4−43話:空 side
「くーちゃーん」
「ん……んー」
「あーうー」
「ん……あ、れ?」
目を覚ますと、そこには私に向かって小さな手を伸ばす霜汰君の姿があった。
びっくりする目覚めだ。
「おはよう、くーちゃん」
「……おはよう」
まだ少しだけ眠くて軽く目をこすりながら起き上がる。
だけど、ベットの上には私だけで、先輩の姿だけがなかった。
「先輩は?」
「雪ねぇならご飯作ってるよ。お父さんもお母さんもお仕事行っちゃってるし」
「あー、あー」
「はいはい。霜汰ー、くーちゃんだよぉ」
そっか。今日は普通の平日だけど、私たちは土曜日が学校だったから今日はお休み。
「本当はね、雪ねぇが起こす予定だったんだけど、朝ごはんとかお弁当作りがあるから」
「……そうなんだ」
「あとね、くーちゃんが気持ちよさそうに寝てたから、寝かせてあげたんだって」
「ふぇ!?」
てことは、と頭の中で想像する。
先輩は私より先に起きて、私の寝顔を見たってこと?なにそれ、は、恥ずかしすぎる!!
「くーちゃん顔真っ赤ぁ」
「うぅ、だって寝顔見られて……」
「氷華も見たよ?」
「氷華ちゃんと先輩は違うの!」
「あ、あうー」
恥ずかしくて顔に手を伸ばした時、氷華ちゃんに抱かれていた霜汰君が私に手を伸ばしてきた。え、抱っこして欲しいのかな?
とりあえず氷華ちゃんから霜汰君を受け取って抱きかかえた。なんだか懐かれてしまった。
「くーちゃんリビング行こう」
「あ、うん」
このままずっと部屋にいてもあれだし、私たちはそのままリビングへ向かった。




