お中元
やっと書けた……
お中元のそうめん、食べ切れますか?
どうも、ラジオ番組のオープニングみたいな感じで始めてみたかった喜悦楽です。
よく夏場に来るギフトのパンフレットで必ず載っていますが、あえて言おう。
「今年はそうめん・冷や麦はいりません」
そして「来年もそうめん・冷や麦はいりません」
飽きる。そして何よりもそんなに食べない。
むしろ一周回ってご飯に辿り着きます。ウチは三食ご飯が当たり前なので普通です。何なら塩結びだけでイケます。
そうめんと冷や麦の違いが全くもって分からなかったため調べてみたところ、原材料は小麦粉・水・塩と至ってシンプルなのだが一つだけ違いがある。そうめんには油が少量使われているらしい。
太さと厚さなどでそうめんと冷や麦に分類されるらしい、そして乾麺だと幅が4.5ミリ以上で厚さが2ミリ未満のものは『きしめん』に分類されるらしい。
規定はJAS(日本農林規格)によるもの。
だいたいそうめん・冷や麦のバリエーションなんてめんつゆかゴマだれ、手を加えて「ソーミンチャンプル」ぐらいしかない。
腹には溜まるが冷えて壊す。
よって蕎麦かお酒がお中元に相応しい。
アレルギーもあるのでうどんも可、日本酒好きには地酒などもよかろう。地酒は2000~5000円位のお猪口・徳利かグラスを付けるとさらによし。
相手の好みを分かった上で贈ると評価は高まり、好みと違う場合はそこから好みを聞き出す。
骨董趣味だと勝手に喋り出すが合いの手は必須。黙って聞いていると不機嫌になる変なのもいるので注意が必要。
上司などに贈る時は奥さんの好みに合わせるといい。家での上司の評価を上げるのも作戦の一つ。但し、露骨だとダウン。
細やかな気配りが人の和を取り持ちます。
うどん・蕎麦は麺に味があり食べ応えもある。
蕎麦は手繰ると先をちょんと浸けて一気に啜る。ジャブジャブ浸けると味が分からない。
山葵や七味などの薬味は麺にかける方が味が引き立つので一度お試しあれ。
うどんは釜玉・かけ・ざると色々あり、焼きうどんもなかなか。
お中元の起源は中国の仏話からなのだが、中国の道教の一年の区切り方『三元』の一つ、中元に由来する。
ここで既に訳が分からなくなっている。
何で仏話なのに道教がからんでくる?
仏話は釈迦十大弟子の一人、目連が餓鬼道に堕ちた母を救うため供物を供えたという。これは日本の盂蘭盆と同じ。
三元は道教の三官大帝の誕生日による区切り方なのだが難しく、まず最初に三官大帝についての簡単過ぎる説明から。
賜福大帝(天官大帝)赦罪大帝(地官大帝)解厄大帝(水官大帝)の三神で司る神徳は名の通り、福を与える、罪を赦す、厄を祓う。
この三神の誕生日が旧暦で1月15日、7月15日、11月15日とされる。一年の分け方は2:1:1と不規則に見えるが満月なので覚えやすいといえば覚えやすい。
それぞれを上元・中元・下元と呼ぶ。
中元は人間贖罪の日として一日中火を焚き、神を祝う風習があったが死者の罪を赦すことを願う日に変わっていった。
ここで恐らく目連の供物を供えたことと中元の日が結びついたことにより、死者の罪を赦してもらうために仏前・墓前にお供えするという風習が生まれた。ぶっちゃけ賄賂。
そして日本にくると、親しい人やお世話になった人に品を贈る『お中元』になった。
親しき仲にも礼儀あり、今年はもう遅いが来年は贈ってみてはいかがだろう。
せめて暑中見舞いの葉書は出そう、今年は一枚も無かった……
定期更新は無理だと悟った……