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不良な俺は世界を救う魔王  作者: しゅーみん
異世界転生編
8/88

神々と勇者

もう内容難しすぎて何書いてる変わらなくなってきたので変なところがあったらご指摘お願いします(殴

 

『ガル様、八時でございます。』


 脳内に大音量の声が流れる


「うわっ!?」

『……八時起こせと仰ったのはガル様でございます。』


 そうだけどさ……鼓膜破れるぞこれ……


『有り得ません。脳内で響かせただけですので、鼓膜へのダメージは一切ありません。』


 はいはいそうですか、鼓膜より大事なところがイカレそうで怖いですよ

 ベッドから降り、体を伸ばす


「ふぅ、行くか」

『冒険者用具品を売っている店は検索済みでございます。案内ナビゲート致します。』


 おう、頼むわ。先に昨日のパン屋に寄ってくれ、腹減ったわ


「了解致しました。案内ナビゲート致します。」



 俺はパンを食べ終え冒険者用具品店に入る。旅の途中で食べるための保存食も買ってきた

 思ったんだけどさ、時空間転移っての出来るじゃん? それでディルスまで行けねぇの?


『不可能でございます。時空間転移は一度行ったことのある場所、視認できる場所のみ移動可能です。正確に言いますと、その場からの風景を強くイメージすることが出来なければ不可能でございます。』


 イメージねぇ。ディルスは行ったことないし、無理だな。とりあえず買い物を終わらせようか

 大きなバッグ、そして三リットルの水筒と水を買った


「こんなもんでいいだろ」


 他のが欲しくなる前にディルスに着けばいいんだしな

 すぐに買い物を終わらせ、ギルドへ向かう事にした



「ちーす」


 一応挨拶だな。もはや意味をなしていない気がするけども


「おお、ガル。もう出るのか?」

「まぁ、早めに出た方がいいと思ったので」

「それもそうじゃな。だがガルよ、その様子では替えの服を持っておらんじゃろ?」

「え、ああ、そういや持ってませんね」


 出る前に適当に買うかな


「ハッハッハ、思った通りじゃ。そなたにはこの町を助けてもらったからのぅ、替えの服くらいしか用意はできんが貰ってくれ。それとも飯の方が良かったかのぅ?」

「いや、飯はもう準備しているので大丈夫です。服ですか、完全に忘れてましたよ。汗まみれの服で寝たくはありませんしね」


 完全に忘れてたわ、タオル後で買っとこ


「ふむ、そう言ってくれるとありがたい、どのような服が好みかわからなかったからその服と全く同じ様に作ったが、問題ないな?」


 作ってくれたの!? 美人の手縫い!? なんだか特別に嬉しい気がするな!


「とは言っても魔法で作ったのだがな。着心地は問題ないはずじゃ」


 魔法ですかー、魔法って便利だねぇ……。魔法で縫ったのかな?


「ありがとうございます。短い間でしたがお世話になりました」

「お世話になったのはこちらじゃよ。そなた、ディルスでは気をつけるんじゃぞ。ディルスにはいないが、王国騎士団には、勇者もいるそうじゃしな」


 勇者……やはりいるのか……


『はい。我々魔族の敵であり、神々に洗脳された国々の戦闘させるためだけの奴隷のようなものとも言われます。』


 神々に洗脳された? 奴隷? どういう事だ?

 まぁその話は後ですることにしよう


「はい、わかりました。注意します」

「うむ、それじゃあの。旅の無事を祈る」


 俺は服を受け取り、一礼してギルドを出た

 町を出る前にタオル一枚くらい買ってこよう。案内頼む


『了解致しました、検索いたします……発見しました。案内ナビゲート致します。』


 俺はタオルを買って町を早々に出た

 お別れしたのにまだいるの見られたら恥ずかしいもんね





「神々と勇者について話してもらおうかな」


 ディルスへの道を走りながら聞くことにする

 走る速度は、俺の知っているようなものをゆうに超えており、車くらいなら余裕で抜かせそうな速さだ


『了解致しました、お話致します。』

「まずは勇者だな。勇者は戦闘をさせるためだけの奴隷のようなものとか言っていたけど、どういう事だ?」


 俺の中では勇者というのは、何かに選ばれし者だったり、凄い剣に認められたりして、冒険に出て世界を脅かす存在を倒すようなものなんだが


『勇者とは主に二種類にわかれます。異世界の勇者と、この世界の勇者です。異世界の勇者は勇者召喚と言われる禁術を行い、異世界から勇者たる逸材を召喚し、勇者は現れるのです。それは膨大な魔力を必要とし、異世界の無関係の人を召喚するため禁術と呼ばれております。勇者召喚は莫大な魔力を数日間練り上げ発動する魔法であり、そのため巨大な戦力を持つ国のみが発動することが出来るのです。召喚された勇者は勿論召喚した国へ転移します。その時点で勇者にはもう選択肢は無いのです。ガル様もそうですが、異世界人は転移、転生した時、特別に強い能力と身体能力を開花させます。王国にとってそれは大きな戦力であり、魔王だけではなく魔人、更には国境戦争にも使われ、この世界について何も知らない勇者は従うしかなく、それはまさに戦闘をさせるためだけの奴隷と我々の間では呼ばれておりました。』

