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未来の誕生日(未来の決断 2)

凄く短いですすいません!一話で独立させたい話だったんです……!

 うわああああ!!

 また変な事言っちゃった!

 

 でも、でかい手で撫でられるのって気持ちいいんだよな……。

 竜神って乱暴に撫でた後に力抜いて優しく撫でてくれるから一回で二度美味しいし。


 そそそそんなことより早苗ちゃんだ!!

 慌てて姿見の鏡の前に立って、早苗ちゃんに報告する。


「大事件だぞ早苗ちゃん! 竜神が女だと思ってたらしいぞ! 良かったな! 好みじゃないからなんの興味も無いんだとばかり思ってよな」


 鏡に映る俺が歪んだ。

 俺よりも髪が短い、「俺」――――。



 早苗ちゃんだ!



 早苗ちゃんは酷く嬉しそうな顔で笑ってた。


 竜神の好みのタイプは早苗ちゃんと全然違う。ぶっちゃけ真逆だ。

 俺のことを「女」だって言ったこともなかった。


 そんなあいつが、俺を「女」って言った!


 竜神の親戚が俺を殺したから、義務感で一緒にいるとばかり思ってた。

 一緒に暮らすのも嫌がってたし。


 もうちょっと頑張ったら竜神と付き合えるようになるかも!

 竜神の彼女になれるかも!


 早苗ちゃん、君の好きな人と両思いになれるかもしれないぞ。

 俺、超頑張る!

 女の武器駆使して行くからな。

 竜神は俺を本気で襲うこと出来ないし、多少行き過ぎるぐらいの色仕掛けしても大丈夫だな。

 よし、添い寝券もらえなくてもベッドに入ったりしようっと。

 竜神は女の子に添い寝して貰えて嬉しい。俺は熟睡出来て嬉しい。早苗ちゃんは好きな人と一緒に居れて嬉しい!!


 一挙両得どころじゃない。


 全員が幸せだ!!


 ひゃふふみゃふふとしか表現できないような気持ち悪い声で笑ってしまう。

 早苗ちゃん、俺、絶対、君を幸せにするから!



 鏡に映る早苗ちゃんは、困ったような笑顔ながらも本気で幸せそうにしてた。

 嬉しいんだ。

 竜神が女の子扱いしてくれたって、それだけのことが本当に嬉しいんだな。やっぱ早苗ちゃん超可愛い!


 現実の俺はというとかなり悪い顔でニヤリと笑っている。




 ふふふふふふ。


 覚悟しとけよ竜神。絶対お前を落としてやる。頑張るぞ。


しかし特になにかできるわけでもない未来クオリティ

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