第七十一話 楽しい時間
いつも読んで下さって、誠にありがとうございます!
前回の振り返り
無事、ポッくんはミケたちの“引っ越し止める作戦”に協力することに決めた。
一方で、ごましおと鳩子は別れを告げ、ごましおはだんだんと引っ越し先へ近づいている。
ごましおは着くまでの間、少し眠った。
目が覚めると、そこは、いつもの駄菓子屋さんで…!?
今回も楽しんで読んで頂けると、幸いです。
「ごまちゃん、ごまちゃん!」
ふと、春子の声が聞こえ、ごましおは目を開けた。
「…いつの間にか寝とったか…。」
重い体を起こして、ごましおは辺りを見回した。
「…ん?んん!?ここは…!」
ごましおの目に映ったのは、いつもの駄菓子屋さんだった!!
…
「戻って来たんか!?」
ごましおは動揺しながらも辺りを見回した。
何処を見てもいつもの家だ。
「ミケたちがどうにかしてくれたのか…?」
ごましおは「う〜む」と考えながらも喜びでいっぱいになり、重い体でピョコピョコと飛び跳ねた。
だが、いきなり視界がグルグルと吸い込まれて…。
………
「ごま〜」
「…はっ!」
ごましおはバッと起き上がり、再び当たりを見回した。
「まぁ〜、起こしちゃらんのよ!」
騒がしい秀夫と春子の声が聞こえ、ごましおはあることに気がついた。
「………夢じゃ…。」
先程の出来事が夢であったと分かり、ごましおはげんなりとする。
が、それと同時に独特な声が耳に響く。
「ありゃ↑?来たんね↑!」
ごましおは「誰じゃ?」と首を傾げながらその人物を見つめる。
「あぁ、この子はうちで飼っとるごまちゃんです。“ごましおくん”ゆーんですよ」
珍しく標準語…?で話す春子に驚きながら、ごましおは「わふ」と挨拶をして、ペコッと礼をした。
「まぁ↑可愛いね↑」
そう言いながらプルプルと震えた手で頭を撫でてくれた、超!老人。
「ごまちゃん、この人はね、秀夫さんのお義母さんよ」
春子の言葉に、ごましおは「おお、そうじゃったか。」と納得した。
ごましおは長い時を過ごしている。
少し難しい言葉も、理解出来るのだ。
「わたしゃーね↑信じるに↑丁寧の寧で↑信寧ゆーんよ↑ごましおくん↑よろしゅうね↑」
「わふっ!」
元気よく返事をしたごましお。
だが、ふとあることに気がついた。
「もしかすると…」
………
「で!今のところの作戦を言うね!」
マロは「ふふん」と胸を張りながら話す。
が、マロは一向に説明を始めない。
「…ミケ姉よろしくっ!」
複雑な説明のため、マロは嫌になったのか、説明することを放棄した!
「あはは…、じゃあ、ミケが説明します!」
今度は選手交代で、ミケが説明を始めた。
「えっと、まずは、この作戦の協力者から!だね!
ミケ、マロくんモモちゃん、カルベくんカララくん、ごま爺、マロくんモモちゃんの飼い主さんと、その妹さんの、計八名が参加してるの!そこに、ポッくんたちも加わったんだよ!」
ミケは混乱しないよう、頭でみんなの顔を思い浮かべながら話した。
「ふむふむ…?」
ポッくんたちも、首を傾げながらも頑張って理解しようとしている。
「それでね、ん〜、あ、秀夫さんと春子さん!が今引っ越しを実行してるでしょ?」
ミケが聞くと、「そう…だね!」とポッくんが答える。
「マロくんとモモちゃんの飼い主さんが、二人が引っ越し先についた位に電話をしようって言ってるの。
その時に、ミケたちも参戦するんだよ!」
その説明に、何とか理解が追いついたのか、鳩太郎が「面白そうだな!」と笑った。
三羽が「ワイワイ」と話しているのを見て、「ふぅ…我ながら頑張った!」とミケは一息ついた。
「ミーちゃんお疲れ様!すごく分かりやすかったよ!」
モモの言葉に、ミケは「本当!?ありがとう!」と喜んだ。
「ムムム…。僕も説明する力を身につけなければ…。」
マロは一匹「う〜ん、う〜ん、」と何かを考えている。
すると、隣から「フッ」と聞こえて来た。
「ん?…カ〜ル〜べ〜さ〜ん〜?さては、今鼻で笑ったな?どう言う意味だこら!!」
マロは「ヴ〜」と言いながら、カルべに猫パンチ!…をしようとしたがヒョイッと避けられた。
「も〜!避けるな!おらっおらっおらっ!!」
マロは何度も顔面ヒットを試みるが、華麗に避けられてばかりで、むしろからかわれている!
