表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
にゃんにゃん冒険隊 [事件解決!]  作者: みらい
第一章 爽やかな風と共に
PR
39/107

第三十二話 怪我は努力の証 ④

いつも読んでくださって、誠にありがとうございます!

今回の内容は、「第三十一話 微笑ましい思い出」の、モモや友花、結衣が登場するストーリーの続きです。

今回も楽しんで読んで頂けると、幸いです。

二匹は結衣の元に吸い込まれ、争い場(結衣とフクロウがいる所)についてしまった。

「ギャーッ!お兄ちゃん大丈夫?!」

「大丈夫大丈夫……って……大丈夫じゃねぇよ!!!」

そんな兄妹の会話を聞きながら、モモは眉間にシワを寄せた。

なんたって自分達の大っ嫌いなフクロウが目の前にいるからだ。

それは警戒しても仕方がないと言えるだろう。


「ねぇフクロウさん!お兄ちゃんをここ()から出して!」

友花は、フクロウに向かってガミガミと怒鳴り始めた。

「なぜだ。なぜ出さないといけない?」

フクロウが口を開く。

友花は、言い返してきた事に「ヴゥゥゥッ!」と唸り始める。


「フクロウさん!なんの目的!?」

モモも友花達の仲間入りをし、そう言った。

「なんだお主は。お前達には関係ない。こいつ(結衣)はわたくしの大切な宝物を奪おうとしたのだ!」

フクロウがクワッと怒鳴りかけてくる。

友花とモモは悔しそうにフクロウに歯を向ける。


「おい!フクロウ!これは何のつもりだ!俺達を閉じ込めても何もならねぇぞ?!」

結衣が声を上げると、首の角度を結衣の方にグッと変えた。

「「「うわっ首が…」」」

三匹全員が小声でそう言う。

「お前達は『フクロウ』と言うものを知らないのか!フクロウは首が360度まわろう!」

フクロウは呆れた様に言うと、「それと、フクロウは猫に飛びかかると、一撃さ!」と本当らしい冗談をついた。


一気に寒気が増した友花とモモは、「ヒィィィッ!」と後退りを一歩、二歩とする。

「どんなもんだい!飛び掛かれるもんなら、飛びかかってみろ!」

結衣が強気で言うと、フクロウは「ムッ!」とはぶてる。

「良いのだな?」

フクロウが鋭い爪を向けた。


「お兄ちゃん!何してるの!ダメだよ!飛びかかって、一撃になっちゃうよ!?」

友花は()()だけ心配すると、何かを思い出し、(あ、そっか。大丈夫なんだ。)と一息ついた。

「そうだよ!結衣くん!ダメだよ!」

モモは『()()()』と言うことを知らずに言う。

(どうせ()()()んだし、大丈夫だろ。透けるし。)

結衣はすまし顔で、フクロウがかかって来るのを待っている。

(こいつ、ただ者ではないな?)

フクロウは微かにそう思うと、結衣に飛びかかった。


モモは目を瞑る。

シュッ

そう音がしただけで、何とも音がしない。

友花は「良かった…」と微笑む。

やはりフクロウが飛びかかっても、結衣はすまし顔だ。

フクロウの足は、結衣に一つも触れない。

それどころか『透けて、結衣の体にフクロウの足が刺さっている』、状態だと言えるだろう。


「なぬっ!?お主…おぬっ…おかしいぞ!?」

フクロウが驚きそう言うと、「ふっふっふっ!これが俺の力だ!」と結衣は決めポーズをした。

そんな結衣を見て、フクロウは渋々自分の定位置に戻る。

モモはそんなやりとりが聞こえ、片目ずつ、少しずつ目を開ける。

モモの瞳の中には、結衣が決めポーズを決めている所しか映っていない。

倒れていない。どこも怪我もしていないし、毛もはげていない。アザだってできていなかった。

モモは目を片手で擦り、もう一度結衣を見る。

やはり、結衣が決めポーズを決めている所しか映っていなかった。


(あれ?おっかしいな〜…でも怪我してなくてよかった!)

