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トスティエンスに到着!!!勝負当日編⑨

「で、来てみたものの誰も居ないと?」

「運悪いっすね~」

「……………」

「まぁ、諦めましょう………」

のんびりと進み、目的地に到着したものの、そこには誰も居なかった。また、駅予定地横の立て板には「本日作業なし」の文字が。

まだ、一部の建物が建てられだけのこの町には工事作業員とその警備のみしかいない。そして、その作業員たちも居ないため、何もない「ゴーストタウン」のような状態になっていた。

そして、彼らは調査の名の下にゴーストタウンへやって来た………

「で、何を調べるんだ?」

「一応、新駅の確認ってことになってましたが………」

「出来るわけないよな~………誰も居ないし………」

「そうですね……新駅に関しては問題ない。ってことにしますか?」

「いや、一応明日も来よう。もちろん岩根と亮もな。」

「わかりました。なら、今日は完全に空きましたね。」

「それなんだよな…何かやることがないなら帰るんだが…」

「帰りも30ですがね(笑)」

「全く。もっと出してぇよ………遅すぎだ!」

「あっ。整備長。」

「何だ?帰るか?」

「違いますよ!そういえば、基地どうするんですか?

整備の度に持ってくわけにはいきませんよね?」

「あ~~。基地のこと忘れてたな~

ここまで移動出来たらいいんだが、流石に無理だからな……」

「以外に出来るんじゃないですか?」

「移動がか?」

「魔法がありますからね。何が起きても可笑しく無いですよ!」

「確かに魔法があるからな。移動も出来るのかもしれんな………

以外にダイ、出来るんじゃないか?」

「流石に無理ですって!」

「まあまあ。やってみてくれよ。せっかくだしさ~」

「………なら、小物からやってみますか?」

「いや、出来んのか?」

「神のみぞしる。ってとこですかね…」

「そうか………なら、ダイの小物は?」

「そうですね………机の上に置きっぱなしの本でもやってみますか。」

「本か……ちなみに、何の本だ?」

「……最近までASTVで放送されてた、「世界のホームから」っていうテレビの文庫本です。」

「それ、前見たことあるな。夜11時頃のテレビだろ?」

「ええ。11時から15分のテレビです。結構良いテレビだったんですけどね………」

「そうだな……それよりも、実際にやってみようじゃないか。それじゃあ、頼むぞ。」

「はい。それじゃあ、一応やってみますね。…………………………」


ポン!!!


「「「「!!!!!」」」」

「だ、ダイ。その本は………」

「……あの本です。机に置いてったあの本です!!」

「ってことは、これなら………







基地ごと移動出来るんじゃないか?」

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