表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夕月  作者: 白州藍樹
40/50

ⅩL

 それから、文句を言わないように、弱音を吐かないようにって頑張ったわ。でもそのうち苦しくなって、どうすれば弱っても許されるのかしら、と考えるようになったの。

 完璧できれいできらびやかな、豪華なものに囲まれていると、自分が正しい価値観を持っているのだと思えた。自分は間違っていないと安心していられた。完璧できれいだったら、弱音を吐いてもいいのかな。堕落したって許されるかしら?

どこかで読んだ本に、「美しければどんなものでも在っていい」という名句があった。うろ覚えのそんな音葉を、ひっそりと、信じて。

 完璧なもののなかに、ロココな、無駄と装飾を愛する気持ちを見つけて、救われた気で。

 感情なんて、無いもの。わたしの気持ちは無駄なもの。

 綺麗でないわたしなんて。意味が、ない。

 いつの間にか抱いたそんな気が、どんどん膨らんで、あたしと私を、区切って。

“「頑張るわたし」「完璧なわたし」「綺麗なわたし」で居なきゃ必要とされない”という気持ちから生まれたのが、何も知らない、小さな私なの。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