モモは深くため息をつくと、目をキリッと開いた。


「フクロウさん!あなた何のつもり?!モモたちを食べても何にも美味しくないよ!?」

「そうだよ!モモちゃんの言う通り!」

モモはフクロウにうんざりし、そう言うと友花も「うんうん!」とうなずきながら思わず笑ってしまった。

「おーい、ここから出してくれー」

結衣は自分のことを忘れてられていることに、棒読みで言い出す。


「あ!そうだった!」とばかりにモモと友花は結衣を見る。

「お主、ワシをなめていたら困るのぉ、」

フクロウはまだ引き下がらないままだ。


そんな時、モモ、結衣、友花は「HAHAHA!」といきなり笑いだす。

そんな三匹にフクロウは「!?」と何も言えない状態になっていた。


そう、これはフクロウがこちらを見ていない隙に考えた、三匹の作戦なのだ。

訳して、『おとり作戦』。

内容は、『三匹がいきなり狂ったように笑い出して、そのままモモだけはフクロウの後ろに向かう。友花は、フクロウがモモを見ている隙に、結衣を檻から出す』と言う作戦だ。


早速モモはフクロウの後ろへとゆっくり歩いて行く。

フクロウはモモを見つめ、後ろを向く。

「よっしゃ!友花、いまの隙だ!」

結衣がそう手で合図を送ると、友花は「うん。」と頷いた。

三匹の笑い声が迷路の中で響く中、友花はこっそり、慎重に鍵を開け始める。


が、その時だ!

「引っかかるとでも思ったか!」

フクロウの怒鳴り声が聞こえてきた。

「「「!?!?」」」

三匹はフクロウに注目を集める。


「ん…?待てよ。この口癖…もしかしてフクロウ、お前俺らのいとこか?!」

結衣がふと思い出し、思わず大声でいう。

「なぬ…!?もしかして…お主は…結衣と友花か!」

フクロウがハッとしてそういうと、合わせて友花も「あ!そうだった!確かにいとこいたねぇ!」と頷く。

話が全く読めず、モモは「え?」とばかりに目ばたきを何度もする。


ふとモモの存在を思い出し、友花は「あ!モモちゃんごめんごめん!忘れてたけど、フクロウさん。うちのいちこだった!」と、申し訳なさそうに言う。

「え、ええ?えぇぇぇ?!?!?!」

モモは驚き思わずしりもちを勢いよくつき、ゴロンと転がってしまった。

「まじかよっ!フクロウさん、いとこだったの!?」

「まじだよ??フクロウさんいとこだよ??」

モモと友花そんな会話を交わし、フクロウに目を向ける。


「すまぬ、すまぬ。確かに結衣と友花に似ておるなと、勘づいておったんじゃがな。まさか本当だったとはなぁ。」

フクロウは照れながらそう言う。

「いやそこは気付けよ!」

結衣はずっこける。

「あ、そこの白猫、二匹とどこで会ったのじゃ?」

フクロウは首を傾げながらそう聞くと、モモは「え…キラキラ光っていた…動物病院の病室…です…?」と目を丸くして言う。

「そうか、そうか…。では、結衣、友花よくやったな。もうそろそろで消えるんじゃろぅ。今までお疲れさんじゃったな。」

そんなフクロウの発言に、モモは「なに言ってるの?このフクロウ」とばかりに首を傾げた。


「わーーーっ!?!?それ以上言っちゃダメ!ゲームオーバー、ゲームオーバー!」

フクロウの声を打ち消すように言った友花に、フクロウは「なぁに、なぜじゃ?」と不思議そうにする。

「まだモモにはその事、一切言ってないんだよ。バカッ」

結衣が小声でフクロウに言うと、「なんだ!馬鹿とはなんだ!馬鹿とは!」と怒りだす。

友花と結衣は、そんなフクロウにお腹を抱えて笑い出した。

そんな二匹にモモはつられて笑い出してしまった。


「よし、お主たち、三匹なら信用できる。宝物を、よろしくな。」

フクロウは手を組み、「うん。」と満足げに頷き、消えていった。

「あ…先にいっちゃったね。」

「そうだな…。」

友花と結衣は隣同士にちょこんと座り、呟きあった。

そんな二匹を不思議に思ったか、モモは首を傾げる。

「あ、なんでもない!なんでもない!」

友花が笑って見せると、モモは「ふ〜ん…」と目を細める。

(やばい…バレちゃった…?)

友花はそう心配していたが、その心配は、必要なかった。

モモは疑うことなど全くせず、信用していたからだ。


そんな時に、結衣は好き勝手に歩き回れないことに気付いた。

「あぁ…ぁぁ…」

結衣が枯れた声を出すと、二匹はびっくりし、急いでパッと振り返る。

「お兄ちゃん?」

「結衣くん?」

二匹が聞くと、結衣は「失敗した」とばかりにか細い声を出す。

「鍵が…鍵がかかったままだった…」

前回の答え

雪菜は、親猫の名前を、『ニニ』と名付けた でした!


クイズ

マロとミケは、何個の人形をくわえたでしょう?


答えは次回の後書きに書いているので、ぜひご覧ください。

次回投稿は、完成次第の投稿となりますので、ご承知ください。


今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

よければブックマーク、評価をよろしくお願いします!

次回もよろしくお願い致します!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