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転生したら美少女VTuberになるんだ、という夢を見たんだけど?  作者: 蘇芳ありさ
第三章『VTuber争奪編』
45/102

波乱含みだけどみんなのために頑張るよ!






2011年12月8日(金)


 誕生日の祝い方は各家庭ごとに様々だと思うが、うちの場合は当日の夜にプレゼントを渡され、普段より少しだけ豪華な食事の後にデザートのケーキが出てくるくらいだ。


 ケーキの蝋燭を吹き消すようなパーティはしたことがなく、肝心のプレゼントも今年はだいぶ前に受け取ってるので、下に行ってもいつものお夕飯とそこまで変わらない。


 侘しい誕生日だと思うかもしれないけど、わたしにとってはこれが一番寛げる誕生パーティでもあるのだ。


 温かい家族の笑顔に囲まれて「誕生日おめでとう」と祝福され、好物の和風おろしハンバーグに、若鶏の竜田揚げやホタテのフライ、はまぐりのお吸い物まで付いてくるご馳走に舌鼓を打ち──その間、ずっとわたしの膝の上でおりこうさんにしてる愛犬(ユッカ)の頭を撫でる。幸せってこういうものだと肌で実感する。


 お父さんはわたしの膝の上にユッカがいることにあまりいい顔はしなかったけど、今ではあまりのおりこうさんぶりにすっかり満足しているようだ。


 御馳走を平らげて満腹になった後に、デザートのチョコレートパフェを目にし、太ったらどうしようと思いながらも平らげて、弟がお父さんとお風呂に入ってるあいだにお母さんに幾つか質問した。


 まだワクチンを接種していないユッカはあまり外に出してはいけないそうだが、お風呂はどうしたらいいかと訊いてみたら、毎日入れるのはやり過ぎだけど週に何回か入れるのは構わないとのことなので、自分の番が来たら妹とお風呂に入れてみることにした。


 ユッカはお風呂に慣れてないらしく、最初はシャワーも怖がっていたけれども、わたしと妹が「大丈夫だよ」と体を撫でながら洗ってあげると気持ちよさそうにして、最終的に湯船の中で顔だけ出して熟睡するほどリラックスしてくれた。


 お風呂から出て体を拭いてあげてもユッカは幸せそうに眠ったままで、起こすのがかわいそうになったわたしは、ドライヤーで体を乾かすと寝床のあるリビングのソファーに寝かしてやるのだった。


 たちまちユッカに群がるお母さんを除いた家族に、起こさないであげてね、と唇に人差し指を当てたわたしは自分の部屋に向かった。


 本音を言えば自分の部屋に持ち帰りたかったんだけど、あの子はすっかり我が家のアイドルだもんね。


 まだあんまり構えていないお父さんもいるし、独占するのは可哀想だと断念して部屋の照明を点けると、同時にスリープの解けたパソコンのモニターにサブちゃん(サーニャ)の姿が。


 珍しく恐縮する姿に、緊急かなと話を向けると、うん、確かに緊急だったわ。


 いや、どこかでその話もしないといけなかったから、いい機会だと割り切ろう。オープニングを手直しして、参加希望者一同に予定変更を通達。そこまで大幅な手直しじゃないから何とかしてもらおう。


 ……というわけで、時間になったのでオープニングをスタートする。


 いつもの『いまも地球を七周半』をテーマソングに、雪降る野原をアーニャと雪だるまさんたちの行進。そこにマナカや社畜ネキさんたちが次々と加わるのは予定通りだが、N社を代表するキャラクターであるM兄弟が行列を追い抜いて、驚くアーニャたちをどこかに連れて行くところは先ほどの変更箇所だ。


 緑の土管に吸い込まれて、大きなビルの前に到着したアーニャたちの前に謎のシルエットが──というところでオープニングが終了して、配信画面が切り替わる。


 いつものログハウスの室内を背景に、ぎこちない笑みを浮かべるアーニャと、全てを諦めたような顔付きのサーニャのL2Aが表示され、いかんいかん、顔に出てるぞと冷や汗さんにお帰り願って、まずはご挨拶を。


「今日も電子の世界からこんにちは! インターネットの妖精。北の国からやって来た女の子。名前はアーニャだよ。すっかり恒例だけど、今日もたくさんお客さんがいるから紹介するね!!」


[待ってました!]

[おー! これが噂のアーニャたんか!]

[アーニャたん今朝の朝刊見たよ!]

