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プロローグ
何かを言い訳にして働きたくないだけだったのかもしれない。
時代のせいにして、人のせいにして、誰かのせいにしてーー
引きこもって、自宅警備員何て都合のいい言葉を見つけてカッコつけて実際に守れたのは何もない。
僕は戦う。
そこに守りたい家があるから。
僕が僕であるために戦わなきゃならない。
誰かが言ったーー
「自宅警備員なら自分の守りたいものを本気で守ってみろよ」と。
だから今日も僕は冷たい都会の真ん中で迷彩服に身を包み、見えない敵と戦っている。
僕が本当になりたかった者。
僕が描いていた夢ってなんだっけ。




