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缶と蓮根

作者: Ash

ある春の晴れた日、僕は駅前の大きな木の葉っぱとして目が覚めた。

葉っぱな生活はたいして苦労もないが、いつ落ち葉になって踏まれるのか戦々恐々とした日々だった。

そんな僕が住んでいる静かなこの駅前が騒がしい。

理由は多分選挙前だからであろう。

 演説をしていたのはこの市出身の額がどんどん後退していっているトウモロコシ氏

彼を応援していたのが、今をときめくレンコン氏である。

鬱陶しいくらい熱い熱い演説で、トウモロコシ氏がゆだってしまうんじゃないかと僕は心配になった。

 すると、演説車の真ん前で不思議な集団が大きいカラの棚を1つ用意した。

僕はテロだ!と思い死を覚悟した。

しかし、彼らはカラの棚を見て涙を流し始めたのだ!!

僕は全く意味がわからない。仲間たちもざわめき始めた。

すると、缶氏が演説に登場!

そう!缶氏はレンコン氏と、いや、レンコン氏以上の権力をもつ野菜党のなかでトップに君臨するすごい人なのだ!

僕たち葉っぱは大いに興奮し、ざわめき、揺れた為、多くの仲間を失った。

今なお、不思議な集団はカラの棚を見て泣いている。

レンコン氏は何故か不機嫌な顔をし始めた。

カラの棚に一体何を感じて涙を流すのか僕には理解できない。

缶氏の登場も意味がわからない。

今あなたたちにはやる事があるだろうに、なぜここに来るのか?

僕の仲間が落ちて行った事は知らないだろう。

きっと缶氏もレンコン氏もトウモロコシ氏も僕らの仲間が死んだ事は知らない。

 生きる世界が違うからか?

 いや、彼らが僕らを見ようとしてくれないからだ。

 そして、僕らも彼らを見ようとしない。

 だから僕は、今は葉っぱだけど、生まれ変わったらかっこいい野菜になって野菜党と皆のかけ橋になるように頑張るんだ!

 あっ!強い風が吹く気配がする。

 きっと僕は皆に踏まれて土にかえる。

 きっと戻ってくるよ!

 僕の夢をかなえるためにね!!

 この小説に書いたことはある事実をもとに書きました。

いまなにも出来ない自分に腹が立つ。パフォーマンスしかしないやつらに腹が立つ。

世の中全てに腹が立って仕方がない。でも、何も出来ないだけじゃないという事に気づいた。それは、今死ぬほど勉強して知恵を武器にやつらと対等に仕事をして自分を貫き通す事。沢山働き、お金をためて、自分らしくいる事が一番であるということに気がついた。この国は負けない!どんなにトップがおかしな事をしても私たち葉っぱがしっかり木にしがみついていれば負けない!

さて、勉強をしに行ってきます。

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