[すっかり恒例のお客さんって社畜ネキのことだよなw]

[Anya-tan is cute today as well]

[アーニャたん誕生日おめでとう]

[あかん、オープニングの情報量が凄すぎてツッコミが追いつかんw]

[I couldn't wait so I took off my pants]

[アーニャたんを拉致するM兄弟にワロタw]


 とりあえずパンツ穿いとけってコメントを一瞥すると、チラホラ初見さんらしきコメントを見つける。


 なるほど。世間の注目を集めてると自覚して、まずは一人目のゲストを紹介する。左端にスポットライトが降り注ぎ、浮かび上がるシルエットはお馴染みの……。


「えー、一人目はハルエリちゃんねるのツッコミ担当・仲上ハルカさんですが……本人の要望で白っぽくした結果、黒成分が分離・独立してしまいました!」


 ここでリニューアルされたハルカさんのL2Aが表示されるのと同時に、向かい合うように黒一色のハルカさんも登場して、邪悪なスマイルを浮かべるや否や本体に襲い掛かり、昭和のケンカのようなエフェクトに包まれる演出が入る。


「まさに悲劇のヒロイン! ブラックキャットがホワイトキャットに襲い掛かり、光と闇が合わさり最強に見える! 勝ち残るのはどっちだ!? 仲上ハルカさんです!!」


「こんにちはぁー! って何ですか今の身に覚えのない設定は!?」


 煙の中から笑顔で登場するなり驚き、ツッコミの最中(さいちゅう)だけ黒くなったハルカさんに説明する。


「ハルカさんはね、無理やり漂白した結果、黒い部分が敵になっちゃったんだよね。今みたく感情が昂ると白い部分が黒くなるから、乗っ取られたくなかったら気をつけてね」


「なるほどー……くっ、静まれハルカの左手! まだ出てくるんじゃない……!」


 相変わらずノリが良く、すっかり設定を理解したハルカさんが深刻な厨二病を披露する間に、スポットライトは右隣に移行して、二人目のシルエットが浮かび上がる。


「二人目はこの方。和服に着替えて気分転換。日本かぶれの外人さんみたいになっちゃったから、開き直って季節外れの縁日に行ってきたよ! 仲上ハルカさんの生涯のパートナー、ボケてるつもりは全然ない、天然チックな進藤エリカさんと愛犬のごん太くんです!!」


「いやぁー、さすがに一生こいつの面倒を見るのは……ってごん太!?」


 ハルカさんが驚くのも無理はない。L2Aのバージョンアップにともなう試験運用に、エリカさんの傍にいるであろうラブラドール・レトリーバーの画像も用意したんだけど、予想以上に上手く再現できたようだ。


 しゃがみ込んで愛犬に抱きついたエリカさんが、プルプルと震えながらこちらを見る。


「待って、待って? 画面にごん太が映ってメッチャ尻尾振ってるんだけど?」


「そんなもん見りゃ判るわ! ってアーニャさん、これも実際の動きを反映してるからL2Aの仕事ですか?」


「うん、いつもハルカさんとエリカさんの間に挟まっていい子にしてるから、ご褒美に用意したんだけど、どうかなごん太くん?」


「ワンッ」


「『って、返事をした!?』」


「嬉しいのは分かるけど、吠えると迷惑になるから我慢してね。さ、理解できたら『クゥーン』って返事をしてね?」


「クゥーン」


「待って、待って? なんか会話が成立してるんだけど!?」


「うわぁー! なんかごん太がアーニャさんのL2Aを人として認識してませんか、これ!?」


「それはごん太くんがとってもおりこうさんだからだね。アーニャのユッカもおりこうさんだし、犬って賢いよね」


 未だに犬と会話できることが半信半疑なわたしがニッコリと誤魔化すと、コメントがツッコミであふれた。


[いやいや、今ぜったい会話が成立してたって]

[さすがアーニャたん。画面越しに犬と会話するとはやるなぁ]

[相変わらず次元違いの映像技術……]

[これがライブで処理されとるとか未だに信じられん]

[What a fantastic video stream]

[まーアーニャたんなら納得やけど]

[和むけど子供が真似をしそうw]

[ok michael, kathy is in trouble]

[アーニャたんは国境はおろか生物の垣根も飛び越えるんやね]


 あまりの驚きようにフォローが必要かなって思ったけど、まあ遠からずユッカも出す予定だし、そのうち慣れるでしょと割り切って、わたしの右隣に二人分のスポットライトを表示させる。


「で、次のお客さんは、よく考えないで付けた名前がしっくりこなかったり、今日になって名前を半分しか付けていないことに気がついて、改名を申し出た水色さん改め水城あずささんと、ぽぷらさん改めぽぷら・ぺこりーなさんです」


「こ、こんにちわ……水城あずさです」


「こ、こんにちわ……ぽぷら・ぺこりーなぽぷな」


 さすがに裏面の事情まで説明されたのは恥ずかしかったのか、二人とも初登場さながらに緊張して赤面したが、まあ、あの人が登場したら何とかしてくれるだろうと合図する。


 最後に一番右端にスポットライトが表示されると同時に盛大なファンファーレが鳴り響き、背後に走馬灯のようなアニメーションが流れる。


「さて、五人目のお客さんはもちろんこの人だね」


 夜道を歩く一人の女性と、トラックのヘッドライト。不幸な事故により異世界に転生して、ハイ・エルフの姫君に生まれ変わった彼女は、窮屈な森を飛び出して数々の冒険を繰り広げ、やがて世界を股にかける海賊になって帰還する。


