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歌詞(こころ)から掬いあげる言葉(きもち)  作者: 暁紅桜
3章:春過ぎて、来たる夏は彼女とともに
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3−11話:空 side

「あっ、ゆきねぇー!!」


 氷華ひょうかちゃんと昇降口に向かっていると、雪凪せつな先輩の姿があった。

 隣にいた氷華ちゃんはすぐに先輩の元に駆け寄ってぎゅっと抱きついた。

 いいなぁ……。


「氷華暑い……」

「雪ねぇも今帰り?」

「まぁそんなとこだけど、桜和おうかさんを待ってんだ」

「へ?わ、私ですか?」


 先輩の視線が私に向けられる。それだけでもドキッとするのに、私を待っていたなんてすごく嬉しすぎる。


「実はね春歌はるかさんから連絡きて、近くのファミレスに桜和さんと一緒にきて欲しいって言われてね」

「あ、そう……なんですか……わ、わかりました……」


 なんだろう……内容のせいか、すっごいがっかりした……でも、先輩と一緒だから嬉しい……嬉しいけど、心から喜べない……お姉ちゃんのばーか!!


「えぇー、この後くーちゃんとご飯食べに行く予定だったのにー。氷華、一人で帰るの?」

「不服そうな顔しないの。仕方ないでしょ」

「例の、曲のこと?」

「そうそう。その呼び出し」


 氷華ちゃんには申し訳ない。ご飯はまた今度になっちゃうな。

 私は氷華ちゃんに謝罪した。それでもやっぱり、不服そうな表情をしている。なんだろう……すっごく抱きしめて頭撫でたい……。


「あぁそのことだけど。氷華も連れて行っていいか相談したら、いいよって言ってくれてね。で、時間帯もお昼だから奢るよって」

「お、ごり?」

「くる?」

「行くー!!」


 一瞬にして氷華ちゃんのテンションが上がった。

 氷華ちゃんと知り合って、絵を描くのが好きなのは当然知ってるけど、実は食べるのも大好きだったりする。ホント欲望に正直だなぁ。


「じゃあ決定だね。春歌さんに連絡するね」

「お姉ちゃんがすみません」

「いいんだよ、気にしないで」

「ねぇねぇ、くーちゃんは何食べたい?」


 無事にテストは終わったけど、なんだかまだまだ1日は長そうです。


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