トスティエンスに到着!!!勝負当日編⑪
勝負開始から1時間……
お互いに無言のまま料理を作っていく。
さらに約1時間………
「「完成!!!」」
開始から約2時間、2人ともほぼ同時に完成した。
「やっと完成か~」
「確かに長かったからな~~」
「「はいはい。遅くてスミマセンネ~~~」」
「いや、そんな意味で言ったんじゃ………」
「………そうね……明日、生きてることを祈っておいたらいいんじゃない?ね?」
「いや、ちょっ!!!」
「「「(御愁傷様です………)」」」
「何か変なこと考えてないか!?」
「いや~、気のせいですよ~~」
「いや、そんな……」
「あんたは黙ってな!!!」
「はい………………」
「まあまあ。そろそろ投票しませんか?」
「ん……そうだね。そのためにこんだけ来てくれたんだからね。
さっさと始めましょうか。
こんなバカはほっといて………」
「そ、そうですね。アハハハハ……」
「それでは、みなさん!美味しいと思った方の料理に投票してくださいね!!!」
「「お~~~~~う!!!!!」」
「すごい人気ですね……」
「そりゃあ、私の妻だからな。この辺では人気者なんだぞ。
例えばな…………すまない。緊急の用が入った。ちょっと席を外させてもらうぞ。」
「は、はあ。」
「話の途中に、申し訳ないな。それでは。」
「ふむ………なかなか悪くないじゃないか。」
「おい。貴様。何しにきた?」
「ただ、食べに来ただけだぞ?そうピリピリするな。」
「食べにきた?」
「そうだ。スターレスト!!私も食べたいのだよ!!」
「全く………あまり長居はするなよ?一応ライバル関係なんだから。」
「………腐れ縁か………」
「お前に言われたくはないな。」
「冗談だ。」
「……お前の冗談は分かりにくいからな。
ナカイヤ帝国前首相。アードルフ・ヒュートル。」
「アードルフの名は伊達じゃないからな。
それに、お前もそうだろ。ジーナカ帝国前首席大臣ヨシフィン・スターレスト。」
「それは昔の話だ……」
「昔も今も敵どうしみたいなものだがな。」
「あの時はよくやりあったな。」
「仕方あるまい。」
「………で、料理はどうだ?」
「そうだな………あの、サリとか言う人の方が美味しいな。食べたこと無い味だ。」
「よく、私に本音が言えたな………」
「フフフフフ。私は正直者だからな~」
「昔、さんざんポーカーフェイスをしまくった「髭の仮面」が………」
「さんざん要求を押し通して行った「止まらない壁」に言われたくはないな。」
「「……………………」」
「まあ、いい。ゆっくりしていけ。」
「それでは、お言葉に甘えて。」
「ただし、厄介事は起こすなよ?」
「任せておけ。伊達に首相やってなかったんだ。」
「確かにな。それでは。」
「ああ。頑張れよ。」
こんなことをしてる間にも、勝負は進んでいった……




