夢の守り人 ~あとがき~
こんばんは、作者の夜斗です。
このたびは『精霊の見える喫茶店 ~夢の守り人~』を最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
シリーズとしては第3作目。
今回は前作、前々作とは少し雰囲気が違ってますが……如何でしたでしょうか。
以下、箇条書きで解説もどき作者コメントをば。
『“兄さん”について』。
前作『呪いのツンデレ人形』のあとがきに書いてあった彼女らの血縁者こと『兄』。
不思議なチカラを持つ姉妹を常に想い続ける優しくて頼れる兄であり、実はお店の雑費をほとんど賄ってしまうという驚異の財力の持ち主。
本人は精霊の声を見たり聞いたりは出来ませんが、妹たちの言葉を全面的に信用してます。
『姉』をでっかい“妹”。そして『妹』をちっこい“妹”と呼んでます。
精霊の声が聞こえる『姉』、姿を見る『妹』に対し、『兄』は非常に勘が鋭いという力を持っています。
ざっくばらんに言えば、『これ役に立つんじゃね?』的なイメージがほとんどそのまま実現するという半ば反則臭い能力。ですが、相当にムラっ気があるらしく日常生活においてはあまり役に立たない様子。
ちなみに、声のイメージは小野坂昌也氏を想像しています。
『ドリームキャッチャーについて』
今作の“おまじない”の題材であるインディアンの装飾品。
インディアンと一口に言っても多数の部族が存在しており、このドリームキャッチャーの由縁も部族同様に諸説あります。
俺がモチーフにしたのは『オジブワ族』という部族のドリームキャッチャーで、作中で作っているモノもそれを参考にした作り方で進めてもらっています。
オジブワ族の神話では『目的に叶った生き方をするためにドリームキャッチャーを役立てなさい。良い夢を見てヴィジョン(未来)を得るために活用しなさい』という言い伝えがあるそうです。彼ら部族では、夜の空気には良き夢や悪い夢が常に漂っているとされていて、ドリームキャッチャーは悪い夢を網の中に捕え朝の日差しで浄化し、残った良き夢だけを眠る者に届けてくれるのだそうです。
オジブワ族に限らず、インディアンは自然をある種の“神”と信仰しているが故に生まれた伝統ですね。
『インディアンの少年について』
作中の少年についてですが……本文で察しの通り既に他界しています。
本当は手紙の内容も書こうかと思いましたが、何となく“くどい”と判断したためバッサリ切りました。めんどくさいとか、そういうんじゃないっす。蛇足な気がしたんです。……本当ですよ?
死因は流行り病ということにしてあります。
……なお、実際はインディアンは非常に病気になりにくい健康的な人たちだと言われています。その足で大地を蹴って長い距離を歩き、食事はよく噛みゆっくりと楽しみ、規則正しい生活を大自然の中でゆったりと送っているからでしょう。肥満率だけは、ちょっと高めだそうですけど。
『その他』
・お話を書くきっかけはアジアン雑貨でドリームキャッチャーを見つけた時。
既に家にひとつありましたけど、思い付いたのはこの時。
……そこから書き出すのにえらい時間掛かりましたケド。
・歩ちゃんの名前は、このお話を書いている時にたまたま「コープスパーティー」の資料集が目に留まったから(ヒロインの名前を少々拝借
・バックミラーにドリームキャッチャーは家の近くの車で実際に引っかけてあったのを参考に。本文中にも言いましたが、使う時には枕元に飾りましょう。
『総評』
もう少し長くなるかと思っていたけどそんなことはなかった。
このシリーズは少なくとも1年に1、2回は書きたいなと思っているものの“精霊”や“おまじない”の元ネタをなかなか見つけることが出来なくて難航してたりします。
点数を付けるなら、40点くらい。
そもそも今回は“精霊”が出てませんし……まぁ、精霊っぽいモノまでで止まっちゃってるんで。
次のお話は……“妹”を主人公というかメインに据えていきたいかなぁと。
それと、そろそろ喫茶店を飛び出してもみたいところ。
最後の最後までお付き合い頂きありがとうございました。
次回作までしばしのお別れです。
最後までお付き合い頂き、ありがとうございました。




