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夕月  作者: 白州藍樹
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ⅩⅧ

 こちらでもよく過ごすようになってしばらく経った。私はピアノのあるあの部屋と小庭の他にも、色々な場所に足を延ばすようになった。行こうと思えばどこにでも行ける。こちらは最初に知ったときよりもずっとずっと広くて、遠くにもたくさんクラシカルで素敵なものが―例によって、夕の好みそうなものが―あった。あの子はこのことを知っているのかしら。そう考えながら、行ける場所を巡っては何かを見定めた。

 その、あるときのこと。

 小さな雑貨店で小物を見ていて、ふと目の前の商品を手に取ろうとした。白のベースに薔薇や蒲公英の花々が小さく描かれた、まさしく夕の好きそうなデザインのペン。あのノートにも合いそうで、丁度いいわと手を伸ばしたとき。

 私のそれが、横から同じように伸ばされた片手に触れた。

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