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第22話 男勇者と上級冒険者

《リンゴリッツ雑貨店》


「魔本、授業用の魔道具、骨董品、魔法の杖、魔法の箒……と結構買うもの多いね」


「あ、あの……ライト様。最新式のお化粧セットがあったのですが。買っても宜しいでしょうか?……その欲しくてですね」


 うん。モジモジしながら僕に何かをおねだりするアリア可愛いから買ってあげよう。


「良いよ。僕が買ってあげるよ。アリア!」

「へ? だ、駄目ですわ。ライト様! ライト様にはお洋服まで沢山買って頂きましたのに」

「いいから。いいから。こういう時に男の甲斐性かいしょうを見せなくてどうするのさ」


 魔法の高級コスメお買い上げだよ……案外高いんだね。


「ラ、ライト様……あのですね。こちらの魔法の水着なのですが。夏に極東へと遊びに行った時にで着たいので、購入しても宜しいでしょうか? 勿論、お金はあるのですが。ライト様はこういう水着は……」

「うんうん。買ってあげようね。任せておいてよ。エアリスちゃん」

「へぁ?! ラ、ライト様? 宜しいのですか? 組織の経費で落とせるのですが……」


 お金はあるからね。値段もどうせ余裕で買える……結構なお値段だね。このエッチな水着。


「ま、まぁ、お金はいっぱいあるからね。使える時にじゃんじゃん使おう」


 そうそう。お金は眼飾展示場《アイズ・サンクチュリア 》の中にまだまだあるんだから。大丈夫。



「ほう? アンタ。金持ち小僧なのかい? なら掘り出し物があるんだ。買わないかい?」


「へ? あれ? 何ここ……こんな所に店なんてあったけ? それにお婆さん。誰だい?」


「シャシャ……そんな事はどうでも良いんだよ。それよりも。アンタ! 珍しい赤石は好きかい? 安くしとくよ。アンタたならね。可愛い孫を助けてくれたんだからさ」


「え? 可愛い孫? 誰のことだい?」


「ゴホゴホ……いや。何でもないよ。それよりもどうだい? この赤石。安くしとくよ。そうさね。100万エンの所を……99万エンに

しといてやろうさね」


「いや、どっちみち高いんだけど……赤色の石か………」


 いつもなら怪しんで。こういうのはパスするんだけどね。


 赤、赤か……あれに関係するかもしれないし。高くても買っておこうかな。後で後悔はしたくないしね。


「うん。良いよ。買わせてもらうよ。はい。白金貨99枚丁度ね」


「シャシャ……随分と若い貴族小僧なのに気前が良いね。流石、イリア・クラウディアの息子だね。そら、赤石。確かにアンタに渡したからね」


 あれ? なんで、このお婆さん。僕のお母様の名前を知ってるんだろう? それに僕、まだクラウディア家って名乗ってないんだけださ。


「あ、あの。なんで僕の家系の名を……」


「それと小僧。話しは変わるがね。王都の夜には気をつけな。さっきもアンタのお付きのメイド娘達が危ない感じだったしねえ」


「危ない? 何がかな?」


「お前さん。《《見られてる》》よ。分かってるのかい?」


「……いや。それは分かってるけど。放置してるというかね」


「それなら余計に気をつけな。とくに夜は家から出るんじゃないよ……今の王都の夜はとくに危険な奴等が彷徨うろついてるんだからね」


 あれ?……お婆さんの回りがグニャングニャン歪んで――――


「とっ! あれ? 行き止まりだ……お婆さんも居ないや。赤石はちゃんと手にある……ね」


「ライト様〜! 大丈夫ですか〜! 探しました!」

「私のライト様〜! ご無事で良かったです」

「ちょっ……エアリスちゃん。どさくさにまぎれて、ライト様に抱き付かないで下さい!」

「なんですか? 別に良いじゃないですか。ライト様と私は将来結婚するのですから」

「(ピキッ!)……それは貴女の妄言です!」


「うんうん。2人共、暴れないでね。建物が壊れるからさ」