二匹がじゃれ合っている間にも、話は進んでいた。
「参戦って、どうやるんだ?」
鳩ノ介が聞くと、「オイラたちも話に加わるんだよぉ」とカラらが答えた。
「オイラたちがいつも通りにしていれば、きっと電話に何かしらの音が入るだろぉ?」
カラらの言葉に、「あ〜、確かにな」と鳩丸が頷く。
「“懐かしい”と思ってもらうんだぁ、そうすれば、“帰りたい”と思ってもらえるかもしれないからなぁ」
その説明に、「おお!なるほど!」と三匹は拍手した。
「あ〜!もう!カラら!僕が説明しようと思ってたのに!」
やっとじゃれ合いが終わったのか、マロはそう言いながら「プクーッ」と頬を膨らませている。
「もう、マロったら…。また拗ねちゃって!みんな、こう言う時は、ご飯の話で落ち着かせよう!」
モモが言うと、ミケは「ふふっ」と微笑んだ。
「マロくん!今日の夜ご飯、何だろうね!」
試しにミケが言ってみると、「えっ!?ご飯!?ご飯!ご飯!」と「ご飯コール」をし始めた。
「ほら、もう元通り!」
「ニコッ」と笑うモモに、「扱いが慣れてるなぁ」とカラらは思うのだった。
…
「そういえば!モモたち自己紹介してなかったよね?」
思い出したようにモモが言うと、みんなも「あぁ!確かに!」と顔を見合わせる。
「まだ夜ご飯までに時間があるし、順番に自己紹介しよ!」
モモが楽しそうにそう話すと、みんな楽しそうに「そうだね!」と頷いた。
「じゃあ、ミケから!名前はミケです!二歳です!冒険と、日向ぼっこが好きです!よろしくね!」
ミケが話終わると、「パチパチ」と拍手された。
「次僕!僕はマロ!今は…何歳?」
自分の歳が分からなくなり、モモに助けを求めるマロ。
「六ヶ月でしょ!」と呆れ気味に返事が返って来て、マロは「あ!そうだった!てへぺろ」とウインクをする。
「六ヶ月!ご飯ラブ!大好き!ご飯余ったらいつでも言ってね!よろしくね〜」
「パチパチ」と拍手され、マロは「凄いだろ〜」と満足げな顔で座った。
「はい!モモです!マロとは双子で、六ヶ月です!外を眺めることが好きです!よろしくね!」
画面の前のみんな!もう次に来る動作は想像できるだろう。そう、拍手だ!
拍手は早送りして、ポンポン自己紹介をしちゃおう!
「カラらだぁ。一歳で、空を自由に飛ぶことが好きだなぁ、よろしくなぁ〜!」
パチパチパチ(早送り)
「カルべだ。一歳で、散歩が好きだな。よろしく。」
パチパチパチ
「僕はポッくん。一歳で、『ポッくんの歌』を歌うことが好きだよ。よろしくね。」
パチパチパチ
「鳩太郎って言います!ポッくんと同じ一歳で、こうしてみんなでワイワイ話すのが好きです!よろしく!」
パチパチパチ
「鳩ノ介です。一歳で、ダンスが好きです!よろしくお願いします。」
パチパチパチ
「鳩丸です!一歳で、そうだな…モノマネが得意っす!よろしく申す!」
パチパチパチ
こうして、無事、みんな自己紹介が終わった!
夜ご飯までの間、みんなで楽しく過ごしていると、マロがいきなり口を開いた!
「そういえばさ、鳩ノ介ってダンスが好きなんでしょ?やってみてよ!」
そんなマロの突然な話に、鳩ノ介は「え?」と混乱している。
「コイツめっちゃうまいぜ!」
鳩太郎がそう言って笑うと、鳩丸も続いて「踊れよ〜!」と背中をバシバシと叩く。
「痛いって…。…じゃあ、よく見ててね」
そう言うと、鳩ノ介はノリノリのステップで、キレッキレに踊り出した!
「ふっふっふ…。やっぱり、僕には敵わないな…」
マロは「ニヤニヤ」としながらそう呟いた。
「次は僕の番!見ててね!」
そして、マロも踊り出した!
…が、ふにゃふにゃだった。
一同は無言でマロを見守ったのであった。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます!
前回のクイズ
ポッくんは〇〇音痴 〇〇の中に入る言葉は?
前回の答え
方向 でした!
クイズ
ごましおが目が覚めると、何処にいたでしょう?
答えは次回の後書きに書いていますので、よければご覧ください。
次回投稿は、完成次第の投稿となりますのでご承知ください。
小説は楽しく読んでいただけましたでしょうか?
今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!
よければブックマーク、評価をよろしくお願いします!
次回もよろしくお願い致します!




