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夕月  作者: 白州藍樹
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ⅩⅩⅩⅦ

 背の高さなんて何でもない。学校にも、背の高い子も低い子もいるし。知識も、特別自分が少ないとは思わない。本は好きだし、難しいことを考えるのは好き。想像するのは楽しい。ピアノを弾くのも好き。色々なことを知るのも。

 わたしはたくさんのことが許されていた。好きなことをさせてもらえたし、欲しいものは買ってもらえた。行きたい場所にも行けた。自分は自由だと、思っていた。まるでお姫様みたいに。この場所に君臨する、いちばん大事にされる存在。実際きっとそうだったの。ひとり娘って、きっとそういうものでしょ。大切にされていたから、自分が子供だなんて気づかなかったの。願いはすべて叶ったから。

 でも、違った。

 わたしが求められているのは”わたし”として居ることではなくて、娘として居ることなんだって、あるとき、知ったの。

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