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200文字小説集 vol.2

彼女が誰にも触れられたくないのは…(200文字小説)

作者: 日下部良介

 暫く連絡が取れなかった彼女と漸く連絡が取れた。

 早速デートの約束をした。

 久しぶりの彼女は変わらず可愛い。


「ごめん」

 そう言って彼女は手をひっこめた。僕が手をつなごうとした時だ。

「今日は誰にも触れられたくないの」

「そう…」


 デートは楽しかった。

 別れ際、本来なら、おやすみのキスをするところだけれど…。

 そこへ友達からメール。

『あの子、事故で亡くなったらしい』

 思わず彼女を見た。

 いつもの笑顔を残して彼女は消えた。





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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読しました。 さて、彼がその後どうなったかは、読者の皆様の想像にお任せするのでしょうか?
[一言] 前回のとは違い、とても切ないお話でした。 彼女の心残りは、これでなくなったのでしょうか? ちゃんと成仏しているといいな。
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