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宿泊研修 初日の朝

俺はまた夢を見ていた。

それはある男の子と一緒に遊んでいた夢

「司、行こうぜ早く」

「おう、    」

それはどこかなつかしく、心地の良いものだった。


私はある夢を見ていた。

それは幼い時よく一緒に遊んでいた男の子と一緒に遊んでいた夢

広い高原を一緒に走り回っていた。

いくら走っても追いつけなかった私

けど、彼は私をからかいつつ決して私を置いていかない

そんな彼をいつしか好きになり、ずっと一緒にいたいと思った。

「またな、夏希」

「またあしたね、    」

けど、彼はある日私の前から姿を消した。

「いったい、彼は今どうしているんだろう...」


私はあの日の夢を見ていた。

あの日の司は悲しみを超えたすべてを失ったような姿

今でも私は昨日のことように覚えている。

あの日私は司に何もしてあげられなかった。

だから、私は司から離れるしかなかった。

けど、今はこうして司の担任として戻ってこられた。


今日から宿泊研修

俺はいつものように愛佳と朝食をとっていた。

「司は最近クラスでどういう感じなの」

「なんだよ、いきなり急に」

「今日から宿泊研修じゃん。2,3カ月前まで中二病キャラだったから今はどうなのかなって」

「まぁ、普通なのかな。最近はそいうのはクラスでも言われなくなったし」

「へぇ、で涼太以外に友達はできた?」

「まぁな。」

「その友達ってどういう子?」

「なんていうか、あいつはわがままでホラー好きのサイコパスでその上お前と同じくらい頭がいいお嬢様みたいな感じかな」

「って女子?!」

「二宮夏希ってやつなんだが」

「えぇ?!二宮さん?!」

愛佳は驚きを隠せない様子だった。

「なんだよ、急にでかい声をあげて」

「だって二宮さんっていったら超が付くくらいの美人ってクラスで有名だよ」

「あいつそんな有名なのかよ、ちなみにこないだも家で一緒にテスト勉強したし、一緒に買い物にも行った」

「えぇ?!えぇ?!」

またもや、愛佳は大声をあげた。

「いつのまに...」

今日の黒川家はいつにも増して騒がしかった。


俺はいつものように涼太と学校に向かった。

「司は最近、二宮さんとどうなの?」

「別になんもねーよ」

愛佳も涼太もなんでそんなに二宮が気になるんだよ

「へぇ、司の家で一緒に勉強してデートして順調に愛を育んでいますね。」

「うるせぇ、あいつはそんなんじゃねーよ」

「まぁ、今日からの宿泊研修で二人の関係が発展することを俺は期待しているよ」

と最近はこの調子で俺は涼太にからかわれている

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