うたうたう
ジャンルは詩にしましたが
しっくりくるものがなく…
まぁ詩的なものです♪、
『正直に心の内を洗いざらい話しなさい。間違った行いをしても、悔い改めれば、必ずや理解者は現れます。出来損ないと書いて人間と読むのです。今のままだと…これから先、あなた方が発する言葉は誰にも信じてもらえないでしょう。心に届かない。おそらく味方であるはずの身内でさえ、心に疑念が生じてしまう。人間が生きていく上で、それは辛いことの上位にランクされる、と私は思うのですが…。信頼を買うことは出来ない。気づいたときには後の祭り。手遅れなのです』
四面楚歌な人々に対して語りかける
名門アメフト部の元監督に
元コーチに
そして疑惑だらけの一国の長に
信用の置けない人物だと
思われている存在に対しても
私は歌い
語りかける
We love you
◇◆◇
英語とは無縁の生活を送ってきた
母の自作の子守唄
幼き耳に繰り返し届けられたメロディ
照れ隠しのためか
想いを異国の言葉に変えて母は歌う
We love you
物心ついたときから
ずっと私は母と二人きりだった
父親と呼べる存在は私にはいなかった
母娘二人きり
それを当たり前のこととして受け入れ
これまで生きてきた
しかし・・・
私を愛してくれているWeの内の一人がこの世を去った
二人以上を表すWe
母が残した遺言が真実なら
この地球上に少なくとも一人は存在する私を愛してくれている人
IではなくWe
繰り返し繰り返し
私の耳に届けられた母のメッセージ
We love you
母が繰り返し歌い
何度も幼き私に子守唄を聴かせたのは
きっと遠くない未来に自分が消滅し
私が一人ぼっちになってしまうことを予期していたから…
私は一人スクランブル交差点を歩いている
それぞれの目的地を目指し
四方八方に人々が散ってゆく
こんなにも多くの人々が街に溢れているのに
代わり映えしない景色の一部としてしか私は認識されていない
けれど
私はちっとも寂しくなんかない
地球上のどこかで楽しく暮らしている
母親以外のWeの存在を信じて
だから
母が私にしてくれたように
私も街を闊歩する名前も知らない人々に向けうたうたう
We love you
未曾有の大災害
殺人的な猛暑
人々の繋がりも絆も
あっけなく壊され
当たり前の話ですが自然と対峙すると、その力の前では私たちは無力だなぁと思うことも多いですが…何かしら感じていただければな、と♪
必要以上に自分を大きく見せることのない不完全さを受け入れた完成形の出来損ないが私は好きなのです。
AIなど・・・くそ食らえでございます♪