 即興ででっち上げたやたらアップテンポなBGMとともに、時間にしてわずか10秒のアニメが終了したのでヤケクソになって紹介する。


「というわけでどこに行っていたんだ社畜ネキ! みんな待ってたんだぞ社畜ネキな社畜ネキさんの登場です! はい拍手!!」


 わぁー、っと場を盛り上げるもコメントを含めて残らず絶句する中、ニッコニコの社畜ネキさんがお構いなしに自己紹介する。


「いやぁー、アーニャたんに会いたい一心で苦労して帰ってきましたよ。トラックに轢かれたときはどうしようかと思ったけど、異世界に転生してもうビックリよ。なんたってエルフだもんね。しかも胸とお尻の大きい。ここ重要よ? 見てこれ? 凄いよね、このロリ巨乳ボディ? 可愛いよね、このロリBBAフェイス? お姉さんね、実年齢が合算217歳になって、もう色々と吹っ切れちゃいましたよー! というわけでご紹介に預かりました社畜ネキです。えっ、転生したのに名前は変わらないのかって? うん、社畜ネキってお姉さんの魂の名前だからね。異世界でも普通に名乗ってたし、これからも社畜ネキさんって名乗るわ。それじゃあキミタチィ、アーニャたんを攫ってしゅっこぉー!!」


「うん、色々やりすぎちゃったって自覚はあるけど、M兄弟に続いて社畜ネキさんに連れ去られるアニメは用意してないから、そういうのは勘弁ね?」


 もう面倒だからという理由でこんな設定をブチ込んだ身としては、慙愧(ざんき)に堪えません。やっぱりね、絵筆が滑ってもいいように、翌日に見直す時間って大事なんだなって改めて痛感する。ひとり俯き反省するわたしの耳に、悲痛なまでの叫びが届くのだった。いや、ほんと申し訳ない。


「『って、何だその設定!?』」


 叫んだのはわたしと社畜ネキさんを除いた四人だが、コメントもほぼ同種のツッコミにあふれた。こういうのをみんなの心が一つになったというのかなと首をひねる。


「っていうか盛りすぎだろ! どんだけ波瀾万丈の人生を送ってるんだオマエは! アーニャちゃんにあんなアニメまで作らせて、このバカタレがぁ!!」


「おっ、なんだ心配しちゃったかぽぷら? 再会するなりわたしを置いてどこに行ってたのよって、お前そんなキャラじゃないだろ、このネット弁慶がよ。というか、お前こそ何だよ、ぺこりーなって? もしかしてそんな名前しか出てこないネーミングセンスに、今になって絶望してる感じぃ? 仕方ないなー、後輩の面倒を見てやるって言っちゃったし、もっとお前に相応しい名前を考えてやるから感謝しろよな、ぽぷらもさー」


「いらねーぽぷだよ、ふざけんなぽぷだよ、抱きつくんじゃねーぽぷだよ」


 すっかりいつもの調子を取り戻したぽぷらさんが、いかなる時も平常運転の社畜ネキさんと殴り合う。ぽぷネキの歴史に最初の一頁が書き込まれると同時に、何事か考え込んでいた水城さんが頭の上に電球を浮かべて相槌を打ち、満面の笑顔で指摘した。


「ああっ! 実年齢合算217歳って、ようするにエルフの年齢180歳を足した!」


「ヤメロォ! そこはせめて190歳にしとけ! さすがに17歳とは言わんけど、お姉さんの年齢を勝手にアラフォー目前にするなぁ!!」


 ぽぷらさんのウサ耳ヘッドを左手で拘束した社畜ネキさんが、右手で水城さんの口を塞ごうとする。


 いや、すごいね。L2Aの表現が進化しすぎて言葉が追いつかないよ。でも本当にすごいのは、L2Aを通して他人のキャラクターに干渉する社畜ネキさんかな。


 ごん太くんを抱きしめるエリカさんのように近くにいるなら分かるけど、ぽぷらさんを羽交い締めにして、水城さんの耳を引っ張る社畜ネキさんは一体どうやってるんだろうね?


