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にゃんにゃん冒険隊 [事件解決!]  作者: みらい
第二章 紅色の葉と共に
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第六十三話 勘案

いつも読んで下さって、誠にありがとうございます!


前回の振り返り

思いは固く、結局引越してしまった二人。

だが、陽湖たちもまだ諦めていなかった。

そして、「もうダメだ」と言うモモに、ミケは「未来を変えよう」と一言。

四匹は再び希望を取り戻す。

引っ越しを止めるチャンスは春子たちに“電話”をする時…!?


今回も楽しんで読んで頂けると、幸いです。

「みんな!チャンスは、マロくんとモモちゃんの飼い主さんが電話をする時だよ!」



そんなミケの言葉に、「ふむふむ………。」と真剣に考え始める四匹。

「そうだぁ!電話越しでオイラたちが楽しそうに会話するのはどうだぁ?」

カラらは四匹の様子を伺いながら言ってみた。

「…どゆこと?」

マロは首を傾げながら「キョトン」とする。


「楽しそうにして、“懐かしい”とか、“いいなぁ、帰りたいなぁ”とか、みんながいる場所が、やっぱり一番楽しいって思ってもらうってこと?」

モモがそう尋ねると、「そうそう!」と、カラらは自分の思いが伝わって嬉しそうに頷いた。


「ま、いいんじゃない?」

「いや上から目線!!」

カラらはマロにそうツッコんだ。

「良いと思うよ!ごま爺にもその会話が聞こえたら、向こうは向こうで作戦立てるかもだし!」

「ニコッ」と微笑むミケに、カラらは「ホッ」とした。

「確かにな。オレもいいと思うぜ。」

カルべがそう言うと、モモも続いて「モモもいいと思う!」と頷いた。


「みんな〜!お昼ご飯にしましょ〜!」

陽湖の声に、「ご飯!?!?ご飯!ご飯!!」とマロが飛び跳ねる。

そんなマロを横目に、「もう、うさぎじゃないんだから。」とモモは呆れる。

「じゃあ、とりあえずこの作戦で様子をみよう!」

「うん!」

ミケの言葉を聞いて、四匹は口々に返事をした。



ごましおは考えている。

「どうにか引っ越しを止めたい」と。

ごましおは、グルグルと勘案する。

少し、ごましおの考えを覗いてみよう。



ううむ。しかしどうするかの。

今更「嫌じゃ嫌じゃ」と駄々をこねても通用せんじゃろう。

ここはミケたちに頼むしかないか…?

取り敢えず、向こうの様子を見るしかないか。

そこからどうにかするしかない。

それはそれで情けない気もするしの…。

そうじゃ!

部屋の隅にずっと固まって、怯えたようにすれば良いかもしれん!

じゃが、わしの性格からして、そこまで深く見られんか…?

うーん。どうしようか…。



とにかく、ごましおは考えるに考えていたのだ!



「カリカリ」と勢いよく何かの音が聞こえる。

その正体は…マロだった!

マロは、「ガツガツ」と効果音がつくくらい、食べっぷりがよかった。

「…。マロ、あんまり急いで食べてたら喉詰まるよ?」

呆れ顔でマロを横目で見るモモに、「だって、美味しいんだもん!」とご飯を口の周りにたくさんつけて言う。

「誰も取らないから大丈夫だよ!」

そんなマロを見て、ミケは「フフッ」と微笑みながらご飯を「パクパク」と食べる。

すると、くりとあんこまで一生懸命ミルクを飲み始めたのだ!

「ほら、二匹まで真似しちゃってるから!落ち着いて!食べて!」

モモは「もう、口の周り、ついてるよ」と言いながら注意をした。

「僕はいつだって落ち着いてるよ?」

「何を言っているのかわからない」とでも言いたげなマロを見て、モモは「こりゃ、もうダメだ」と諦めたのだった。


すると、ふと、陽湖と杏湖が話しているのが耳に入った。

「そういえば!黒猫くん、足を怪我してたわよね。元気すぎて忘れてたケド…。病院に行ったほうがいいよね…?」

陽湖の問いに、「う〜ん、まあ、そうよね…」と悩みながらも答える。

「飼い主さんも近くにいなかったみたいだし、かといって、自分のお家に帰ろうとはしてないみたいだし…、やっぱり野良猫かしら?」

カルべを「ジッ」と見ながら、「はぁ、」とため息をつく陽湖。

「色々と大変だねぇ」

そんな陽湖に、杏湖は「あはは」と苦笑した。


「あ!そうよ、病院に行くのなら、黒ちゃんの名前を決めないといけないわ!」

ふとそのことに気づいた陽湖は、再び「う〜ん、う〜ん」と悩み始めた。

「普通に“クロ”とかでいいんじゃない?シンプルが一番よ!」

杏湖の言葉に「確かに」と納得する陽湖。

「“クロ”にしちゃう?」

そうカルべに問いかけると、カルべは全力で首を振っていた!


