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君と僕の間にある弦。0

「パンッ」そんな高く乾いた弦音と、「よし」という歯切れのよい矢声が道場内に響く。

僕は息をゆっくり吐き、落ち着く。 中1のときに弓道を始め高校受験、第一志望だった弓道の強豪校には落ち、第二志望であった公立の名丹高校に入学した僕「田辺理久」の物語。

少し雨の降る入学式が無事終わり、クラスでも喋る仲間ができ始めた頃ホームルー厶の時間にとある紙が渡された。

[部活動登録書]

そう書かれた紙を渡されたとき今まで高校入学の緊張で頭の中になかったあることを思い出す。

受験前体験入学という形で名丹高を訪れた僕はあるものを目にする。それは雑草の伸びた矢道とトタンの屋根でできたボロボロの弓道場だった。

そんな弓道場の姿を思い出した僕は、弓道をこの高校でやるか、あるいは弓道自体(やめてしまうか迷うほどだった。そう迷いながら休み時間を迎えたとき、少し低い声で、

「理久は何部にするの?」

と話しかけられた。なんだろうと思い後ろを振り向くと椅子に座った雄大だった。雄大は高校からの友だちで入学式の席が隣ですぐに意気投合した。振り返ったときの僕の迷っているような表情を見て雄大は察してくれた。

雄大が、俺は弓道部にする。と参考にしろよというばかりに僕に言う。友達も入るならと僕は弓道部に入ることを決断した。あの子との約束もあるから………




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