副題募集結果シリーズ7 愛
ゾウガメと 鈍足比べ 負け戦
愛とは人間の限りない欲望の1つ、ではなかろうか。
愛されたい・愛したい、そこから様々な感情が派生する。
いい感情も確かにあるものの、真っ先に憎悪や嫉妬・執着などの悪感情が思い浮かぶのは、私に愛が足りないからなのかもしれない。
愛とは「心」を「受」けると書く。
少し足りないがそこは漢字マジックだ。
愛にはその心を受け止める相手がいなければならない。
受け止めるということはその後の対応がどうあれ、少なからず興味を持っているということだ。
かのマザーテレサの、「愛の反対は無関心である」という言葉は正しい。
昨今報道される事件を見ると、残念なことに大概の容疑者が愛に振り回されている。
彼等彼女等の言う愛とは、「愛欲」なのだと思う。
愛が欲に塗れ、最初の感情が上書きされてしまったのだ。
「敬愛」という「敬」って「愛」することが出来なかったが故に。
生物は機械には出来ない、誰かを、何かを愛するということが出来る。
人が人を愛する、真っ当に愛することが出来るのであれば、少なくとも人類はまだ終わらないだろう。
愛の無い世界とはきっと鼓動の聞こえない世界なのだろうから。