第十九話 天使の優しさ
…
「じゃ、六つあるから〜、友花は一番とニ番行くね!」
友花はそう言ってロッカーの前に立った。
「じゃ、モモは三番と五番行くね!」
モモも続いてロッカーの前へ向かった。
「はいはい。じゃ、おれは六番と七番な。」
結衣は「フッ」と少し笑って見せて、呆れた様に言った。
「そういえば、なんで四番は無いの?」
モモは四番だけ抜けていると、不思議に思い、思わずそう聞いた。
バチンッッッ!
そう大きな音を立てて、友花はモモの頬を思いっきりビンタした。
「それは、絶対に、絶対に病院では言ってはいけないよ。」
今までに無い様な友花の顔つきにびっくりしたモモは、「ひっ」と小さく怯えた。
「病院では『四番、死。九番、苦しむ』だからね」
友花は声を張り上げ、いつもの友花では無く、鬼の様だった。
「そ、そうなの!?ごめん!変なこと言っちゃった…」
モモは友花の言葉を聞き、「ごめん」としゅんとしっぽと耳を下げた。
「ハッ」とした友花も、「ごめん!つい…」とあたふたとした。
「大丈夫だよ。こんなのすぐ治るし!」
とモモは、カッコつけたポーズをして、ウインクした。
「へへ。じゃ、探そっか。」
友花もモモの優しさに「ホッ」としながらそう言った。
「おう。」
友花の行動にヒヤヒヤしていた結衣も、「ほっ」としながら返事をした。
「うん!」
モモも、元気よく返事した。
「じゃ、開けていこう!」
友花はそう言って一番のロッカーを開けた。
「あ、ちょっと待ってー!」
モモは置いていかれない様にロッカーを急いで開き、前みたいに紙切れが入っていないか確認した。
結衣も、「スッ」とロッカーを開け、顔ごと突っ込み紙切れを探した。
「う〜ん…無いなぁ。」
モモは全体を見終わったあと、そう言って二匹を交互に見た。
「あ、あった!」
友花は、嬉しさのあまり大声で叫んだ。
「あ、俺んところも!」
結衣も紙切れを手にし、モモに「はい、これ。」と渡した。
「あ、友花のも!」
結衣を見た友花は、「私も!」と急いでモモに紙切れを渡した。
「あ、ありがとう」
モモはたくさんの紙切れが手にいっぱいあり、持ちきれなくなってしまった。
「ちょ、ちょっともう一個の方もあけよ!」
モモは、一旦紙切れを床に置き、五番のロッカーを覗いた。
モモをしばらく見ていた二匹も、「ハッ」とし、ロッカーをそれぞれ開いてみた。
「んあ!紙切れ入ってある!」
モモは、友花に負けないくらいの大声で叫び、四つに折り畳まれた紙切れを開き、今まで集めてきた全部の紙切れと一緒にした。
「あ、俺んとこも!」
結衣は紙切れをすぐさま取り出し、モモが集めている紙切れのある所に揃えた。
「なんとなんとなんと!友花の所も!」
友花はどんぐりの様な丸い目をしてそう言い、モモに渡した。
「お!すごい!じゃあ、今のところの番号言ってみるね!」
モモはそう言い、並べられている紙切れを順番に読んでいった。
「『1、 じ、は、き、ち、だ、も、い』『2、 2、6、8、2、7、8、7、6、2』だよ!」
紙切れに書いてある暗号を全部読み上げたモモは、紙切れからバッと目を離し、二匹を見つめた。
が、また紙切れに目を向けた。
「ん?待って、順番が書いてあるっっっっ!」
次回は完成しだい、投稿します。
前回の答え
『マロとミケの、大切な、大切な、思い出』でした!
クイズ
友花はモモに思わず何をしてしまったでしょうか?
答えは次回!
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次回もお楽しみに!




