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神の夢

その日、俺は夢を見ていた。

荒れ果てた広大な大地、草や木がほとんどない。

そんな場所が選ばれるのだろうか戦争が行われている。装備から文明レベルは中世くらいだろうか。

まあ、俺はそういうの詳しくないからはっきりとは知らないが。

戦場を遠目に俯瞰から見ていると近くに何やら観察者のような人がいることに気づいた。

「君、名前なんて言うの」

「ハジメです」

観察者にいきなり話しかけられて答えた。

「ちょっと手伝って、忙しいから」

近くに行くと女の人で驚いた。

「何やってんすか」

「記録だよ、人死んでるから」

嫌だよめんどくさい、小声でそう言うと怒られた。なんでも忙しいからたまに夢で他の世界の人間を呼び寄せて仕事をさせているらしい。

「なんだよそのブラック企業、給料出んのか」

そう言うとまた怒られた。俺の世界にも関係あるらしいので仕方なく手伝うことにした。

俺の交渉により家と机と椅子が用意され、帰る頃にはそこら辺にある物は持って帰って良いことになった。

「でもなんで戦争してるんすか」

「あー、最近どこも荒れていてね、戦争とかで減らしておかないと成り立たないんだよ」

「まるで仕組んでるみたいじゃないすか」

「うん」

何となく気づいてはいたが神的な人なのだろうか。

「そうそう」

「これって夢?」

「だから夢だけど夢じゃないって」

これは現実?俺の夢?どっちだろう。

「でも戦争で殺すなんて酷くないすか」

「魔王やら邪悪龍やらでバランス崩れちゃってさ、パワー持ってかれて維持できないのよ」

神ってもっとちゃんとした人だと思っていたけれどこんなものなのか、引っ越しできないのかな。

電話が鳴った、俺ではない、神のだった。

「え?もうついていけない?ちょっとちょっと、私だって頑張ってんのよ」

うわー、反乱起きてるよ、部下の神っぽい人たちに捨てられそうだよ。

なんかやばそうだし帰ろうかな。

俺は勝手に帰ることにした、帰り道を探す。

「あ!そこら辺は今あぶないから!」

神がなんか言っていたがもう遅かった。乱暴に置かれた剣が棚の上から落ちてきて俺の頭に刺さっていた。

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