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018 旅路7 ローザング聖王国最北の町

 


 町に着くまで、特に何事もなく馬車は進む。


 幼女の事もあり、これ以上勇者のフラグには関わりたくないので俺は、商隊全てを俺が把握できる範囲いっぱいに【堅牢なる聖女の聖域】で包んでおいたくらいだろうか。

 やろうと思えばもっと広く包むことも出来るが、把握しきれないと怖いのでやめておく。


 勇者のフラグ。

 勇者―ゴブリン―美少女


 後から考えてみたらあのゴブリンはテンプレイベント回収回だったよな、と馬車に揺られながら気付いた。

 美少女じゃなくて幼女だったけど。


 勇者と賢者には悪いが、お前達にフラグは回収させない。

 このまま何事もなくこの旅を終える。


 はじめにゾーロさんがハルトに伝えた日程は「何事もなければ」が前提の日程なので、いつもならここまで既に何回か魔物や盗賊と遭遇しているらしい。


 今回はあのゴブリン集落を発見しただけで何事もなくここまで来れたと喜ぶゾーロさん。

 荷物が無事なのもそうだけど、護衛は一日当たりいくらという計算で支払う。


 さらに契約内容によっては食事代などが含まれるため、旅が長引けば長引いた分だけ商人にかかる負担は大きい。



 そんなゾーロさんの為に最短の日数で旅が出来るように結界を張るわけではないんだけどさ。


 五日目の宿の部屋で、幼女の着ていた服を改めて見たシロネが言ったのが事の発端だった。


「良い生地の服だったので繕おうと思って広げてみたのですが、これ、貴族の子女が着る服ですね」


 それを聞いた俺とマモルはハルトを見る。


 俺はジト目で。

 マモルは「あーあ、やっちゃったね」という視線。


 俺やマーニは綺麗になった後の服を近くで見たけど、貴族が着る服なんて知らないから「ちょっといい服」程度の認識だったが、旅芸人をしていて貴族の服を何度も見たことがあるシロネは知っていたようだ。


 貴族の子女が着る服を着ていた幼女。


 字面から厄介臭がぷんぷんする。

 服自体は【クリーン】で無臭になっているけど。


 とにかく、これが勇者クオリティーというやつだろう。


 ゴブリン退治に行ってたまたま見つけた子がどこかのお嬢様。


 なんて恐ろしい職業だろう。

 1つのテンプレで三つ四つはフラグを立てて帰ってくる。


「ハルト、お前…」


 俺は悲しい声でハルトを非難。


「まぁまぁ、不可抗力だし?」


「…なんか、ごめん?」


「今更だし、あの場で助けないって選択は無いけど、せめて自分で面倒見るならセージもあんな悲しそうな顔はしなかったと思うよ?」


「あ、そか。…すまん」


 項垂れるハルトをそのままにして、マモルは改めて俺の後ろに体半分隠れている幼女を見る。


 隠れきれてないので余裕で観察出来てしまうのだ。


「少なくとも明日町で引き取ってもらえばいいだけだし、次からは気をつけて行動すればいいよ。セージとマーニに任せきりはよくないよ。いいとこ取りみたいでさ」


 勇者に追い打ちをかける賢者。

 その一端が自分にある事を知りつつ、棚上げしている。

 さすが賢者だぜ。


 でももうそれ以上責め立ててやるな。

 ハルトが気付いてブーメランくるぞ?


 ハルトとマモルは放っておくとして、他に分かった事。


 マーニが幼女とコンタクトを取るのに成功した。


 幼女の名前は「ハーちゃん」

 家は「うー?」

 お父さんは「とーさま」

 お母さんは「かーさま」

 仲良しは「ケトゥー」

 よく遊ぶのが「メリサ」

 好きな物は「じゃりじゃり」

 嫌いな物は「めっ」


 らしい。


「ケトゥーやメリサっていうのは人の名前に多いですよね」


 いや、わからん。


「少なくとも名前っぽいのが出てきただけでも前進かなー。これを明日町の兵や役人に使えればそこから家族を探してくれるんじゃない?」


「名前もハーちゃんってあだ名っぽいですけど、そう呼ばれている子供が行方不明の親なら探しているでしょうしね」


 マーニとマモルの推測。


「それに父母を父様、母様と呼ぶのは上流階級の家では無いでしょうかな?少なくとも平民だとしてもよほど貴族と縁があるモノ以外は使ったりしはしないでしょうなぁ。それに…」