「ぐっ……自称ファ◯コン世代のオタクが27で済むわけねぇぽぷだろ?」


「だ、だよね? あてぃしも自分なりに調べて、社畜ネキって歳の割に若いし、すごいなぁって感心して……」


「だから人聞きの悪いことを言うのはやめてもらっていいですか? お姉さんが80年代のゲームに詳しいのは、実家に義父の使ってたファ◯コンがあるからなんだよね。あずにゃんも実家にファ◯コンがあったら自動で昭和生まれにされたら困るでしょ? ねー?」


「み、耳を引っ張るのはやめて? 痛くないけど付け耳だから、そんなに引っ張ったら取れちゃう……」


「こ、こっちも痛くねぇけど、頭の上に脂肪の塊を乗せられんのは屈辱だから、離せぽぷだよっ」


 なんとなく懐かしいものが見れた気分で、わたしとしてはもう少し見守りたかったんだけど、配信の進行を妨げているのも事実なので、そろそろ止めたほうがいいかもしれない。


 凸凹トリオはサーニャの視線に気付いてないようだけど……ああ、やっぱり。痺れを切らしたサーニャが社畜ネキさんを取り押さえにかかったね。猿轡をかましてロープで雁字搦めに……解放された二人がボロボロなのもそうだけど、L2Aもver.2.0になって、ますますアニメ的な表現が可能に磨きがかかったな。


 まぁいいや。映像技術もこのチャンネルの売りの一つだし、今さら誰も不審に思わないよね。


 開き直って視線を画面の反対側に転じると、右側の騒動に沈黙を守ったハルカさんが咽喉から固形物を絞り出すように訊いてきた。


「ま、まあ、画面の右側は見なかったことにして……アーニャさん、先ほど伺った予定では、今日も3Gの攻略を続けるとのことでしたが、マナカさんは不参加ですか?」


「うん。マナカはね、学校で居眠りしたのと、花瓶をひっくり返した罰で反省文を書かされてるから、今日の配信は不参加だって」


「えーっ、メッチャ残念。マナカちゃんってガールズ三人衆の中じゃ一番普通の子って感じで、エリカメチャクチャ会いたかったんだけど、意外とドジっ子だったんだね」


 うん、あの子は割とそういうところがある。図書館で再会したときもドジっ子のオンパレードだったしね。


「というわけでマナカは不参加なんだけど、実はもうひとり飛び込みのお客さんがいまして……」


 わたしは直前になって抱え込んだ無茶振りを思い出して渋面になる。


 あの人のことは尊敬してるし、すごい人だとも思うけど……わりとお構いなしに行動するのはお父さんのメンタルを健全に保つためにもやめてもらいたいと思うんだ。お父さん、今日もわたしの配信を見てると思うし。


「ええと、ハルカさんの言うように、今日も3Gをやりたいんだけど、アーニャの会社が色々発表して、みんなも聞きたいだろうからその話もする予定で……呼んじゃったんだよね、あの人を」


 うん、正確には直前で参加を希望されたんだけど……。


「というわけで最後のお客さんは、アーニャの会社の社長さんですっ!!」


 わたしがヤケクソになって叫ぶと、画面に粗雑なポリゴンで形成された顔が表示され、フワフワと浮遊しながら挨拶した。


「どうも。ただいまご紹介に与りましたN社の磐田です。どうぞよろしく」


「うわ出たっ!?」


 サーニャの拘束から逃れた社畜ネキさんが叫び、コメントが阿鼻叫喚(あえんびえん)の様相を呈する。


[ちょwwwwwwwwwwww]

[磐っち入院中だろwwwwwwwwwww]

[なんというサプライズwwwww]

[oh my god]

[磐っちだけ川◯教授みたいなポリゴンやんwww]

[相変わらず神出鬼没過ぎるwwwwwww]

[Were we Dr. Kawa***ma?]

[まさかの磐っち3G参戦だと……?]

[いやいや、まさか自分も混ぜろってまさかそんなw]


 そんなコメントを目にしたのか、磐田社長が穏やかに否定する。


「いえいえ。私が本日アーニャさんの配信にお邪魔したのは、皆さんの質問に答えるためです。皆さんも昨日の報道と今朝の新聞を見て聞きたいことがあるでしょうが、アーニャさんだとどこまで答えていいかわからないと思うので、そのときは私が代わりにお答えします」


 意図的に10年前と同程度の技術で作られた磐田社長が説明して、人を惑わす独特の笑みを浮かべた。


 うん……この笑顔に騙されてみんな巻き込まれるんだよね。


「そういうわけで私は画面の右上でサーニャさんとリバーシをしていますので、用があったら呼んでください」


「……そういうことなら仕方ありませんね。恐縮ではありますがお相手します。もっとも、手加減は致しませんが」


 社畜ネキさんの拘束を諦めたサーニャが如何にも仕方なさそうに言ったが、わたしには判る。


 サーニャ(サブちゃん)ってば、口では恐縮だの仕方ないとか言ってるけど、憧れの磐田社長と遊べて内心ウッキウキだね。


 まあ、磐田社長の相手をサーニャがしてくれるのは助かるからいいんだけど。


「よし、それじゃあ今日も楽しくお喋りしながら3Gをやって行こうか」


「わーい、やりましょうやりましょう」


「ちょっ、ごん太もやりたがってメッチャ尻尾振っとる!?」


 わたしが提案すると、最初から乗り気のハルカさんとエリカさんに続いて、苦手な相手らしいサーニャと磐田社長をやり過ごした社畜ネキさんが喝采を叫んだ。


「じゃあ昨日の続きだよね、アーニャたん? お姉さんね、あれからしっかり装備を整えたから今日はバッチリ役に立てるよ」


「うん、頼りにしてるけど、ちょっと待って? 具体的にどうするかは、初参加の二人の進行状況を確認してからにしたいんだ。ね、水城さんとぽぷらさんはどこまで進んだかな?」


