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聖女

(まずいな.... )



僕は完全にミスを犯した。



というか、あのタイミングでの挑発は痛手だっただろう、言葉は選ぶべきである。



頭がちゃんと回っていないな....



(おそらくだけど....この不完全な銀色が混じった金剛杵でも、一撃、雷撃を放ってしまうと....街の一つ、いや国一つ消えちゃうだろうね.... )



僕に召喚された金剛杵は不完全だが、星の数ほど神話はあれど、この金剛杵は神代最強クラスの代物、例え不完全だったとしても放った魂体は地を裂き、どんなものでも存在ごと容易く断つ。



どうやら大物悪党が釣れたと踏んでいたのだが、此処までの圧倒的な魂体の激走を目の当たりにして、何もわかっていないところを見ると、おそらく大した魔導士ではないようだ....見誤ったぁ....



あっ、ちなみに僕は事前に、周りに魂体を漏らさないために、結式(ゆいしき)と呼ばれる、いわば結界みたいなものを張っているため、町中に魂体の激走は発生していない。



『虚弱なるもののブラフ....』



....言乗せが始まったか....やむなし、まだ一度も使ったことのない武器だけど、何とか抑えられるだけ抑えて使ってみよう....かなりリスキーだが、ほかの魔法はまだ試していないため、この命のかかっている状況で不確定要素(ノンファクター)の多いものを使うのは、街を消すよりリスキーだ、正直僕とジャンヌの生存のほうが僕の優先度が高い方、比べるまでもないね。



かといって格闘、近接武術の心得は頭に知識として存在しているが、あの大人数を言乗せが終わるまでに全員片づけるほどのものは知らない、それに第一できたとしても僕の筋力がたりない。



さてと、



『至高の存在より失墜 』



囀るね、君たちの交声曲(カンタータ)なんて僕は聞きたくない....



『スクワッチャーヴェルレス!!!!、と...っ... 』



呆れを含んだ失望の苦笑いを浮かべながら金剛杵を構える。



しかし、外道集団の言乗せがなぜか途中で途切れ....そして。



「主様...それは悪手です。」



沈んでいたジャンヌがいつの間にか僕の前で屈んでいた。



何か棒のようなものを振った後のような体勢で屈んでいるが、その一閃は、まったく目にとどまらなかった。



(早いな....それより、これは驚いた。 )



僕は自分の手中にあったはずの金剛杵が、完全にかき消されているのに目をやる。



ありえないようなことだが、それの証拠として、荒れ狂っていた周囲の魂体が静寂に包まれて伽藍としているのを確認した。



何が起こったかはわからないが、おそらく今ジャンヌが手にしている柄と穂先が白緑の槍と、赤黒しく、まがまがしい魂体をやどす槍、その2本の長槍によるものだと推測できる。



振るったのは左手の方、ジャンヌの体制を見るに、あの白緑の槍を振るったようだ。



「下賤の者どもが、主様に触れることは万死に値する重罪としりなさい.....でも 」



ジャンヌの瞳が憤怒で燃えていた。



そういえば、と周りの外道魔導士に目をやる。



ジャンヌの強烈な一閃は、360度、そう外道魔導士たちに振るわれたものだった。



しかし、誰一人として四肢が離れている者はおらず....それどころか、全員無傷で気絶しているだけだった。



「許しましょう、貴方方が、いずれ自身の翳りを取り払うことと信じて.... 」



金の睫毛が少し揺れる、今度の彼女は、麗らかな瞳で慈悲を放った。



(....この()は──、本物の聖女様なんだな─── )



何となく、今まで僕が目にした彼女は、僕の想像した彼女とは違っていた気がしていたが──── どうやら、相当僕の頭はボケているらしい。



あの眼は、慈悲という言葉そのものを体現したようなものだった。






「さて....っと 」





ジャンヌが、ポンポンと少し服を整えてから、プルトを抱き上げるようにして立ち上がる....っと、



先程この外道達に見せていた瞳とは一見して違う、清々しさを帯びた瞳で僕を見つめる。




「作戦せいこーですねっ!主様っ!! 」

うーん、投稿遅れてすみません。


なんだか間を開けたせいか....満足のいく文章ではありません、というかひどいですね.....w


紫坊は受験生ですので、ご了承のほどをいただければ幸いです。

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