完全体(パーフェクション)
まだそこに居るのか?
私を作り出した昔の私は…
まだ居るのだろう…
過去の、甘やかされる毒を受けた私
等身大の自分を自覚できずに育った私
できないことを、
ただ出来ないと理解できずにいた
怨嗟を吐いて、自己憐憫に浸った、
出来損ないの私
自分を省みない毒を受け、
自らを過大評価したままの私
傲慢で鼻持ちならない、
そんな私であったあの頃
子どものころ、
完璧を求めていた
出来ないことを、
できると決めつけていた
自らの力を正しく理解できずに、
できない悔しさでわめき散らしていた
人からのきっかけを得て、
わずかではあるが変わり、
私の世界は広がった
あの頃の私は嫌いだ
弱くて汚くて、
とても情けなくて、
羞恥からいつも殺したくなる
あの頃の私
そこに今でもある
それを感じる
だから…
時おり、心を決めて、
暗く深い、心に開いた穴を観る
深淵を覗き、
深き淵から覗き返してくるものを意識する
手を伸ばしてそれを掴む
毒にまみれたそれを引き出して、
今の私とを比べる
心を閉ざすあの頃も、
わずかながらも世界を見始めた今も、
そうは変わらないことを自覚する
ただ、
立ち止まって完璧を望んだ私より、
その分だけは、
今の私は少しだけ先に進めた気がする
毒の怨嗟を吐く私のことを、
今でも、殺したく思う
けれども、これも私の一部、
私であると認めて、目を背けない
今の私だって、たいして良いものではない
だから進むのだ
私の嫌いな私を、
深淵へと戻し、
そこに蓋をする
いつか…
また覗くのだ
深淵の私を
立ち戻らないために
過去の自分…
優れていることに
完全であることに
そんなことに、こだわり続けていた
優れていないこと
完全ではないこと
どこかで気づいていて、それを恐れていた
完璧でないとならない
完璧でないものは必要ではない
その怨嗟と縛鎖、錯覚からなる呪詛の毒
そこには、二度と立ち戻らない
今は完全であることを渇望しない
不完全であることを認め、
完全であること、完璧さを目指しても、
道半ばであることを意識して進む
出来ることを懸命にこなす
完全である必要などない
必要なのは、自分自身であること
完璧にすることを思い、立ち止まることはしない
不完全でも完璧を目指して、進み続けてゆくことを想う
完璧という終着点を迎え、そこで終えることではなく、
その先を見るのだ
完璧になったその時点で、それは通過点になるのだから
不完全でいい
出来損ないでも不完全でも、それは自分だ
不完全のまま進み
完全を目指し
進み続けて
終える
きっとそうなる
でも、それでいい
先を夢見て
進み続けてゆくこと
そのほうがずっといい
私は私のままで、望んだ私自身になる
耳聴きには間に合いませんでした(苦笑)
でも、ちょっと言葉が悪いので、耳で聞かせる企画には出さないのが正解だった気がしますね(^_^;)
その感覚を信じて、
次を目指します(*´∀`)♪