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倒す事が出来ない魔人

メイリの肩を軽く叩き、一言言うと、ジンは魔人に近寄る。魔人は「ガアアア!」叫ぶと、ジンを睨み近寄る。

それを見た舞は、倒されたケルベロスに近寄ると


「ケルベロス!今すぐ治療を‥‥」


するとケルベロスは、首を横に振り


「わたしよりあのモノを‥‥」


ケルベロスは、光線を脇腹に食らって倒れたクラリスの方を見て、舞に言った。血を大量に流し地面に倒れた、瀕死の状態のクラリスに漸く気づいた舞は両手を口に被せ驚く。


「ケルベロス!あの人を治療したら直ぐに戻るから、待ってて!」


慌てて、クラリスの元へ走る舞にケルベロスは


「ああ、待っている」


その言葉はまるで舞を信用して安心したような感じで話した。

クラリスの横には、涙ぐむメイリが


「先輩!クラリス先輩!しっかりして下さい!先輩!」


必死にクラリスに声を掛けていた。

そんなメイリの横に、息を少し切らせながら舞が来ると


「ハアッ、ハアッ、‥‥す、すみません、退いてもらえますか」


「貴女は?」


「急いでこの人を治療します!」


「えっ!治療?」


驚くメイリに舞は、クラリスの脇腹に左手を添えると、目を閉じた。すると舞の左手から魔法陣がでる。その姿にメイリはまた驚くと


「魔法陣‥‥いったい貴女は?」


「私は大樹寺 舞。あの人の‥‥大樹寺 神の妹です」


舞はクラリスの治療に集中する。するとクラリスの傷はみるみる塞がり出し、顔の血色も穏やかになった。


「先輩!‥‥よ、よかった‥‥」


メイリは安心したのか、クラリスの手を握る。そしてメイリは舞に


「ありがとう」と。


「ううん。いいんです。私も助けられたから」


舞は直ぐにケルベロスの元へと走った。


‥‥あの魔法陣は確かに治癒魔法の魔法陣‥‥大樹寺 舞‥‥そして、リンクは出来ないと思われていた、あの人‥‥大樹寺 神‥‥

いったいあの二人は何者なの?

安心した気持ちの中に、メイリは疑問に思っていた。そんなメイリはジンを見てまた思った。


‥‥魔人に勝てるのか‥‥


そんなジンは魔人に近寄る。


『ジン‥‥』リンクしたミュウは一言、ジンの名を言う。

ジンは魔人を睨みつけながら、一歩また一歩と近寄る。


‥‥魔人あいつはこの場所をめちゃくちゃにした!

‥‥魔人あいつは俺の妹を怖がらせた!

‥‥魔人あいつから俺たちを護るために怪我をしたケルベロス、あの二人を苦しめた!



「許せるかよ!!!」


ジンは両手に拳を作り、叫ぶと、タアッ!と魔人に向かい走り出した。そのジンを見たメイリは


「なあに?あの速さは!」


そう!その時のジンの速さは、メイリにでもやっと目で追える速さ。そんなジン目掛けて魔人は口から光線をはく。ジンは光線が当たる前にシュン!と直ぐに避ける。しかし魔人もジンの動きが分かるのか、光線を出しながらジンの方を向く。だが!魔人の動きよりも、ジンの動きの方が早い!

そして、ジンは一瞬で魔人の左横に来ると、


魔人おまえは絶対に許さない!!!先ずは店長達の分だあ!」


ジンは魔人の左足に右手の拳を、パンチを繰り出す!しかし、そのパンチはまるで高速、いやそれ以上のモノ。魔人にパンチが当たると、その場所だけが、空間が切れ、歪んで見える。


「グゥッッッガアアア!!」


苦しみ叫ぶ魔人。ジンの10倍はあるかの巨体が、ズシーン!と音を立てて跪く。


「なんなの?あの人は!」


たかが一発のパンチだけで、魔人を跪かせたジンに、目を見開いて驚くメイリ。

そんなジンは直ぐに反対側に移動。


「今度は舞の分!」


右足にパンチを繰り出す。またも叫ぶ魔人!


「俺たちを助けてくれたあの人とケルベロス分!」


魔人の腹に目掛けてパンチを繰り出す。跪きながら一歩後退する魔人。


「そして最後に俺の分だあああ!!!」


ドオーン!!と地面を蹴るジンは魔人の顎を目掛けて、まるでアッパーカットを繰り出すような感じで、光り輝く右手を顎に当てた。

ドゴオーン!!と物凄い音共に、魔人は背中から地面に倒れた。いや、吹き飛ばされたのが正解か!

苦しもがく魔人にジンが近寄ると


グウオオオ!と音を出しながら空から一体の飛行タイプの魔物がジン目掛けて急降下してきた。それを避けるジン。しかし‥空の魔物相手では、今のジンには成すすべがない。


『我に任せろ!』


ケルベロスは背中に翼を生やすと、バサッ!と翼を広げ羽ばたかせると、魔物を追いかける。

その時、ミュウはジンに


『ジン!私に変わって!。今なら、弱っている今なら、魔人を元の世界に送り返せるわ!』


「しかし‥魔人を俺は倒したい!」


『忘れたのジン!魔人や魔物は倒す事はできないのよ!』


「ミュウ‥しかし‥俺は!」


『貴方は魔人や魔物を殺したいの!』


「殺す?俺が?」


『そうよ!倒す事は、殺すと同じよ!』


俺が‥‥‥殺す。魔人を‥しかし‥俺はあいつが憎い!‥‥けど‥けど‥。


ジンは悩みながらミュウに返事をした。

「わかった」と。しかし‥その言葉は自分でも何が分かったかとの言葉だった。

そして、ミュウはジンと精神を入れ替わると

バックゲートを開いた。



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