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Draft Off  作者: わかこ
8/12

ストロングハイ

病院に戻ると3時半を過ぎていた。

ちょうどよい腹具合とピールのおかげで落ち着いている。


「ただいまです。」


「・・・あの、黄色いものが口に・・・」


!!!


「マスタードソースです、あははははは」


「ってことはモスバーガーですね、リッチですねぇ」


彼女は和んでくれたようだ。


モスで考えたことを彼女に話す。


「そうです、マクドナルドが食べたくなったのを思い出しました。

 あなたと挨拶したら、急に食べたくなって!」


!!!


「なんてこった、僕のせい!?」


「そんなこと関係ないじゃないですか、っていうか

 口の中がハンバーガーになっちゃったじゃないですかぁ・・・」


看護士が来て一言


「そんなに元気なら、普通のご飯だしますね。

 偶然にもハンバーグですから、まだ間に合いますしね。」


「やったぁ」


「ただし、30回以上必ず噛んで、1時間かけるくらいの気持ちで

 残すことを前提に食べてくださいね。」


「はーーーい」


やはり、20代前半は間違っていないようだ。


「それと、お名前でてきましたか?」


元気そうな返事に看護士が尋ねた。


「優子っていうの!」


「あら、まぁ」


僕「名字は?」


「ずっと考えたいたんだけど、名字も住所もわからない、

 何か携帯番号を1つだけ覚えていた。」


・・・


「とにかく優子さん、何か思い出したら呼び出してね。

 ご飯の連絡しておくから。」


「はーい」


・・・


取り敢えず、今日は十分だろう。


結果は出てきている、このあと警察に連絡を取らねばなるまい。


「また、明日も来たほうがいいよね?」


「是非、是非、是非、お願いいたしまーす。」


なんか、なつかれているような気がする。

まぁ、挨拶してきてくれたのだから、結構、人懐っこい感じがする。

きっと、そうなのだろう。


看護士に警察への連絡先を確認しておいた。

彼女の覚えている電話番号についても、警察を通しておいたほうがいいだろう。


しっかり12kmも歩くことになったが、

既にパンプしているので、ストレッチを兼ねて

スピンバイクを重めに1時間回した。

最後は丁寧にペースダウンしてシャワーを浴びた。


これで筋肉痛はないだろう。


家には贅沢なモルツはないので、買い置きのストロングハイを呑みながら、

しばらく仕事をセーブするために、スケジュールを頭の中で一杯にして

眠りについた・・・


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