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マウントポジションという山
「夕食できたよー」
そう言って5分くらい経ってもこない。もう一度見に行ったらまだ殴っていた。
「ご飯!ご飯!」
まったく、せっかく作ったのにできたてじゃないと勿体ないじゃないか。
しばらく待っていたがずっと殴っていた。
「待って待って!」
俺が必死に抑えても殴り続ける。なんだこれは。若者を殴る政治家でも乗り移っているのか。
俺の制止を振り払い君臨するクロウサさん。
「ドンとストップミー!ドントストップミー!」
まずい、怒るとこんな人なのか。
俺は必死にクロウサさんを静めようと撫でてみた。
俺はムツゴロウ俺はムツゴロウ、よーしよしよし
落ち着いたクロウサさんの手を引き夕食の場所まで連れて行く。
そこで知らない女が勝手に食べていた。




