相棒との邂逅
前回同様、修正すべき点がありましたらご指摘のほどお願いします。
また、投稿のペースですが、今のところ不定期の予定です。ですが、遅くても2週間に1話は投稿するつもりです。よろしくお願いします。
徐々に意識が冴えてきた。
気がついた時俺は森の中の少し開けた場所で横になって寝転がっていた。
当たりを見回してみるが、いたって普通の森のように見える。
「ここには魔物ってやつはいないのか?」
しかし周りを見てみても何かがいそうな雰囲気はないので少し安心できた。
そしてひとまず安全そうなので、俺はさそっそくステータスを確認することにした。
「えーっと、確かステータスって言えばいいんだよな」
「ステータス」
そう言うと目の前に半透明の画面のようなものが現れた。
【名前】カイ・アベール
【種族】人族 【性別】男 【年齢】17歳
【称号】異世界人 創造神の友人
【加護】創造神の加護
【レベル】1
【体力】200/200
【魔力】300/300
【攻撃力】100
【防御力】150
【素早さ】100
【知力】70
【運】90
1/2
創造神の友人……、俺は友人として認められたのか。
加護も創造神の加護というものだ。どういう効果があるのかはまだ分からないが。
細かいステータスに関してはこれが高いのか、今はまだよく分からないな。
もし低かったとしてもレベルが1だからな、まだまだ伸び代はあるだろう。
そして下まで見ていくと一番下に1/2とかいてあることに気がつく。
「これは、ページ数みたいなやつか?」
そう思いスマホの要領で横にスライドしてみた。触れられはしなかったが画面?は切り替わった。
【スキル】ユニークスキル『インターネット』
ユニークスキル『クリエイトLv.1』
ユニークスキル『アイテムボックス』
『体術Lv.3』『サーチLv.3』『言語理解』
【魔法】火属性魔法Lv.3
水属性魔法Lv.3
風属性魔法Lv.3
土属性魔法Lv.3
聖属性魔法Lv.1
魔属性魔法Lv.1
無属性魔法Lv.3
生活魔法Lv.3
【耐性】物理攻撃耐性Lv.1
魔法攻撃耐性Lv.1
2/2
こっちのページにはスキルや耐性などが細かく書かれている。
『インターネット』もスキルとして扱われるみたいだ。
そして俺が頼んだのはおそらくこの『クリエイト』ってやつがそうだろう。
他にも四つスキルがある。これがクレアデスが言っていた役に立ちそうなスキルというやつか。
見た感じレベルのあるスキルとそうでないスキルがあるようだ。
Lv.3になっているものはサービスだろうか。
けど使い方が分からない、おいおい試してみよう。
それと魔法に関しては全ての属性に適性があると言っていたからこれで全てなのだろう。
しかし、分からないことだらけだな。
「もっと色々聞いておくんだった……」
そう後悔しているとピコンッと音がなった。
半透明の画面にメッセージが届きましたと書かれている。
『アイテムボックスに使えそうな物をいくつか入れておいたからぜひ役立てて欲しい クレアデス』
クレアデスからのようだ。
アイテムを用意しておいてくれるとは、ありがたい。
「アイテムボックスの中、確認してみるか」
どうすれば使えるのだろうか。
とりあえずステータスと同じように名前を言ってみるか。
「『アイテムボックス』」
「おっ」
目の前にまた別の画面が出てきた。どうやら合っていたようだ。
アイテム一覧と書かれその下に箇条書きでいくつかアイテム名が書かれている。
[アイテム一覧]
・水1リットル ×5
・皮袋 ×1
・神様饅頭 ×10
・ブロンズソード ×1
・黒のローブ ×1
・ナイフ ×1
・洋服1式 ×1
思っていたよりたくさん入っている。
水と食料がこんなに早く入手できたのは大きい。
アイテム名を押すとそのアイテムが出てくるようだ。
逆に、アイテムを触って念じてみたらアイテムボックスのなかに収納された。
「しかし神様饅頭って、ネーミングセンスはちょっとあれだよなぁ。」
そんなことを言いながら服を着替え、ローブを身につけた。
魔法の使い方が分からないからひとまず剣も装備した。
もともと着ていた服はとりあえず収納しておいた。
