表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
グランファミリア  作者: Nagi
1章 はじまり
16/20

旅立ち

 あれから、一か月余りの時が経った。ある時は一日に複数の依頼をこなし、またある時は外で野宿をして依頼をこなしてきた。こうして、ソラとレイは十分に旅の資金を集めることに成功した。

 そして、ついに二人が旅に出る日となった。門には、二人がお世話になった人たちが集まっている。


「さみしくなりますね。無理はしないでくださいよ」

 シスが心配そうに言う。

「お前らならなんとかやるだろ。俺は心配してないよ」

「ちょっと、ロイさん!無責任ですよ」

「俺なりのあいさつだって」

「もう!」

 ロイの一言に、シスが注意を入れる。

 ソラとレイは苦笑いをする。

「ふぉっふぉっふぉ、ソラとレイの方がよっぽど落ち着いておるのー」

 そのやり取りを見て、学園長が楽しそうに笑う。

「す、すみません」

「悪かったよ」

 申し訳なさそうに、シスは俯き、ロイは頭をかく。

「しんみりするよりはいいですよ」

 レイがフォローを入れる。

「それで、竜人国に行くんじゃったな。あそこは、強さがすべてじゃから争いごとには気を付けるのじゃぞ」

 学園長が忠告する。

「ああ、分かってる」

「気を付けます」

 ソラとレイは真剣に忠告を受け入れる。

 その後、軽くみんなと会話をする。


「じゃあ、そろそろ行くよ」

 そう言い、ソラは歩き出す。

「行ってきます」

 レイは、そう言い残しソラを追いかける。

「帰ってきたらいろんな話聞かせてくださいねー」

 シスが手を振る。

「鍛錬怠るなよー」

 ロイが右手を握り突き出す。

「気を付けるのじゃぞー」

 学園長は軽く髭をいじる。


「いい人たちだよね」

「ああ」

 レイは振り返りおじぎをする。ソラは前を向いたまま右手を上げ、手を振る。

「さて、竜人国目指して頑張るか」

「長い旅になりそうだね」

 二人はこれからの旅路を想像し、笑う。


 そんな二人を太陽が祝福するように照らす。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