 エルフのお姫さまになっても鼻息の荒い社畜ネキさんに待ったをかけて訊ねると、水城さんが嬉しそうに口元をヒクつかせて答えた。


「うん、このゲーム面白いよね? あてぃし面白くって、学校から帰ったら夢中でプレイして⭐︎3目前まで進めたの」


「おーっ、それは頑張りましたねぇ」


「いやいや、初プレイから数時間で上位目前って凄すぎない? エリカ追いつかれそうでメッチャ焦ってんだけど?」


「うん、ハルカさんとエリカさんの言うように、初めてでそれはかなりすごいことだよ。武器は何を使ってるの?」


「ええとね……実はアーニャちゃんのアーカイブを見ながらやってね。ハルカさんが使いやすそうにしてた斧剣を真似したんだけど、良かったのかなぁ?」


 そこで少しだけ申し訳なさそうにチラチラと様子を窺ったが、無論、ハルカさんは武器が被ったことを気にするような人ではない。


「おおっ、参考にしてもらえるとは、ゲーム系実況配信者冥利に尽きますねぇ! 斧剣は部位破壊がしやすい武器ですし、他の武器の役割を奪うようなこともありませんから構わないのでは?」


 この配信が3Gの紹介と宣伝を兼ねていることを熟知してるハルカさんは、配信の趣旨に反していないか確認するようにそう言うが、わたしとしては楽しく遊んでもらうのが一番なので、マルチで近接を吹き飛ばすような迷惑プレイじゃなければ何でもOKだ。


「もちろん構わないよ。このゲームの武器は個性的だから、人によって向き不向きがあるからね。他にも水城さんのフィーリングと合致する武器を見つけたら、他の人と被ってるとか気にせず自由に変更していいからね」


「そ、そうなんだ……うん、あてぃしもっと自分に向いてる武器を見つけられるように頑張るね」


「あずにゃんってば頑張り屋さんだね。お姉さんは狩猟笛で往復ビンタしたらモンスターが気絶するのが楽すぎて、今さら他の武器に乗り換えるのは億劫だから、あずにゃんのやる気がちょっと羨ましいわ。これが若さね。お姉さんまざまざと見せつけられたわ。……って、ぽぷらどうした? お前も自由に発言していいんだからな?」


 みんなでモ◯ハン談義に盛り上がる中、社畜ネキさんが水を向けると、気まずそうな顔をしたぽぷらさんが観念したように口を開いた。


「じ、実は配信の直前にインストールが終わったんだけど……いま試したら、ムービーが流れると画面が止まって、プレイできてないんだよね……」


「あー、それはPCの性能(スペック)が足りてないんじゃね?」


 配信中に3Gのプレイが絶望的だと告白したぽぷらさんに、社畜ネキさんは責める素振りも見せず優しい声で確認した。


「ぽぷらのPCのスペックわかる? わからなかったら、だいたい何年前に買って貰ったかだけでもいいからさ」


「ええと、5年くらい前にお母さんが買ったノートを借りて、アーニャちゃんの配信に参加してるんだけど……」


「んー、5年前のノートだとちょっと微妙かな? PCって半年で性能が倍になるか、値段が半分になるってのがお姉さんの常識なのね。だから昔のPCでも動くように作られたゲームならともかく、サーニャたんが魔改造した最新のゲームを動かすのはちょっと厳しいかなー」


「あうう、どうしたらいいかな……?」


「そんな顔しなくても大丈夫だって。アーニャたんの配信には、その手のトラブルにめちゃんこ強い人がいるからさぁ……というわけでサーニャたん! ぽぷらのためになんとかしてくださいお願いします!!」


 意外と言っては何だが、これまで自由気ままに突っ走る社畜ネキさんしか知らなかったから、困ってるぽぷらさんを助ける姿にちょっと感心。なんだろう、社畜ネキさんがいい人に見えてた……。


「ふむ……そういことならぽぷらさんの分の3Gもこちらで動かし、そちらの配信画面に表示させるようにしましょう。それで何とかなるはずです」


「ほんとですか!」


 なるほど、クラウドゲーミングと似たような方式だね。


 サーニャの本体が持つ強力な演算能力を利用して、本来ぽぷらさんのPCが行うべき処理を肩代わりする。これなら双方向での情報のやり取りに耐えられる回線さえあれば十分にプレイできる。


