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にゃんにゃん冒険隊 [事件解決!]  作者: みらい
第二章 紅色の葉と共に
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第九十話 四段お部屋

いつも読んで下さって、誠にありがとうございます!


前回の振り返り

無事診察が終わり、車に戻った杏湖と陽湖。

待ち時間にあった、春子からの電話の件を話してみたが、テレビに映っていたのがミケかどうかは分からないため、帰って探して見ることに。

ふと陽湖の携帯に電話があったことがわかり、掛け直して見ると、“環境政策課”と言われて…!?

また、木の実集めに出かけたミケ、ポコ、ジャスミンは蛇と遭遇してしまった!

が、ミケの冷静な判断によって何とか逃げ切ることができた。

そして、そのまま木に集めた木の実を見せに行くことにして…。


今回も楽しんで読んで頂けると、幸いです。

ふと携帯を見ている陽湖から「誰からかかって来てたのかしら、掛け直してみよかしら」と聞かれ、「えー、危なくない?」と首を傾げる。

「セールスとかだったらすぐ切るわ。」

陽湖はそう言って、聞こえやすいようにスピーカーにし、声が聞こえるのを待つ。

プルルルル、プルルルル、と着信音が車の中で響いている。

緊張が漂う中、聞き覚えのない、女性の声が聞こえて来た。

「はい、環境政策課です。」



「あ、すみません、先程不在着信があったのでお掛けしました」

陽湖はそう答えながら杏湖と顔を見合わせた。

「西野さんでお間違えないですか?」

「はい」

自分が何かしてしまったのではないだろうか、と不安になりながら陽湖は返事をした。

「先日、カラスが西野さんのご自宅へ入っていく様子が見受けられたみたいで、お電話をさせて頂きました。」

陽湖は「ゴクリ」と息を呑んで、「あ…、カラスの飼育は、法律で禁止されていますよね」と呟く。


「あ、いえ。飼育自体は大丈夫ですが、捕獲することに問題がありまして」

その言葉を聞き、陽湖はついカラスを網で捕まえる所を想像してしまい、「私、そんな乱暴してないわ…」と心の中でツッコミを入れた。

「実は、この町は鳥獣保護区に該当していて、カラスを捕獲するには申請書が必要なんです。」

予想外の展開に、陽湖と杏湖はまた顔を見合わせる。


「えっと、その申請書はどちらで書けますか?」

陽湖が聞くと、「愛玩目的での捕獲でしたら、こちら環境政策課までお越しいただき、お話をさせて頂く形になります。」と返ってきた。

「分かりました。それでは後日、お伺いします。」

陽湖は相手の返事を確認すると、「ご丁寧にありがとうございました、失礼します」と言って通話を終了した。


「なんか大変なことになったね」

杏湖は真っ直ぐ向いたまま、苦笑いをする。

「そうねぇ。私が風邪をひいていなかったら、今日にでも行ったんだけど…。」

陽湖も頬に手を当てながら窓の外を眺める。

「確かに、治ってからの方が安心よね。今日はゆっくり休んで、早く体調を治しましょ!」

そう言ってハンドルを切る杏湖に、陽湖は「ええ。」と微笑んだ。


………


「一旦木さんのところに戻ってみる?ここからなら近いよ!」

「そうですね!」

「さっきの木の実も見せてみヨォ!」

ミケの提案に賛成し、みんなで木さんの元へ戻ることになった。



「木さん!木の実、沢山持ってきました!」

ミケはジャスミン、ポコと共に木さんに取ってきた木の実を見せた。

『どれどれ。おぉ、沢山集まったのぉ。』

木さんはそう言いながら、優しく微笑む。

『よく見つけたなぁ。ちなみに、どれも食べられるからの。』

木さんの言葉に、ミケたちは目を輝かせながら顔を見合わせた。


「ペロたちもそろそろ帰ってくるかナァ?」

ポコがふとそう言うと、木さんから『もう帰ってきておるぞぉ』と返ってきて、ジャスミンは「そうなんですか?」と驚く。

「先に着いてたんだ!…でもどこに居るんだろう?」

ミケも辺りを見回すが、二匹の姿はどこにも見当たらない。

『あぁ。ついさっきお部屋作りが終わっての、一足先に中で休んでおるんじゃよ。』

確かに、先程までいたはずのキツツキたちの姿は無くなっていた。


『君たちも、中でゆっくりしておくれ。』

木さんに言われ、ミケたちは早速、作ってもらった部屋に入ることにした。

「ミケさんは、一番下のお部屋がいいですか?私たちは飛ぶことができるので、ちょっと高い位置でも大丈夫です!」

ジャスミンは可愛らしい翼をパタパタとさせながら、ふんわりと空を飛んでいる。

「うん、そうさせてもらおうかな!…登るのはいいんだけど、降りれないんだよね〜」