「このステータスとアイテムボックスはどうすれば消えるんだ?」
この二つの画面、時間が経っても消える様子はない。おそらく俺が何かしなきゃ消えないのだろう。
とりあえず、閉じろ、と言ってみた。
すると二つの画面は一瞬にして消えた。
「なるほど、簡単だな」
ただ人前で口に出して言うのは恥ずかしく感じるので頭の中で念じるだけではだめなのか?と思い、試してみたらやはり念じるだけでもいいようだ。
とりあえずすぐに確認できそうなことはできた。
あとは、やることも無いし森の散策でもするか。
♢
しばらく周りを見回しながら森を歩いてみて分かったことは、この森はおそらくかなりの大きさの森だということだ。途中川を見つけたので川沿いに歩いてみたが、全く森の外に出れる気配がなかった。
「これは1日やそこらで抜けれる感じじゃないな。やみくもに歩く方が危なそうだ」
一人で森を歩く方が危険だと感じたのだ。
幸い川の水はきれいで飲めそうだし魚もいて、木の実や果物のようなものもある。襲われない限りすぐに死ぬということはないだろう。
どうやって森を抜けるか、それが思いつくまではこの森で暮らすとしよう。そう考え、拠点作りを始めた、のだが……
「だめだ、全く上手くいかない」
当たり前だがサバイバル経験ゼロの俺にはそんな簡単には作れなかった。
どうしたものかと考えていると、ふと頭に『インターネット』が思い浮かんだ。これを使えばサバイバル生活のしかたぐらい分かるのでは?と思った。決して今まで忘れていたとかではない。
誰に向けてか分からない言い訳をした後さそっそく『インターネット』を使うことにした。
「これも念じれば良いのだろうか?」
とりあえず念じてみた。
《『インターネット』を起動しますか?》
ッ!!??
突然頭の中に無機質な女性の声が響いてきた。
少しの間驚きで体が固まってしまっていた。
一分ほど固まった後、我に返り起動するよう念じてみる。
その瞬間辺り一面がひかり、何も見えなくなった。
光がおさまり目をうっすらと開けてみるが、特に何か変わった様子は見られなかった。
「何が起こったんだ?」
『インターネット』と思われるような画面や物も見当たらない。
失敗か?
そう思っていると、目の前の草がガサガサと揺れ始めた。
少しするとそこから何か小さな物体が出てきた。
水色のプリンのようにプルプルした体の生き物だ。
「これは、スライム……だよな?」
少し警戒し、身構えているとまた頭の中に声が響いた。
《生命体への憑依が成功しました》
なんだ、何を言っている?
このスライムが『インターネット』なのか?
『インターネット』って画面や物じゃなくて意思のある生き物だったのか。
しかもスライムに憑依ってどういうことなんだ。
《身体を持つことが、よりマスターの役に立つための最適解だと判断しました》
どうやら頭の中だけでも会話ができるようだ。
『インターネット』で何か知りたいことがある場合このスライムに聞けばすぐに答えてくれる。
しかし、スライムか……
どうせ憑依するならもっと強くてかっこいいやつにしてほしかったな……
そう思ったりもするがとりあえずは初の相棒ができたことを喜ぼうじゃないか。
事実、話し相手ができたのはかなり嬉しい。
そしてこのスライムには俺の肩の上にいてもらうことにした。
その後色々と確認を済ませ、本来の目的である拠点作りの仕方とサバイバル生活の基本を調べた。
しかし、もう辺りが暗くなってきていることに気づいた。
暗くなった森で活動するのはなんとなくやばい気がしたので今日はもう休むことにした。
拠点作りやその他諸々のことは明日からでいいだろう。
だが寝るといってもそこらで寝るわけにもいかない。さすがにそれが危険なことなのは分かる。
そう思いここより安全そうな場所がないか探してみた。
少し周りを見てみるとかなりの高さがあるある巨木の幹に大きな空洞があるのを見つけた。
中に何かいる気配はない。
「今日はこの中で寝るか」
大きな草をとってそれを下に敷いて簡易的に布団を作ってみた。何も無いよりはマシだろう。
寝れるか心配だったが、色々あって疲れていたのか、すぐに意識が途切れた。