 この時代ではまだ研究段階の技術に、磐田社長のポリゴンが喜色満面になった。


「なんと、それは興味深い技術ですね。A社とG社が研究しているというゲームのストリーミングサービスに近いものですか?」


「いえ、これはどちらかと言うと、ネットワーク上のリソースを有効活用する技術です。具体的に単体では不可能か時間のかかる処理を、ネットワーク上の他の端末に振り分けるもので、こちらに関してはMIT在籍時代に私的に完成させ、私の名義で特許を取得しています。……ぽぷらさん。いま私がぽぷらさんのPCに手を加えることを許可しますかというダイアログが表示されたと思うので、許可をしていただけますか? 無論、悪用は致しませんので」


「わ、わかりました」


「……はい、完了しました。これでそちらの配信ソフトから3Gを起動していただければいつでもプレイできます。もっとも、ぽぷらさんのPCがネットワーク上に存在しないときはその限りではありませんが」


「なるほど、それなら配信中は問題なくプレイできますが、普段は遊べませんね。ぽぷらさんさえよければ、実用的なPCを弊社から貸し出せるように手配しますので、ぜひご活用ください」


「あ、ありがとうございます……」


 ぽぷらさんがその名の通りぺこぺこと頭を下げると、横から社畜ネキさんに抱きつかれて頬擦りされた。


「良かったじゃんぽぷらぁ! 一人だけプレイできなかったらどうなるかと思ったけど、これでボッチのお留守番は回避できたな!」


「あ、しゃ、社畜ネキもありがとう……意外に親切でビックリしたけど、悪気はないから勘弁してください」


 ぽぷらさんの率直な感想に、全員がしみじみと頷く。ここで言う全員とは、ハルカさんたちに限ったものではなく、この光景を見守る世界中の視聴者全員を指す。


[社畜ネキが人助けだと……?]

[どうした社畜ネキ? 何か悪いものでも食ったか?]

[This has some kind of bad spirit]

[今さら善人ぶっても騙されねーからな ペッ]

[でもぽぷらたんを助けてくれたのは感謝してやるよ ケッ]

[お巡りさん、社蓄ネキがいたいけな少女を騙そうとしています!]

[ゾンビからエルフに転生して悔い改めた可能性が……うん、無いわな]

[i won't be fooled]

[なんか雨の日に捨てられた子犬を助ける不良の姿を見た気がする]


 その一体感たるや、先ほどの社畜ネキさん登場の比ではなく、わたしたちの心は、社畜ネキさんの意外な姿によって一つになったと言っても過言ではなかった。


「……あれ、もしかしてお姉さんって嫌われてる? 誰か一人くらいそんなことないよって言ってくれないの?」


 ええと、露骨にこっちを見ながら言うのはやめてほしいんだけど……仕方ない。損な役割だけど、実際に善いことをしたのは確かだもんね。大人しくババを引いてやるか。


「そんなことないよ。社畜ネキさんって意外と優しいんだね。ビックリしちゃった」


「さっすがアーニャたん、話がわっかるぅ」


 どう足掻いても『意外』と『ビックリ』の文字が抜けなかったけど、素直に喜んでくれたのでヨシとしよう……。






 のっけから躓いてしまった感じが半端ないが、なんとか参加者一同の紹介も終わって、今は水城さんとぽぷらさんの初心者コンビを引率し、眠れる青熊獣を大タル爆弾Gでフィニッシュしたところ。


「というわけで、大タル爆弾Gのダメージは肉質無視の150で、ボマーのスキルで1.5倍になって225になるんだけど、睡眠中のモンスターは与えるダメージが2倍になるから450と、すごい威力になるんだよね。他にもみんなで置いた分があるから、下位の弱ったモンスターならご覧の通りだね」


「な、なるほど……まさか一発で終わると思わなかったから、ビックリしたぽぷ」


「上位になるとモンスターの体力が増えて一発じゃ終わらないから、落とし穴を優先したりするけど、依然として使えるアイテムであることは変わらないね。というわけでアイテムの有効性はわかってくれたかな? 他にも使えるものは沢山あるし、フィールドで採取したものを調合することで使えるようなものもあるから、日頃から集めて有効活用してくれると嬉しいかな」


「はぁーい、わかったぽぷ」


「どうしよう……あてぃし上位目前まで、回復薬と砥石以外のアイテムを使ったことがないなんて言えない……」


「最初はそんなもんだよ。アーニャだってモンスターに吹き飛ばされても構わず正面から突っ込んで、弟に邪魔すんなよ脳筋ってバカにされたしね」


 自慢するように失敗談を披露すると、過去を振り返って反省中の水城さんも笑顔になった。


 ちなみにここにいない面子は砂原の潜口竜を狩猟中で、鬼軍曹のハルカさんとエリカ伍長のコンビが、お笑い三等兵の社畜ネキさんの性根をたたき直していることだろう。


 そう思って配信画面の左上を確認したらとんでもないことになってるんだけど!?