 と何故か俺達の部屋に居るゾーロさん。


 そうか。

 ゾーロさんが居たからシロネのしゃべり方が違かったのか…。


 ゾーロさんは幼女が着ていた服を手に取りじっくりと観察し、


「この服の作りは…いえ、そうでもありませんか。それこそ上流階級の者なら手に入れられなくもないでしょうし」


「どういうことですか?」


 ゾーロさんの意味深な発言にマモルが食い付く。


「いえね、この服の作りはこれから行く北の大陸の帝国で流行りのデザインなのです。帝国はカジノがあり全大陸から多くの貴族が遊びに行く場所。そこで流行している服は最先端だと言う者が多いのです。ですのでこの国の貴族でも帝国にツテがある商人を抱えていれば手に入れられなくもない品かと」


「“手に入れられなくもない”ですか。だったら成長の早いこの時期の子供の服をあつらえられるのは相当な貴族か、現地の子、というのが一番に思い浮かびそうですが」


「ごもっともですな」


 ……なにこの出来る男な雰囲気のマモルとゾーロさんの会話。


 ゴメン、俺ちょっと付いていけてないです。


「…なるほど。家はわからないけど、やはり貴族階級の線は濃厚、と」


「はい。この大陸ですと上位貴族、北の帝国であれば豪商あたりまで買えなくもないですなぁ」


 範囲が広すぎてさっぱり分からないじゃんか。


 とにかく幼女改めハーちゃんはお嬢様なのは間違いないっぽいな。


「まぁ、これも素晴らしい衣装ではあります。それに洗濯したのでしょうが何を使えばここまで綺麗に洗濯できるのでしょうか?まるで新品のようではありませんか!所々擦り切れていたり破れているのは致し方ないとしても、ううむ。気になりますなぁ!それに今、ハー様が御召しになられている服もなかなかに洗練されたものとお見受けいたしますが…」


 “出来る男の雰囲気”から帰ってきたいつものゾーロさん。

 そんな彼がチラリと俺を見るので、俺はスッと窓の外へ視線を向けた。


 ちなみに今のハーちゃんは、【異世界ショップ】Lv.13の、総合スーパーで手に入れることが出来た女児服。

 とくに凝った作りではない、無難なのが安心出来る。


 自然な白の七分Tシャツとひざ丈スカート、その上からエプロンドレス、白タイツに茶のショートブーツだ。


 オーガニックコットンって書かれているのを選んだので間違いないと思う。

 タイツは、はじめ靴下にしてたんだけど、マーニが「いくら子供でも素足を見せるのはちょっと…」というのでタイツにしていた。


 そんな感じで五日目を終え、本日は町へ。



 順調に進み、予定より早く着いた。


 町。

 森を開拓して作った町らしく、自然と調和…はわからないけど、町と言う割には素朴な感じだ。


 王都みたいに町全体が石や煉瓦で作られているわけではない。

 木造もあれば煉瓦づくりもある。

 道も舗装はされているが、土がむき出し状態。


 そんな町門で響く幼女の叫び。


「やーーー!いーーやーーあぁぁぁぁぁ、あ゛ぁぁーーー」


 泣き叫ぶ幼女。

 困惑する町門の兵士。


 じゃぁ後はよろしく、とはいかなかった。


 幼女の事はもちろん町で保護してもらえることになった。


 ゴブリンの集落を殲滅した、ハルト達を含めた数人の護衛人たちが兵士に証言し、どこからか攫われてきた幼子として保護される。


 しかし幼女は兵士に預けられてからずっと泣き続け、夕方前に町門で幼女を預かった兵士2人が日没前、まだ泣き叫び続けている幼女を連れ、申し訳なさそうに俺達が泊まる宿へとやって来た。


「申し訳ないのだが…確認が取れるまでこの幼子を預かってはもらえないだろうか」


 本当に申し訳なさそうな顔をし、頭を下げる兵士たち。


 ゾーロさんが代表として兵士の呼び出しに応じたが、状況を察してすぐに俺達にこの事を連絡、そしてマーニが宿先まで迎えに行くが幼女は動くことなくまだ泣き叫び続けていた。


 仕方なく、こちらも本当に申し訳なさそうにしながら、マーニは俺を呼びに来て、しぶしぶ俺が幼女を迎えに行くと、彼女はピタリと泣きやみ、しゃくりあげながら息を整え、俺にしがみついて離れない。


 なんかこれで外堀が埋まってしまった気がするんですけど、気のせいでしょうか。


 兵士たちは幼女から話を聞くことが出来ず、今の時間までずっと泣き叫ぶ幼女にあたふたしただけで、本人から何の確認も取れないままだったらしい。


 それでもハルトやマモルの証言から兵士たちも上司や町長と話し合い、貴族に確認を取ってみることとなり、今はその連絡待ちのため、連絡が来るまでどうかこの町に滞在してほしい旨を伝えられた。


