表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
歌詞(こころ)から掬いあげる言葉(きもち)  作者: 暁紅桜
5章:秋離れ、彼女と感じる冬の熱
109/146

5−4話:空 side

遠くなっていく先輩の背中。

私の手の中には先輩のハンカチがある。どうしよう……すっごいドキドキする。あとでちゃんと返さないと。いや、持って帰って綺麗に選択してから渡したほうがいいよね。


「くーちゃん」

「え。な、なに?」


ぼーっと先輩のことを見つめていれば、氷華ひょうかちゃんに呼ばれてやっと私の視野が広がる。


「大丈夫?」

「う、うん。平気」


手に持っていた先輩のハンカチをポケットにしまって、絵の塗りを手伝う。

氷華ちゃんの指示に従って塗りを無心でやるけど、不意に先輩に拭かれた感触を思い出して無意識に触れてしまう。


「くーちゃんニヤニヤしてるぅ」

「っ!それは氷華ちゃんでしょ!」

「えー」


不満げな顔をする氷華ちゃんのことなど気にせず、私は片手で口元を抑えながら塗りをする。だって、恥ずかしいんだもん。


「ふふっ、くーちゃんはゆきねぇのこと大好きだね」

「……氷華ちゃんは意地悪だよね」

「えー、氷華は意地悪してないよー」

「わかってて言ってるなら、同じだからね」


本当に氷華ちゃんは多くは語らず、だけどわかったような感じで話すから本当にタチが悪い。絶対私をからかって楽しんでる!


「からかわないで!」

「いたた……くーちゃん叩かないでー」


ムッとした顔をしながら、私は何度も氷華ちゃんの方を叩いた。

だって、痛がってないんだもん。すっごい顔がニヤニヤしてる。やっぱり私のことからかってる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