連鎖の始まり
ここをブログと勘違いはしていません。
中途半端なところで切ってしまいすいません。
気が付くと映画館にいた。
そこは俺がよく行く映画館の八番スクリーンである。
年に70本程の映画をこの映画館で見るので、ここの事はアルバイト並に熟知している。
だから、すぐに八番スクリーンだという事がすぐに分かった。
俺はスクリーンから一番遠く、入り口に一番近い席に座っていた。
館内の右後ろの方である。
辺りを見回した時に、俺以外に誰もいないことに気が付いた。
何故自分がここにいるのかの経緯をどうしても思い出せない。
スクリーンには何も映っておらず、小さく明かりがついていて少し不気味である。
薄暗くて誰もいない映画館がこんなに不気味だったとは。
訳が分からないので、帰ろうと席を立ち上がった瞬間照明が消えた。
照明が消えてすぐにスクリーンにスノーノイズが「ざぁー」という音と共に映り始めた。
スノーノイズとは、テレビで放送されていないチャンネルをつけると白い点が多数ランダムにポツポツと現れるあれである。別名砂あらし。
なぜ映画館でスノーノイズ?と不思議に思いながら五秒くらいスクリーンを見ていると、黒い文字がスクリーンのスノーノイズの中に浮かび上がってきた。でもなんて書いてあるか黒い文字が薄くスノーノイズが黒い文字にかぶって読めない。前の列の席の背もたれに両手をかけて少し身を乗り出し、目を凝らして黒い文字を読もうとするが、やはり読めない。諦めて勢いよく席に座った。
視界の右側に違和感、というか自分の右隣の席に何かを感じたので、ふと右を向くと知らない男性が俺を数センチの距離でガン見していたのである。その男性の瞳孔は開いており、不動で俺を見つめていた。
あまりの恐怖にうわぁあと叫び声をあげた。
その叫び声で目が覚めた。
「なんだ夢か・・・」
ほっとしたのか安堵の声を漏らしてしまった。
しかし、不気味だった。あの怖さは実際に体感した者にしか分からないかもしれないが。
俺の名前は荏原俊之。
県立高校に通う極普通の高校生である。
なぜ今日このブログを開設したかというと、先ほども述べたようにものすごい怖い夢を見たからだ。
最近立て続けに怖い夢を見るので、その夢を忘れないうちにここに記しておこうと思って。
これからも怖い夢を見たら書いていこうと思っています。
よろしくお願いします。