 滞在費は町で負担。

 少なくとも幼女が着ていたものから考えて、宿をワンランク上の所に移動する事になった。


「待てといわれましても、ここに滞在できるのはせいぜい明日いっぱいなのですが」


 ゾーロさんと話し合ったマモルがそう兵士に伝える。

 もともと商隊はこの町で一日休みを入れる事になっていた。

 文字通り一日休むもよし、商売をするもよし。

 もちろん商人なら商売を、とゾーロさんは商売するらしい。


「了解しました。ではそれまでになんとか返事を貰えるよういたしますので、どうかよろしくお願い致します」


 そう言って兵士たちは俺達やゾーロさん達まで他の宿に移すと引きあげていった。


 ゾーロさんは思いがけず、自分が今まで手の届かなかった宿に滞在できるとあってホクホク顔。


 息子のミケロくんや従業員のジックさんにここぞとばかりに見聞を広げるように、言い聞かせている。


 ゾーロさんの護衛である《煌めきの刃》の方々も喜んでいるようだった。


 うちの体面上護衛の方たちも喜んでいるのだろうかとチラリと見てみたが、特に喜んでいる様子もなく、大人しくしている。


 犬の獣人とかだったら尻尾でもブンブン振って顔に出さずとも喜ぶのだろうかと馬鹿な事を考えていると、《煌めきの刃》のリーダー・カガクさんが、何の気なしにシロネに話しかけているのが聞こえる。


「やっぱあんたらぐらいになるとこのくらいの宿じゃ驚かないものなんだなー」


「いえいえ、充分驚いていますよ。素敵な宿ですよね」


 ちゃんと驚いていたらしい。


「そうか?そんなシワもシミもひとつない真っ白なローブ着ているお人らはこんな旅でもない限り、貴族街の宿とかに泊まるんだろ?ここはいくら上等な宿って言っても平民しかいない町の宿だからなぁ。そう言えば貴族ってのはこういう時どういう宿に泊まるんだ?」


 シロネ達のローブは奴隷商から貰ったローブそのままだが、俺の【クリーン】の魔法で驚きの白さに激変し、それを保っている。


 幸いにしてローブにほつれや継ぎはぎ、破れなど無かったので、白さと相まってボロい感じはしない。

 旅で多少くたびれている感じはするが、それだけだ。


 そしてシロネ達は人前でローブを脱ぐことはないので、格好だけはよく映るのだろう。


 中に着ている物はそれこそ普通の白シャツにチノパンだからなー。


 シロネはカガクさんの話に適当に返していたが、それをマモルも聞いていたようで、彼は何やら真剣な顔をして考え込んでいた。





 上等な宿と言っても間取りが広く取られたこぎれいな部屋。

 といった感想くらいしか出なかった。


 マモルに言わせれば従業員も多く、食堂のメニューや料理に使っている材料も多い。

 けど洗練されているという程でもないので今まで泊まった宿のほんの少しこぎれいにしている宿バージョンという感想だった。


 ハルトは「まだ全然食べられそうにない料理」という感想のみ。

 彼は早速マーニ達に食べられるかどうか聞いていたようだった。







 町の兵士からの連絡待ちとなった一日。


 ゾーロさんはこの町の大市に参加するため、早朝から息子のミケロくんと従業員のジックさんを連れて元気に出て行った。


 《煌めきの刃》の人たちは今日一日休みとするらしい。


 ハルトとマモルはゾーロさんが参加する大市の見学。


 この世界の市場はどういうものなのか見てまわるらしい。

 そんな二人にシロネとシュラマルが付いていく。


 俺はというと、宿の部屋にこもっている。


 本当は一人きりでダラダラしたかったのだが、残念なことにそうは出来なかった。


 幼女がすぐ隣にいて、たった1メートル離れたところに幼女のお世話要員マーニさんがいるので。


 俺は一人、もくもくと無心でスマホアプリのMMORPGをしている。


 マーニにはマモルが「面倒を掛けるけどよろしくね」と言っていた。

「どうせセージは部屋から出ないだろうから放っておいても良いけど、ハーちゃんはセージの傍を離れないだろうから、食事なりトイレなりしっかり連れて行ってあげてね」とも言っていた。