「えっ? あっちは何がどうしてこうなったの!?」


 見れば大槌(ハンマー)を装備したハルカさんと、拡散弾を装填したエリカさんが社畜ネキさんを吹き飛ばし、潜口竜に食べさせて遊んでる真っ最中だった。


[まぁアーニャたんじゃなくても呆れるよねw]

[Anya-tan's lecture is wonderful, but it's also a learning experience]

[なんでも教育的指導らしいよ]

[社畜ネキがハチミツくださいってしつこいから……]

[It's more helpful than looking at Japanese strategy sites]


 なるほど……そういう理由か。


「まったくアイツは……どこまで冗談かハッキリしないからこうなるんだよ」


「でも社畜ネキ楽しそう。あんなにボコボコにされてるのに……疲れてるのかな?」


「これもモ◯ハンだけど悪いモ◯ハンだから、二人は真似しないでね」


 まあ社畜ネキさんにも悪気はないというか、たぶん悪いお手本を全力で楽しみながらプレイしてるんだろうけどね。


 ……実はここだけの話、今日の配信をどんなふうにするかギリギリまで迷った。


 ただでさえ昨日の配信は、シリーズ未経験の初心者(社畜ネキさん)プロハン(ハルカさんたち)が上位まで連行するような動画になっちゃったからね。


 二日続けて同じことしても退屈だろうし、自惚れじゃなければわたしの配信を見て3Gを買ってくれたファンの人も大勢いるはずだし、海外でこのシリーズがほとんど知られていないことを考えれば、もっと初心者に優しい配信にしたいと思ったのだ。


 なので直前になって参加者一同に自分の気持ちを伝え、理解を求めたんだけど……そうなると社畜ネキさんが反面教師を演じてるのはわたしの責任かな?


 いや、社畜ネキさんのことだろうから、これ幸いとばかりにはっちゃけてるだけかもしれないけど……あ、社畜ネキさんが潜口竜に食われて乙った。


「まあ左上も左上だけど、右上も右上で熱い闘いを繰り広げてるよね」


「うん、リバーシはルールくらいしか知らないけど、すごいことをしてるのは伝わってくるぽぷだね」


「サーニャちゃんもすごいけど、磐田社長もすごいね……」


 クエストから帰還して話題を変えると、二人とも心底呆れたように同意してくれた。


 宣言通り配信画面の右上でサーニャとリバーシをしてる磐田社長なんだけど、これがとんでもなかった。


 サーニャの先攻、磐田社長の後攻で始まったこの対局。負けず嫌いのサーニャが本気で勝ちに行った結果、盤面の大半は黒に占拠されたが、磐田社長はまるで焦らなかった。楔のように残された白を取りきれず、次第にサーニャの打てる場所が少なくなる。


 人類がこの手のボードゲームでAIに勝てなくなって久しいというのに、磐田社長はその常識を真っ向から覆そうとする。


[やべっ、肌がピリピリしてきた]

[どっちも終局まで見通してる感が半端ないな]

[典型的な天才同士の対戦で草w]

[Definitely a match between champions]

[さすが磐っち……さすがサーニャたん……]

[凄すぎて何がどう凄いのか説明できないくらい凄いな]

[This is both of them mastering reversi]

[日本オセロ連盟が見たら卒倒するぞこれ]

[いつかこの配信が教材に使われそうな予感がするw]


 ……うん。なんかこれ、ずっと見てたら配信が終わっちゃうね。


「あっ、社畜ネキがまた乙ってクエストが失敗した!」


「何やってんだアイツは……本当に仕方ねぇなぁ」


「ありゃりゃ」


 まあ帰ってくるんだったらちょうどいいか。そろそろ次の話の取っ掛かりを作ろう。


「ところで向こうの三人はアーニャの会社が事務所を稼働させたら、正式に契約してVTuberになるって言ってたけど、水城さんとぽぷらさんはどうかな?」


「あ、あてぃしはアーニャちゃんたちと遊んでるとすごく楽しくって……だからあてぃしもVTuberになりたいんだけど、あてぃしにもできるかなぁ……?」


「わたしは、その、あんまり自信なくって……仮になっても一人じゃ何をしたらいいか分からないし、ずっとアーニャちゃんの配信にお邪魔するわけにもいかないから……」


 わたしが訊ねると、水城さんはわりと乗り気のようだったが、ぽぷらさんは一人でやっていける自信がないようで迷ってる様子だった。


「ふむふむ、なるほど、なるほど……ってぽぷらさんが言ってますけど、うちの会社は右も左も分からないVTuberを一人で放り出すんですか?」


「もちろんそんなことはしませんよ」


 呼ばれたと解ったのか、右上の別枠からひょっこり顔を出した磐田社長がぽぷらさんを安心させるように説明する。


「ぽぷらさん、視聴者の皆さんも、どうかお聞きください。VTuberになりたいと弊社の事務所と契約された方には、十分な教育と訓練を受ける研修期間があります。この間は日当をお支払いしますので、よく学び、よく鍛え、VTuberとしてデビューできるように頑張ってください」


