1 その日の朝は、いつもと変わらず平和なはずだった。
寝起きに思いついて、書き始めた物語なのですが
現実では、地球滅んで欲しくないです。
書き残した事(心残り)が沢山ありすぎる。
だから異世界設定。日にちも過去のものとしています。
2015年10月23日 金曜日 6:30
容姿:短髪で黒髪 ブスでもイケメンでもない平凡な顔立ち 猫背
身長:平均的 特技:早寝早起き
趣味:無し 好物:特に無し
友達:2人 苦手:勉強 運動 寒さ
いたって普通な17年間を送り続けていた俺、鈴木 大輝は、
何時もと変わらず、目覚ましに起こされ朝を迎えた。
最近は、気温が22℃も上がらないので、朝すごく寒い。
毛布を体に包んだままクローゼットへ向かい、
クローゼットからハンガーに付けたままの着慣れた黒い学ランを取り出す。
「……ん?なんで俺、学ラン取ったんだろ?」
そう言って学ランを、その場で手放す。
寝ぼけて学ランを手にしたが、目的の物はワイシャツだった。
始めにワイシャツを着なきゃ変だし、学ラン着ても寒い。
俺は毛布を被ったまま器用に、シワが出来ているワイシャツを、パジャマを脱いでから直ぐに着る。
冬になる前からこの調子だ。これから更に寒くなると考えると辛い。
しっかり学ランも来てから、リビングへと向かう。
パンの焼けた香ばしい香りがする。
キッチンで朝食の準備をする母の後ろ姿を見て、朝の挨拶しながら椅子に座る。
母は焼けたパンとハム&エッグを乗せた皿を机に乗せた。
テレビに夢中になっている父にも一応挨拶して、パンを噛じる。
(うん硬い。)
俺は、表面を少し焼いたくらいが好きなので、母が用意してくれる焼きすぎてパサパサするパンはあまり好きじゃない。心の中で硬いと文句を言いっていると、学ランのポッケに入っているスマホが動ごいた。
ポッケから取り出し確認すると、友達であり同級生の八重 佐奈栄からメールが届いていた。
佐奈栄は俺の数少ない友達の1人。
特徴は、癖っ毛の茶髪をポニーテールにしている。
こんな寒い時期だというのに…元気な奴だ。
メール返したいので、ポッケに戻し急いで朝食を済ます。
食べてる時にスマホなんかすると母が「行儀が悪い」と、鬱陶しいくらい注意し出すから。
まあ、そんな事態はやらなきゃ起こらない。
大人しく食事を済ませ、皿を台所に置いて、母に「ごちそうさまでした。」と、決まりの言葉を言って、リビングを出た。
洗面所に向かい、歯を磨きながら今度こそメールに目を通す。
メール内容はこんなものだった。
『✲◕‿◕✲おはよう✲◕‿◕✲
今日は曇りだね(・ω・`)昨日はやっと晴れたと思ったら午後曇っちゃったし
最近曇り多いね~(´Д`)ハァ…。』
朝から何でそんなにどんよりしてんだか。
俺としては晴れているより、曇りのほうが好きなのだが。
『おはよう』と、とりあえずメールを返しポッケにしまう。
時間を確認すると7:01だった。
口をゆすいでから、顔を洗う。
ポッケの中のスマホがまた動いた気がしたが、気にせずタオルで顔を拭く。
どうせ佐奈栄が、俺の素っ気ない返事について、野次を飛ばしてきたのだろう。
そう思って頭を触りながらスマホを取り出す。
珍しいことに今回は、佐奈栄の双子の弟からのメールだった。
八重 政哉 いつも寝坊で学校遅刻してる。
双子のくせに佐奈栄とは全然似ていない。
詳しくは知らないが二卵性双生児らしい。
特徴は、何時も黒く短い髪が所々跳ねていて
右黒左茶色と、目がオッドアイだな。
そんな政哉からきたメールの内容を見て、俺は絶句した。
『今日人類全滅する夢を見た。』
「……え?」
小学生の頃から、政哉は夢で見た事を俺に話してくれた。
「あともう少しで、あの鳥がカラスに襲われる」とか、
「風で校長のカツラが落ちる」とか
小さな事から大きな事まで…。
言った通りになる光景を見て俺は凄いと思った。
政哉の予知夢は100%その通りになる。
予知夢以外、普通の夢を見た事のない政哉にとっては
良くある事として認識してるらしい。
慣れって怖いね。
俺は口元を左手で覆いながら真剣に考える。
政哉じゃなくて佐奈栄なら、巫山戯てんのかとメールし返してやるが
政哉がそんな夢を見たという事は、洒落にならない。
メールには、こう続きが書かれていた。
『日が昇る前南の空が赤く染まり、でかい太陽の様なものが地球に現れて
家も炎に包まれる。で、その後夢終わったんだけど
どうしよう。俺等死んじゃうどうしよう』
落ち着け政哉。俺も今混乱していて頭の整理が出来そうじゃない。
(とりあえず…そうだな…。)
俺は深呼吸をしてから政哉にメールを返した。
そして俺は、何事もなかった様に
何時も通りに学校に向かうため、靴を履いて家を出た。




