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夕月  作者: 白州藍樹
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 あたし以外の人はこの椅子に座ることも、ピアノを演奏することもしない。本当にたまに、部屋の掃除がてらに拭いてくれることもあるけれど、それは珍しいことで、普段は誰もピアノ(この子)に触れない。誰も、あのきらきらした空間も知らない。知らなくてつまらなくないのかな、と考えるけれど、それどころじゃないのだと言って通り過ぎていってしまうの。秘密にしておくものというよりも、そこに在るのなら知り得るべきものだと思うのに、誰も気づかないの。気づいていて無視できるほど小さなものではないでしょうに。

 また、ざんねんね、と呟く。だけど、今は月ちゃんがいるもの。月ちゃんはきっと、あたしの大切なものを同じように大切にしてくれる。気づこうとしてくれる。特別な子だ、と思っている。

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