「ほうほう……ちなみに研修が終了したらどうなりますか?」


「基本的に一人のVTuberにつき一人のマネージャーをつける予定です。ぽぷらさん、どうか一人で悩まないでください。どんな配信をしたらいいのか分からなかったら、私たちも考えます。どうかあなたの夢を叶えるために、私たちを使ってもらえませんか?」


 それは人たらしと呼ばれる磐田社長ならではの口説き文句だった。この人にこんな顔でこんなことを言われたら、誰だって口説かれるだろう。言葉もなく惚けるぽぷらさんの顔を見てわたしはそう思った。


「あっ、いーけないんだ、いけないんだ! もしもし、警察ですか? 磐田社長が未成年の女の子を口説いてるんですけど……って冗談はさておき、訓練ってなんの話ですかぁ?」


 と、そんなタイミングでクエストから帰還した社畜ネキさんが磐田社長に絡んだ。


「お姉さん、何を言ったらマズイかっていうコンプラ教育の話は聞かされてますけど、訓練の話は初耳なんですけど?」


「はい、そちらは幸いにも芸能界と伝手ができましたので、専門家の意見を伺ってからになりますが……今の時点では本人の希望と適性に合わせて歌やダンスの訓練を考えていますが、長時間喋る仕事になりますから、ボイストレーニングも必須だと考えていますね」


「ボイトレぇ? お姉さんわりとお喋りだけど、今まで喉を痛めたことはないから要らないと思うんだよねー」


 よく考えられた内容だというのに、まったく社畜ネキさんときたらそんなことを……これは黙っていられないな。


「あのね、社畜ネキさん。VTuberって場合によっては一日中喋ることになるからボイトレは重要だよ?」


 事実、あの人の記憶にある人たちも咽喉を患い、声帯結節を発症して活動休止を余儀なくされ、ファンを随分と心配させたものだ。同じ轍を踏ませるわけにはいかない。


 むんっ、と気合いを入れたわたしは、両手の掌を擦り合わせて危機感のない社畜ネキさんに説明する。


「声帯ってね、二枚の粘膜を擦り合わせて声を出してるの。でも粘膜だから、咽喉が涸れるほど乾燥するとね、摩擦が大きくなって炎症したり血が出たりして大変なんだよ?」


「あっ、潤滑油がなくなるとそうなりますよね……」


「うん。そうなったらお医者さんに行っただけじゃ治らなくて、何週間も声も出せない生活をすることになるんだよ? 大変だと思わない?」


「思います思います。そうなったらしばらく使用禁止になりますよね……」


 わたしが力説すると社畜ネキさんは素直に降参したが、なんか様子がおかしかった。


 なんていうか珍しく圧が弱いというか、困っているというか……見れば水城さんとぽぷらさんが真っ赤になって俯いて、ハルカさんが止められなかったかぁーと頭を抱えて、エリカさんが爆笑して──。


「待って待って、今のやりすぎて血が出たのとどう違うの?」


「お前ぇー! アーニャさんの配信だぞ!?」


 エリカさんを物理的に沈黙させるハルカさんの姿に、ようやくわたしは誤解されかねない話を自信満々でしていることに気がついた。


 ああっ、全身の血液が顔に集まるこの感じ! またやらかしたぁー!!


「とまあ、VTuberにとって咽喉は生命線ですから、社畜ネキさんも面倒くさがらずボイトレを受けてくださいね」


「アッハイ」


 そんなわたしの失敗をさりげなく誤魔化してくれる磐田社長。いや、この時ばかりは磐田社長の来襲に感謝したね。


[まあアーニャたんはまだ子供だし……]

[Stop it! "Those who say they're erotic are erotic!"]

[エロいこと連想する奴がエロいんですねわかります]

[ふぅ、磐っちの説明は分かりやすかったなぁ]

[Donmai, Anya-tan]

[さあ、晩メシも食い終わったしこっちに集中するか]

[I won't forgive you if you ban Anya-tan because of this.]

[おいハルエリwwww]

[ハルエリの周りで困ってるごん太くんに癒されるわ]


 腫れ物に触れるようなみんなのコメントが痛い。


 いつもはこうなる前に止めてくれる相棒(サーニャ)が右上でフリーズしてるから仕方ないね。またやらかしちゃったけど、めげずにVTuberの使命を全うするよ。






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― 新着の感想 ―
[良い点] ぽぷらさんが「ぽぷら・ぺこりーな」に改名したところ [一言] 今朝こちらの小説の存在を知り、一気に読み切りました!正直仕事が手につかなかったです。 面白すぎ。
[良い点] ボイトレ大事! これの大切さを力説した主人公もボイトレ受けるようになるのかな? [気になる点] 違和感あるところ。 > ぽぷらさんがその名の通りぺこぺこと頭を下げると、横から社畜ネキさ…
[一言] リバーシは定石がある程度解析されてるからのぅ いわっちなら抑えてから来てるはず
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