦するらしい」

なんてことだ。シラサギにそんな事情があったなんて。

「あいつをよろしく頼んだぜ」

「ああ」

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