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孰々草  作者: 喜悦楽壊
9/13

副題募集結果シリーズ4 紙

遅くなりましたこと幾重にもお詫び致します

紙は名脇役である。

紙本体は主張することなく、文字やイラスト・図形を際立たせる。

あくまで紙は脇役なのだが目立たなすぎるのも困りものだ。如何に脇役とはいえ仕事をしない訳にもいくまい。

本であれば紙質、紙色の濃淡で内容をより際立たせるのが仕事であろう。

紙の歴史は本の歴史であり宗教の歴史と言っても過言ではないだろう。

エジプトでパピルス、ヨーロッパで聖書、インドで仏教、アラビアでコーラン。

勿論紙の誕生以前から宗教は存在するが宗教の普及に最も貢献したのは紙ではなかろうか。

口伝では確実に伝わらない教義を文字にし紙に写すことにより確かに伝えることを可能にした。


紙というと私は『和紙』を真っ先に思い浮かべるのだが、あいにく作り方を知らない。いや、正確には小学校の校外学習で紙漉き体験をした筈なのだが、すっかり忘れている。

和紙は薄く破れやすいように思われるが紙の繊維が絡まっているため耐久性がある、はず。

美術品、特に壁画や絵画の修復に用いられることが多い。西洋の紙は繊維の問題で破れやすいそうだが和紙は丈夫で長持ちするとのこと。

かのルーブル美術館の絵画修繕にも和紙が使用されている。


和紙は需要があるが一つ問題がある。後継者不足だ。

近年、職人になろうとする若者はいるにはいるが圧倒的に足りない。名人の多くは高齢で、いつこの世を去ってもおかしくはない。共にこの世をさり、消えていった技術が今まで幾つあることか。


紙と人類はまだ切っても切れない縁だが、未来はどうなのだろうか。

塾々草は独り言です。

答えは出ないです。

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