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巫女さん素晴らしい。女同士で手を繋いだ時絶対振り払えない。

「未来さんー! 未来さんに紹介したい子がいるんだけど、いい? 私と同じ年の桜貝神社の巫女さんなんだけど……」

 そう連絡をくれたのは花ちゃんだ。


 巫女!? 巫女!!?? 巫女って憧れだよ!!! でもお知り合いになれる機会なんて一生無いと思ってたのに……!!! 花ちゃん凄い!! 是非お願い致します!!!!!

 即。


「うん! いいよ!! 巫女さんの友達欲しい!!!」

 竜神の目の前だったのに、そう答えた俺を誰も責められないと思う。

 巫女さんシスターさんナースさん女社長さん秘書さんスチュワーデスさんは絶対お知り合いになりたいもん!!! これを断れる人はなかなか居ないと思います!

 女性でも食いつくと思います!!!(勝手な妄想)


 竜神を家に置いて、花ちゃんと二人手を繋いで行った神社さんは……どうでもいいですけど高校生なのになんで女子って手を繋ぐの? 繋がないでも良くないですか?

 めっちゃ違和感があります。

 彼氏の妹と手を繋ぐとか凄い謎の罪悪感があるのですけど。


 ……いや、琴音と塔子でも違和感あるな。百合も。手を繋がれてもいいって思えるのは美穂子ぐらいか。

 なんなんだろう。この感覚。


 でも振り払えない。絶対振り払えない。セクハラしてくる琴音とか塔子に手を繋がれても振り払えない。ほんとなんで?


 ぐるぐるしながら神社で相まみえた巫女さんはすっごく…かっこよかった。


 男で言うところの七三分けの髪のロング。

 俺より背が高くてきつい顔立ちで凛とした佇まいのカッコいい女子。


 こ、後輩なのに怖い。顔が綺麗なせいかほんと怖い。

 想像と違うぞ!!! 可愛い系か地味系の巫女さんを予想してたのに!!!


 びくびくしつつお守り売り場に立つ巫女さんに寄るんだけど……!


「あにょ、あのべ、これ、ろpぞp」


 カッコいい女の子が謎の宇宙語を発した。


 ど、どうしたの何語!?


「おめが、おm、えじゃ」


「あ、ええ、むにゃ」

 俺まで意味不明の言語を発してしまう。


「気にしないで末来先輩。憧れの先輩相手だとまともにしゃべることもできなくなる子なの」

「みゃがうもちもも」

「自己紹介ぐらい頑張って!」

 花ちゃんの言葉に口を数回はくはくさせ、巫女さんが、

「アーデルハイト・フォン・ヒンデンブルグです」とめっちゃネイティブで言った。

 あ、外国の人だから宇宙語だったんだ。


「よろしく。日向末来です」


 アーデルハイトちゃんに震える手で押し付けられたお守りを受け取る。


「嬉しいよ、ありがとう。大事にします」


 お礼を言うと、アーデルハイトさんがひゅー!と涙目で息を飲んだ。


 売り場から飛び出してきて巫女姿のまま全力で小柄な花ちゃんに抱き着いて頬ずりし始め花ちゃんが押しつぶされて悲鳴を上げている。ひみゃあ。可愛い。萌えだな。萌え。

 



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