翌日
翌朝になり窓からまぶしい日射しが、服や本が散乱した部屋に射し込んでくる。その明るさにソラは目を覚ますと、まだ眠い目を擦りながらゆっくりと身体を起こす。そして、ハッとしたように急いで布団から出る。
「瞬間移動」
一呼吸おいて言う。すると、ソラの身体が部屋から消えた。
その部屋にも相変わらずまぶしい日射しが射し込んでいる。しかし、部屋はソラの部屋とは違いきれいに整理整頓されている。ここにソラは立っていた。レイの部屋だ。
「やった、夢じゃなかった」
ソラはガッツポーズをする。そして興奮が覚めないまま、寝ているレイを起こす。
「レイ、レイ起きろ」
その声に反応するように、レイが目を覚まし身体を起こす。
「朝からどうしたの?」
レイは寝起きはいいらしく、冷静になりソラに聞く。
「昨日のことは夢じゃなかったんだよ」
「そうだね」
ソラの言葉にレイも改めて実感する。
「早く準備してファミリアを作りに行くぞ」
そう言い、ソラは瞬間移動を使い部屋に帰っていった。
それを見て、レイは微笑む。そして、遅れないように準備を始める。
しばらくして、ドアの外からソラの呼ぶ声がする。
「行くぞー」
「今行くよ」
レイは荷物を持ちドアへと向かう。
「やっとだもんね」
レイはドアの外にいるであろうソラを想い、ドアを開け外へ向かった。