表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
夕月  作者: 白州藍樹
25/50

ⅩⅩⅤ

 書きつけられたその文章にほんの少し期待をしたけれど、夕は変わらず、こちらに来てはくれなかった。扉も微動だにせず、閉じられたまま。

 私と奈緒はあれから、何度か一緒に出掛けては買い物をしたりお茶をしたりしていた。一を言ったら十、というくらい、話が合って、話題はいつまでも尽きなかった。奈緒はブランドやお店に詳しくて、聞きたい話も行きたい場所もたくさんあった。会話も側にいるのも楽しい。

 私は、自分ではまったく意識していなかったけれど、きっと初めてできた友達のような気がした。この子以外にもこちらで出会うひとは何人かいたけれど、何もわだかまりなく近くに居られるのは奈緒だけだった。他の人たちへ向けるのと同じように適当に繕った言葉を掛けたり、嘘をついたりはしたくない、と、初めて思った。

 夕もここにいたらいいのに、と二人で出掛けるたびに思いながら。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