 久しぶりに人目を気にすることなくゲームをする。


 こんなに熱中するほどのゲーマーではなかったはずだが、何も考えずに出来るのは、なんだかいい。


 気付けば夕方で、みんな帰ってきていた。


 俺はヘッドホンをつけ、自前のマットレスとクッションの柔らかさの上で最高に怠惰な格好でひたすらゲームをしていた。


「セージ」


 ヘッドホンを外され、みんながいることにそこで気付いた。


「おかえりー」


 と言って俺は体を起こし、ベッドの上に座る。


「あぁ、うん、ただいま」


 マモルにヘッドホンを取られ、みんながいる事に気付いて返事をすると、なぜかハルトが気まずそうに話す。


「兵士の人から返事があったよ。貴族の確認も取れたって」


「それはよかった。いつお迎えに?」


「それが……」


 マモルの顔も気まずげになり、意を決したハルトが応えた。


「帝国貴族の子なんじゃないかってさ。ここの兵士2人がこの子の護衛の為に次の町まで送るって言うんだけど…」


 薄々そうではないかと予感してた。


 幼女を見ると不安そうに俺を見上げている。

 なんなら目にいっぱい涙をためて、捨てないでほしいと訴えかけているようだ。


「だからごめん!もーちょい頼む!お前から離れるのを嫌がるこの子を兵士だけに預けるのは可哀想だし、兵士の人達も出来るだけお前についてきてほしいみたいな事言っててさ。でも俺達は商隊に留まるって一応言ったんだが、そしたら兵士たちも私服で護衛に混ざるからって、どうか頼むって…俺も出来るかぎり面倒見る!だから、な?!」


「で、ぶっちゃけ?」


「いやー、あの兵士たちいい人達でさー。移動中色々教えてくれるって言うし?ずっと商人寄りの話しか聞けなかったから兵士とか他の人の話とかスキルとか興味あんじゃん?それに帝都まで、その時護衛に付く人たちが旅費出してくれるって言うし、それに…馬竜に乗せてくれるってさ!」


 最後のそれが全てっぽいな?!

 すっかり心鷲掴みにされてんじゃん!


 これにはマモルもため息をついている。


 兵士もあの手この手で探りを入れつつハルトやマモルの気を引ける条件をまさぐっていたのだろう。

 努力がうかがえる。


 マモルから話を聞けば、幼女はやはり貴族の子女で間違いないらしく、帝国貴族の息女が行方不明になり、ここ数カ月間ずっと捜索されていた子供らしい。


 本人を確認しないことには分からないが、たとえ本人でなくても帝国まで連れてきてくれればそれまでの旅費は出すし、本人であったのなら報奨金も出すそうだ。


 それはもちろんここまで幼女の面倒を見てきたゾーロさん達を含めた俺達がメインで報奨金などを貰えるが、あの時のゴブリン討伐に参加した護衛人たちにも小額ではあるが報奨金は支払われるそうだ。


 途中で別れる商人に就いている護衛もいるので、名前と所属を聞いて、あとで幼女の確認が取れたら各ギルドを通して報奨金の受け取りがあるという詳細まで丁寧に教えられた。


「ってことだから、断りづらくはあるんだよねー」


 もし幼女がマジお嬢様だとしたら、泣き叫び、嫌がるお嬢様を無理矢理連れて歩く兵士になってしまう。


 兵士と言えど平民なわけで、そんな場面を人に見られ、幼女の両親かもしれないという貴族に報告がいこうものなら物理的に首が飛ぶ。


 かといってそれを恐れ拒否するとも言えない。


 貴族の要請を無視するわけにもいかないので、護衛としてお嬢様を指定されたところまで連れていかなければならならない。


 それは他国の貴族であっても、国際問題に発展しかねないので…というかなっていそうだが、なるべく速やかに送り届けなければならない。


 現にこの国のこの地を治める領主からこの町の兵士がそういった要請を受けたようだ。


 この町の兵士が護衛をするのはこの町から隣国、サイネラ王国に入ってすぐの町まで。


 その町は貴族が治めている町らしいので、その町の騎士が私服で商隊に混ざり、さらに隣の国、シャローロ・ラ・スヴィケ王国まで幼女の護衛にあたる。


 そこからはその長い名前の国のどこかに所属している騎士か兵士が帝国まで護衛にあたるとのことだ。


 まだ確実に幼女が貴族のお嬢様だと決まったわけではないので、護衛も私服で少人数としているみたいだ。


 国境で引き渡しが行われないのは、国境が一番危険だからという理由らしい。


 魔物よりも盗賊が多く出現するとか。


 危険とされる国境で商隊を止めて、子供の引き渡し現場を見られたら、その子は何かあるか、金になると思わせるには充分だろう。


 だったら商隊の足を止めることなく町で幼女を迎えた方が安全だという。


 この話を聞いてマモルは、護衛が付くと言っても少しは自由がきくだろうと予想しているようだ。


 俺が遠い目をしてそれを黙って聞いているとハルトがキリっとした顔で


「お前はいつも通り馬車の中で大人しくしていればいい。他人と話すのはオレらが受け持つ。ただ、ここ2、3日と同じように傍らにハーちゃんがいるだけだ。な?あぁ、ちなみにハーちゃんはハーモニアちゃんって名前かもしれないってさ」


 と言う。


 気軽にそんなこと言われても…と思ったが、二人が全面的に他人との接触を受け持ってくれるなら良い様な気がしてきたから不思議だ。


「わかった」


 と俺も受諾してしまった。



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