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~第4次南部戦争 反撃 ①~

お待たせしました。残り5話程で元に戻ります。

ナカイヤ帝国 マヤンロ市

ナカイヤ帝国海軍南部艦隊臨時司令部

「マヤトの現状は?」

南部艦隊司令長官 スアーニジ中将は、マヤトの偵察に向かった海軍第5海上偵察隊隊長 バイダー大佐の報告を聞いていた。

「マヤト周辺には、クーリー軍の艦艇が常時警戒体制にあり、海上から近づくことはおろか、陸上からの接近も難しいと思われます。また、艦砲射撃により、マヤト市は既に壊滅的です。」

「よく、そのような中を進めたな?」

「任務ですから。」

「まぁ、確かにそうだが…………」

コンコンコン

「何だ。」

「海軍省及び帝都艦隊総司令部からの通信です。」

「入れ。内容は?」

「失礼します。

内容は、こちらに。」

「……………………………………そうか。分かった。

もう戻っていいぞ。」

「はっ。それでは。」

……パタン

「大佐。報告ご苦労であった。次の任務まで休んでいてくれたまえ。」

「…………では。」

…………パタン

「…………全く。あの野郎は…………」

そして、スアーニジは、電話を手に取った…………





6月4日水の日 午前8時

ナカイヤ帝国領 マヤンロから東へ25km沖

ナカイヤ帝国海軍南部艦隊 第8水雷戦隊旗艦 軽巡「パナッシア」

「時間です。」

「来たか?」

「いえ。付近に艦影無し。」

「まったく。何が「午前8時に増援が来るから待機しろ。」だ。予定通りに来ないなど、ふざけている!!」

「何かしらの事情があるのかもしれませんよ。艦長。」

「それなら、そうで連絡を寄越せばいいものを…………

どんな増援か知らんが、我々をバカにしているとしか思えん!!」

「こちら、見張り!!友軍艦隊と思われし艦隊を視認!!

数、戦艦3、重巡3、軽巡8、駆逐12、輸送及び補給艦8!!!

戦艦の内、1隻はダイアート級です!」

「な………………」

「どうやら、それなりの事情があったようですね。」

「そ、そうだな………………

友軍と思われし艦隊に連絡! 

ゾウエンノカンタイナルカ?」

「了解!!」

「「「……………………………………………………」」」

「友軍艦隊と思われし艦隊より!

ワレワレ、ダイジュウゴトクムカンタイ。ナンブカンタイノゾウエンデアル。」

「ゾウエンカンシャスル、ワレニツヅケ。

送れ!」

「「「……………………」」」

「友軍艦隊より!

リョウカイ。」

「こちら、艦長!

進路マヤンロ!!機関出力上げろ!!と~りか~じ!!」

「進路マヤンロ!機関出力上げ!!と~りか~じ!!!」






その頃、帝都防衛艦隊総司令部 長官室

「長官。艦長が無事に合流したとのことです。」

「そうか。これで貸1つだな。」

「???どうかなさいましたか?」

「いや、何でもない。こっちの話だ。」

「しかし、あれほどの大規模な艦隊を派遣する必要はあったのでしょうか?」

「南部艦隊が負けるよりマシさ。実際、奇襲を受けた上、マヤンロまで退いている。これ以上の敗走は我々、帝都艦隊を含む南部以外の主力艦隊にとって避けたい事なんでな。」

「はぁ…………」

「困ったときはお互い様さ。スアーニジからも、助かったと言う旨の通信が来ていたからな。」

「それで、貸1つ。と、言うことですか?サンレンシェルト長官。」

「そう言うことだ。まぁ、これで南部方面の海上は我らの手の内になるからな、我が軍の勝利も近いだろう。」

「長官。アレを忘れてはならないと前からおっしゃっていたではないですか?」

「うん?ああ。そうだったな。」

長官室 執務机の後ろの壁にはある掛け軸が掛けてあった。















「慢心と見張りミス ダメ 絶対」

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