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徒手空拳の争いに
編み傘三人衆が手にした棒を震う。ピュッと棒に仕込まれた槍が飛び出した。
羅達は剣を抜き構える。
間合いからすると槍を手にした三人衆に利があった。
だが、羅達のメンバーは総勢5人。
数の上では羅達が有利だった。
お互いにらみ合いが続く。
三人衆の1人が突きを出した。
が、これは届かない。
但し間合いは詰まった。
羅達は三人を囲むように動き出した。
三人が突き出した。
これを羅達が剣先で弾きながら切り込む。
この様な攻防が続いた後、三人は編み傘を投げつけた。
編み傘から回転しながら刃が飛び出し羅達を切り付けた。
「ウグッ」
かすり傷だが堪える。どうやら毒薬が塗ってあるようだった。
ここで一気に三人衆は踏み込んだ。
しかし、苦悶しながらも羅達は三人衆に切り付けた。
剣勢で三人衆の手から槍が離れた。
しかし、羅達も痺れで剣を手放してしまった。
ここから両者、徒手空拳の争いになった。