「いやいやいやいや!オレはカルべだ!正真正銘の!誰が“クロ”だ!」

物凄く嫌そうな顔をするカルべに、ミケたちは苦笑いをした。


「う〜ん、でもなんか違うような…。なんかこう、もっと変わってるのとか…」


「…ん?誰が変わってるって?」

眉間にシワを寄せながらカルべはそうツッコむ。


「…カルべ。」

ふと杏湖が呟いた。

「へ?」

「“カルべ”がいいと思うわ!だってこの子、胸のところだけ白い毛だから!あの、朝のニュースに出てくるカルベさんの蝶ネクタイに似てるの!」

杏湖の説明に、「あ〜!確かに!いいわね!」と陽湖は満足げに頷く。


「すごいっ!よかった!カルべくん!」

ミケはカルべを見ながら微笑む。

「カルべって、カルベさんに似てるからカルべになったの?」

マロの純粋な疑問に、カルべは「違うわっ!」とキレ良くツッコんだ。


「じゃあカルべくんね。あ、カラスくんも…」

ふと、カルべの隣で「パクッパクッ」とご飯を食べている、カラらの名前も決めていないことに気づいた陽湖。

「う〜ん、カラスだからカララとかでいいんじゃない?」

「そうね!」


「なんかオイラだけ適当じゃね?あとカラ()な」

そうして、奇跡的に二匹の名前が改めて決まったのだった!



「じゃあ、お昼ご飯を食べ終わったら病院行きましょうね!カルべくん!」

そう言って微笑む陽湖。


「うっす。…病院ってどこだ?」

首を傾げるカルべに、「そこから!?」と三匹はずっこける。

「いや、オレとカラらは、ずっと野良やってきてるからそーゆーの分かんねぇんだよ」

そう言ってカルべとカラらは苦笑する。


「そう言うことね!う〜ん、僕も良く分かんないけど、………こ!!!わ!!!い!!!」

「うおびっくりしたぁ〜」

突然のマロのビックボイスにカルべは驚く。

「そんなに怖いところなのかぁ?」

カラらは顔をしかめながら聞く。

「うん、すっごい怖い!しかも痛いし最悪だよ〜…。注射とかされるんだよ!」

そんなモモの言葉に、「えぇっ!?」と二匹は驚く。

「怖っ!え、注射って、あの針みたいなやつ…?」

「そうそう!」

四匹の会話を聞きながら、ミケはカルべの足を遠目で見ていたのだった。



昼食を食べ終わると、陽湖と杏湖は病院へ行く支度を始めていた。

「行きたくねぇな、てかもう痛くねぇし!」

カルべは「はぁぁぁ」と大きくため息を吐いた。

そんなカルべに、マロは「ま、頑張れっ!」とウインクした。

そんなマロを見てイライラしているカルべに、ミケは「あはは…」と苦笑いした。



頑張って抵抗するカルべを無理矢理車に乗せると、病院へ出発した。

車に乗ってしまうとすぐで、あっという間に動物病院へ到着した。

「ほら、カルべくん!行くよ!」

陽湖に抱っこされ、優しく撫でられると、カルべは「ホッ」としてしまった。

自動ドアを通ると、受付に看護婦さんが待っていた。


「今日はどうなさいましたか?」

優しく微笑みかける看護婦に、陽湖は「ペットの新規登録と、猫の足の怪我をお願いします」と言う。

「はい、分かりました。では、少し待っていてください。」

看護婦さんは、爽やかな笑顔を絶やさないまま、待合室へ手で案内した。

そして、陽湖はいつも通り「ペコッ」と礼をすると、待合室の真っ白な椅子に「チョコッ」と腰をかけた。

その隣に、ミケたちを連れて杏湖も隣へ座る。


「相変わらず、ここは綺麗ね。」

杏湖はそう言うと、「フフッ」と微笑んだ。

「そうね。ありがたいわ。」

そんなことを話していると、どこからか声が聞こえてきた。

「こんにちは!今日はどうなさいましたか?って、」

この声は…!

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!


前回のクイズ

カラらとカルべは人間語でなんと言ったでしょう?


前回の答え

「行かないで!」と言った でした!


クイズ

秀夫と春子は車内で何を食べていましたか?


答えは次回の後書きに書いていますので、よければご覧ください。

次回投稿は、完成次第の投稿となりますのでご承知ください。


小説は楽しく読んでいただけましたでしょうか?

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

よければブックマーク、評価をよろしくお願いします!

次回もよろしくお願い致します!

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― 新着の感想 ―
[良い点] カルベくんの名前の由来がいいですね にゃんにゃん冒険隊に登場してくる動物達、みんなかわいいです。個性があっておもしろいです。仲良し仲間が伝わります。 [一言] ミケ マロ モモ カラら ゴ…
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