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歌詞(こころ)から掬いあげる言葉(きもち)  作者: 暁紅桜
5章:秋離れ、彼女と感じる冬の熱
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5−9話:雪 side

『さぁさぁ残り時間もあと少し!どこのブロックが勝利を掴むのか!!』


体育会当日。天気にも恵まれ、快晴の中で無事に開催された。

大いに盛り上がっており、生徒たちの必死に声が響き、必死な息遣いが響き渡る。


「二人とも頑張れー!」


今行われてるのは玉入れ。空色くしな氷華ひょうかが出ている。

二人に聞こえてるかわからないけど、私は必死に応援をする。


『そこまで!競技終了です!』


高らかに響き渡る笛の音。


「お疲れ」

「お疲れ様です」

「うぅー……」


結果は2位。と入っても、差はそんなにない。惜しいとしか言えなかった。

戻ってきた氷華はしょんぼりしていて、そんな彼女を空色が慰めていた。


「惜しかったね」

「後5分あれば1位だった!」


珍しく悔しがってる氷華。

普段はそういうことはあまり口にしないし、表に出さない。

なんだかんだちゃんとそう言う事も感じるんだなと、思って笑ってしまった。


ゆきねぇ何で笑うのー」

「いやいや、何でもない。そうだね。じゃあ来年は頑張らないとだね」

「うん!来年は絶対に勝つ」


気合十分の氷華。それに対して私はまだ少し笑いながら「頑張れ頑張れ」と応援した。


『借り物競走出場の生徒は、東門に集合してくださーい』

「あ、私だ」


借り物競走出場者へのアナウンスが鳴ると、空色がポツリと言葉を口にした。

続け出場は大変だろうけど、次もしっかり応援しようかな。


「頑張っておいで」

「……はい!行ってきます」

「行ってらっしゃーい」


軽く手を振って集合場所に向かう空色。私と氷華はそんな姿を一緒に見送った。


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