ミケは「あはは…」と苦笑いをしながら頷いた。


「みんな戻ってきたんだネェ!」

何処からか声が聞こえ、三匹は同じように上を見上げた。

そこには、上から二番目の部屋から、顔だけひょっこりと出しているペロの姿があった。

「ペロ、危ないから引っ込みなさいヨォ」

その様子に、ポコが羽で差しながら注意する。

「鳥のことを羽で指したらダメなんだヨォ」

が、何故か注意し返されたので、「ごめんネェ」と一応謝っておいた。


「おかえりなさい。ペロが一番上のお部屋なのは怖いから、アタシが陣取ったんだけど、良かったかしら?」

続いて、一番上の部屋からマリが顔を出してくる。

「大丈夫だヨォ。ペロの護衛、ありがとネェ!」

「あっ、私も大丈夫です!」

「ミケも!」

ポコ、ジャスミン、ミケも頷くと、「なら良かったわ。」とマリは満足そうに顔を引っ込めた。


「あ、ちょっと待って。」

しかし、マリは何か思い出したのか、もう一度顔を出した。

「ジャスミンちゃん、見つからない方がいいなら、一番上のお部屋がいいんじゃない?真ん中の方だと、視界に入っちゃうかもしれないし!」

マリの提案に三匹は「確かに!」と顔を見合わせて頷く。

「いいんですか…?」

ジャスミンは遠慮がちに聞くと、「むしろ、アタシが少しの間このお部屋を使っちゃったけど、いいの?」と、マリは羽ばたいて部屋から出てきた。

それを見て、「いえいえ!全然大丈夫です!」とジャスミンは慌てて手を振りながらそう言った。


ちなみにペロはと言うと…。

「ムニャムニャ…」

魚狩りで疲れたのか、顔を出したまま眠っている。

が、鼻ちょうちんが割れた拍子に、ペロが部屋から落ちてしまった!


「危ないヨォ!」

「あっ!ちょっと!」

「ミギャーッ!!」

「わぁ〜っ!」

皆んなが大慌ての中、なんと、いきなり木の枝が伸びてきて、ペロをキャッチした!


『ふぅ、危機一髪じゃった。今はワシが気づいたから良かったが、今度から気をつけるんじゃよ。』

すると、木は枝をさらに伸ばしてペロを優しく地面に降ろしてあげた。

「!…ナイス…!木さん!」

ミケは目を丸くさせながらホッと一息つく。 

「ありがとうございまスゥ…!うちの弟がすみませンッ!」

ポコも、高速で何度も頭を下げながら、そう言った。


「?あレェ?皆どうしたノォ?」

…当の本人はと言うと、自分が落ちていたのに気づかず、ましてや今起きたらしい。

「もう!危なっかしいわね…。ペロは上じゃなくて、下から二番目のお部屋にしなさい!」

「ガーン!!」

マリにそう言われ、ペロはショボンと俯いた。

「下のお部屋にはミケちゃんがいるし、上のお部屋にもポコが行けばいいわ。その方が安心安全よ!」

何が起こったのか、まだ頭の整理がついていないペロに、マリはプリプリと怒っている。


「みんな、ペロ君のことが大好きで、心配なんだよ!」

ミケが宥めるように優しく微笑むと、「!そっカァ!」と顔を明るくさせた。

「じゃあ、ボク下から二番目のお部屋でいいヨォ!」

なぜか上から目線だが、すんなり承知してくれたようで、ポコとマリも安心したようだ。

…そう言うわけで、上から順に、ジャスミン、マリ、ポコ、ペロ、ミケという結果に落ち着いた。



「じゃあ、お邪魔します!」

ようやく一息ついて、ミケたちはそれぞれ部屋に入ることに!

「わぁ…!」

木の幹が太いため、割と中が広く、ミケの他にまだ二匹、三匹入るくらい余裕があった。

「すごいすごい!ここにご飯を置いて、葉っぱとかを集めて寝たら暖かそう!あ、後お花も置いておきたいな!」

初めての木の中での生活にワクワクが止まらないミケは、ついつい気分が上がって鼻歌を歌い始める。

「ここに、外から見えないように扉があったらいいんだけどな〜、何かを代用して作れないかな?」

ミケは何か思いつき、「あ!」と顔を上げた。


「閉じろ〜、ごま!…なんちゃって」

「えへへ」と笑いながら、その場に座ろうとした。

その時だ!

“パタンッ”

「え“っ」

最後まで読んで頂き、ありがとうございます!


前回のクイズ

杏湖は風邪を引いている陽湖に何の料理を作るでしょう?


前回の答え

お粥 でした!


クイズ

モモと仲直り(?)するため、マロが選んだお花の名前は何でしょう?


答えは次回の後書きに書いていますので、よければご覧ください。

次回投稿は、完成次第の投稿となりますのでご承知ください。


小説は楽しく読んでいただけましたでしょうか?

今回も最後まで読んで頂き、ありがとうございました!

よければブックマーク、評価をよろしくお願いします!

次回もよろしくお願い致します!

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