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空から‥‥‥

炎の矢が魔物、キマエラの体を貫いた。


「がああああああ!!!」


まるで苦しむ様に叫び声をあげるキマエラは、神とミュウに襲いかかる寸前で動きを止めた。


「いったい、何が!」


神がキマエラを見ると、神とミュウの目の前にシュタッ!と誰かが、まるで空から舞い降りて来た様に立っていた。その後ろ姿を見た神は、


「‥‥神‥さま?‥天使‥‥か?」


神は驚いて言葉が詰まる。しかしよく見ると

青いセーラー服?しかし下は袴?丈の短い袴?一見見るとスカートの様にも見える。


「大丈夫ですか!」


「えっ!」


神は目の前のポニーテールの女性の後ろ姿見て驚いた。そして‥‥


「‥‥貴女はいったい‥」


「話は後!今は逃げてください!」


「えっ!」


「魔物は私がなんとかします!‥メイリ!」


「魔物を!て、メイリ‥‥て」


神の前にいる女性が言うと、空から声が聞こえた。


「ちょ、ちょっと!ど、どいてえぇ!どいてくださあああい!」


「えっ!どこから?‥‥空?」


神が空を見上げた時、何か‥‥いや、人が神に目掛けて落ちてきた。それを見た神は、


「な!な!な!なんだああああ!」


「どおいてえええぇ!!!」


「ドォシーーーーン!」


神と空から落ちて来た女性とぶつかった。と言うか、神が女性を庇った状態でぶつかったので神は地面に体をぶつけた。


「あっ、イタタタッ!なんだよ‥‥て、前が見えない!て、なんだ?顔に柔らかいのが‥」


「イタア〜ッ!‥‥だ、大丈夫ですか?‥‥」


メイリが下を向くとメイリの下にいた神の顔がメイリの大きな胸に埋もれていて、唸っていた。で、メイリは急に赤面して、口をアワアワさせると、


「あ、あ、あ、きゃ、きゃ、きゃあああ!」


メイリの悲鳴を背後で聞いたクラリスは、着地に失敗したんだと悟り、


「メイリ!悲鳴なんてあげてないで、早くその人達を安全な場所に!」


怒鳴るクラリスにメイリは「ハアッ!」と我に帰ると、


「す、すみません先輩!」


直ぐにメイリは神から離れると、神の手を取り神を起こしあげると


「ぶつかってしまいスミマセン。取り敢えず話は後で!避難しますので私の後に!」


「あ、ああ」神は返事をするとミュウも頷き、メイリの後に着いて行く。


「そこの女性の人も、ケルベロスさんもこちらへ!」


「あっ、ハイ!」舞も返事をする、ケルベロスも体力が限界に近いのか、何とか着いて行く。その様子を見たクラリスは


「ヨシ!魔物‥‥キマエラ!私が相手します!」


クラリスはキマエラを睨み付けると、両手を広げ一呼吸すると


「ミミ‥準備はいい?」

『いつでもいいわよ!クラリス!』


「ファイヤージャベリン!ダブル!」


するとクラリスの左右の手から炎に包まれた長さ1メートルぐらいの槍が出てきた。


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