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短編

作者: RK

 人は一人では生きられない。

 一人で生きてはいけない。

 一人で生きる人間は枷がない。

 枷のない人間は獣だ。

 ヒト科のホモサピエンスという獣だ。

 自分という世界しか知らない愚かで狂った獣。

 背中が軽すぎてはダメなのだ。

 だから人は自らに枷を嵌める。

 貴方の大事な人は貴方の足枷。

 そして貴方は大事な人の足枷。

 お互いに縛りあい、お互いを抑えあう。

 共に生きていこう。

 共に死んでいこう。

 だが、枷は軽く少ない方がいい。

 重く、多いほど人は壊れて行く。

 重みに耐えられずに。

 人は一人では生きていけない。

 でも一人分の重さしか耐えられない。

 重くなればなるほどに人は潰れて壊れてしまう。

 枷は貴方に嵌っている。

 貴方は枷で嵌っている。

 枷は一人では嵌められない。

 枷は一人では嵌らない。

 二人で一人だから重みは二人分まで耐えられる。

 お互いが枷で捕まえて離さない。

 共に依り添いあって生きて行く。

 人は依存する生き物なの。

 お互いに依存しあう愚かで愛しい生き物なの。

 狂愛あいしてあいしてあいし抜く生き物なの。

 それに気付かない愚かな生き物なの。

 貴方は誰の枷になる?

 それとも枷なく生きる?

 人は枷があっても無くても狂う生き物なの。

 同じ狂うならどっちがいい?

 縛り縛られ動けぬ狂愛者か。

 自分の世界しか見えぬ狂愚者か。

 それとも貴方は絶妙なバランスを持っている?

 軽過ぎず、重すぎず、そんな道を歩むのかな?

 そんな貴方もいつか狂う。

 バランスに気を使い過ぎて狂ってしまう。

 人は、枷無くしては生きられない。

 でも枷があっては狂ってしまう。

 ならどうしたらいいの?

 枷のない世界に行きましょう。


 死ねば悩むことも無くなるから。


 ね?

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