「もし異世界の勇者を発見した場合、和解して仲間に入れることは出来るか?」


 それが地球の人間でも別の世界の人間でも、無理矢理召喚されたんだったら不本意なはずだしな


『……不可能ではありません。ですが、召喚され和解するのが遅かった場合、既に精神支配を受け、洗脳されている可能性がございます。その場合、既に手遅れです。』


 そうか。不可能じゃなかったら何とかなるだろう


「この世界の勇者ってのはなんだ? 聖剣なんぞに選ばれてたりするランク10の冒険者のことか?」

『間違いではありませんが、少し違います。勇者はランク8から名乗る事が出来、その国で多大な功績を残す、もしくは残した子孫が勇者となります。この世界の勇者は国に支配されている場合が多いですので、仲間に引き込むことは難しいと言えます。』

「そいつらとはできたら関わりたくねぇな、俺まだ魔王ってバレてないけど」

『異世界の人間は洗脳には耐性がありますので、この世界の者よりは洗脳されるのに時間がかかります。交渉などをするならば、早いほうがいいかと思われます。』

「今この世界に異世界の勇者はいるか?」

『存在しません。』


 いないのか、良かった。いたら既に手遅れかもしれないしな


「召喚を感知することは出来るか?」

『可能です。』


 流石ナビさんだな。その一言に尽きるな。それとも悪魔ってみんなこうなのか?


「召喚されたら俺に教えてくれ」

『了解致しました。』


 これで異世界人は救える

 魔王の俺が説得するのは難しいだろうがその時はその時だ。サッカー野郎じゃないけど、何とかなるさの精神だな


「神々に洗脳された国々ってのはどういう意味だ?」


 これだ。この大元をやれば世界を救うことができるかもしれない

 あの町だけを見ていると和やかで平和だったが、王国付近では違うらしい。嘘に嘘を重ね騙し騙されの世界だそうだ。本当にそうかは分からないけどな


『洗脳された国とは、国王は神に洗脳されている国のことでございます。どうやら神が人間達を絶滅させようとするゲームをしているようですね。』


 ……ふざけやがって、偉そうにするクズが一番嫌いなんだよ。偉ければちゃんと導いてやれよ

 ふと高校の部活の顧問を思い出すが、すぐに頭から追い出す。顔も思い出したくない


「神を殺せば洗脳は解けるのか?」

「はい。」

「神を殺す方法は?」

『今のところございません。』

「どうすればいい?」

『王を殺す。そうすれば精神支配の魔法の綻びから、神界への道が一時的に現れます。そうすれば神が現れるでしょう。ですが、今のガル様では太刀打ちもできませんのでご了承ください。』


 ……だろうな。敵は神だし、魔王とはいえ所詮は魔王だしな。しかも俺だしな。サイクロンタイタン程度なら、どうとでもなるんだけどな……


『ですので、当面の目標は戦力拡大と王の殺害の準備です。』


 人を殺す……流石に躊躇わずにはいられないな


「戦力拡大は魔人召喚ってやつか?」


 確か能力にそんなのがあった気がする。名前のままなら、魔人とやらを召喚するはずだ


『その通りです。ですがまずは拠点を構えることをおすすめ致します。』

「拠点か。魔王之世界ディザスターワールド魔王之空間ディザスターランドで拠点を構えることは出来るか?」

『可能です。』


 当面の目標はできた。まずは戦力強化だな、俺も戦闘訓練しとかなきゃな


「とりあえずディルスに行くことにするか」

『了解致しました。引き続き案内ナビゲート致します。』





「ふぅ……疲れた……」

『今日はここで休みましょう。』


 森の中、虫がいるがそんなに気にしない。気にしないったら気にしない。黒いヤツがいなければどうとでもなる。あいつ速いくせに飛びやがるから逃げるしかないんだよな……


「はぁ、うまい飯食いてぇ……肉……」


 もうオークでもなんでもいいから肉食いたい

 俺はパサパサなパンを食べ、寝ようとする


『近くに魔物の集落があるようです。どう致しますか?』

「んー、めんどいし、敵対してくるんだったら相手するわ」

『了解致しました。敵対するようでしたら、覚醒にて片付けておきます。』


 勝手に覚醒できんの!? やっぱナビさん怖いな……

 そう思いながら眠りについた



『目を覚ましてください。』

「おわ!?」


 もうちょっとマシな起こし方は無いのかよ……マジで頭痛い……


『魔物ですが、どうやら助けを求めているようです。』


 助け? 攻撃しに来たんじゃなくて?

 起き上がると目の前に茶色のスライムがいた

 普通スライムって水色なんじゃねーの? あと緑色とか透明とか。謎の異世界補正?


『このスライムは強化種のようです。』


 強化種ね、サイクロンタイタン的なやつな


『その通りでございます。』

「ぴゅるぴゅーるぴゅぴゅーる!」


 何言ってんだ? ぴゅるぴゅるって……


「あー、スライム語か。言語理解頼む」

『了解致しました。言語理解を行います。』


 頭の中にぴゅるぴゅるとスライム語? が流れてきたと思ったらもう解るようになっていた。少し頭が痛いが、気にする程でもない


「助けてください! 人に襲われているんです!」


 寝起きにショタ声の茶色いスライムに助け求められたんだけど






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