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やはりギルドマスターは鑑定スキルを持っている

すいません、今回はちょっと短めです。

プロジェクトリーダーと考えると、ギルドマスターのお仕事も大変そうですよね。

図書館ダンジョンに隣接するギルド。


ルシャルと姉が出て行ったあとのギルドマスターの部屋では、二人が情報の整理に追われていた。


「先ほどの方、ルシャル嬢についてもう一度情報共有をお願いします」


「はい。当ギルドへの登録は本日でした。現在15歳で、出身はタゴーカル村。


そして昼前に図書館ダンジョンを退場しています。2冊を読破して。


ルシャル嬢の奇行というか読書スタイルは独特で、立ったまま1冊を読破。


2冊目はクッションに座る寸前の宙に浮いたような体勢で読破しています。


1冊目を読んだときに、レイティア様に感想を聞かれ、治癒魔法もかけてもらってます」


「宙に浮いたような体勢?」


「はい、倒れ込む寸前というか。


まるで時間が止まったかのような奇妙な姿勢だったようです」


「【速読】と【超集中】でした。あの方のスキルは」


ギルドマスターであるカミョンがさらりと言ってのけた内容に、受付担当のステラシアは2つの意味で衝撃を受けた。


やはりギルドマスターは鑑定スキルを持っている、ということ。


これはギルド職員の中で噂されていたが、誰も確証はなかった。


そしてこのタイミングで、それを私に伝えたということ。


「…図書館ダンジョンが発現して2年以上が経ちます。


ここを訪れる攻読者の数は倍々で増え続け、本の買取や貸出商売の規模も毎年倍になる勢いで増えています。


しかし私は危惧しています」


「な、何をでしょうか?」


「図書館ダンジョン攻略の進捗ですよ。


一番進んでいる攻読者は何階まで到達していますか?」


「…現在は、プレベシャル嬢の3階到達が最高です」


「3階に到達できた攻読者は何名ですか?」


「2名、と聞いております。しかし両名とも読破には至っていないようです」


ふう、とカミョンはため息をついた。


「通常のダンジョンですと、2年もあれば5階層まで進むでしょう。


低階層では手に入らない貴重な素材や宝、有名冒険者の出現とか。


ダンジョンがある街を沸かせるような大きなニュースが年に2・3件あっても不思議ではありません。


しかし残念ながら、図書館ダンジョンではいまだ超越的な攻読者は現れておりません」


それは確かに、とステラシアは思った。


プレベシャル嬢は3階まで到達できたが、話した感じでは「刺激が強すぎて1日に3ページ読むのが限界」とか言っていた。


「たまに1階とか2階の本を読まないとやっていけない」とも。


何が違うのだろう?


何が足りないのだろう?


ステラシアには明確な答えがない。


「幸いにも図書館ダンジョンでは攻読者たちのおかげで、広く浅くダンジョンの恵みを分配することはできています。


しかし、次の段階になかなか進めていません。何故でしょう?」


「そ、それは…攻読者が現状に満足しているから、でしょうか?」


カミョンは軽く頷くと、視線を窓の外へと向けた。

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