「「はい!」」


 1日に何回じゃれ合うだい? この2人はさ……




「シャシャ。なんだいなんだい。お付きの小娘メイド達も、そこそこ戦えるんじゃないかい。心配して損したかね?」


「お、お婆ちゃん……ライト君に、お礼の赤石を代わりに渡してくれてありがとう」


「ん? なんだいなんだい。来てたのかい? ユリウス〜! んまあぁ!! すっかり良くなったんじゃないか? 良かった良かったよぉ!」


「う、うん。これもお婆ちゃんが、ライト君の事を教えてくれたのと。ライト君の回復魔法のお陰だよ。ありがとう」


「そうかいそうかい。それは良かったよねぇ。あたしの店においで。お茶を出してやろう。補欠入学試験についても教えてくれるかい?」


「う、うん。分かった。お婆ちゃん。リンク。行こう!」


「は、はい! ユリウス様……ライト・クラウディア。ユリウス様のやまいを治して頂いたのは感謝するが。何者なんだ?……とくにあの銀髪メイド。よくもあんな可愛らしい服装を……は?! 俺は何を考えているんだ?」


 ユリウス・ハイブランドの執事。リンク・ハワード。好みの外見は銀髪メイド美少女である。




《王都ミーティアス ミロのレストラン》


 一通りの買い物も終わって、今はちょっとお高めのレストランで早めの夕食をのんびりと食べているよ。


「いや〜! 色々と買えたね……欲望をおさえきれなくて、ついつい余計な物まで買っちゃったよ」


 アンティーク物の魔道具とか。何に使うか分からない置物。後は変な赤色の宝石とかさ。


「すみません。ライト様……お洋服にお化粧セット……お食事まで頂いてしまって。メイド失格ですわ……(デザート美味しいです)」

「本当です。恥を知りなさい。アリアさん……私も色々と買って頂きましたけど。ありがとうございます。ライト様」


「うんうん。2人の良い思いでになったみたいで良かったよ」


 ……お財布の中、スッカラカンになっちゃったよ。後で資金調達しないとね。


 どこかに良いかもねぎでも居ないかな?


「おおほぉ! やっと見つけたぞ。俺様の親友候補、ライドバルよ! ヨワールちゃんはどこに居るんだ? お前に言われた通り、ヨワールちゃんを紹介されるまでずっとラグナ魔法学園に待機していたが。誰も来なかったから探しに来てやったんだぞ」


 おや? この声はまさか? 自称勇者のダークなんちゃら君かい。


「ぬおぉぉ!! やっと見つけたぞ! ライト・クラウディア!! よくも。騎士家の俺に衆目しゅうもく面前めんぜんで恥をかかせてくれたな。お陰で父上にボコボコにされたんだぞ。罪をつぐないたかったら。あの可愛い娘達を俺のパーティーに加えさせろ!」


「エド〜! 置いてかないでよ〜!」

「私達は体力馬鹿のアンタと一緒には走れないんだからね!」

「……ハァハァ…疲れた」


 マシンガントークでうるさいね。この人。ハーレムパーティーの人かい。名前はエロさんだったけ?


 しかも女の子達を置いてけぼりにして、アリアとエアリスちゃんを堂々と勧誘するなんて。最低のクズなのかな?


「あん?! 誰だ貴様?! 俺様の親友候補のライドバルに何の様だ? 後ろに可愛い女の子まではべらせやがって! 腹立つ野郎だな」


「なんかね。僕の専属メイドさん達を自分のパーティーに入れろとか。おどして来るんだよ。僕の親友のダーク君。それにね。ダーク君に補欠入学試験が終わった日に紹介しようとしていた。ヨワールちゃんにも手を出そうとしてたんだよ。許せないよね?」


「なんだとおぉ!! 貴様!! エロ野郎! ハーレムパーティーなんて作りやがって! 羨ま…じゃなくて、恥を知りやがれ!」


 良いよ良いよ。単細胞なダーク君のボルテージを上げまくって。補欠入学試験の日に、ダークを放置していた事をバレない様にしようね。


「あん? なんだ? 金髪三枚目野郎。俺が様があるのは、そこで余裕ぶっているライト・クラウディアとそのメチャクチャ可愛いメイド達だ。失せな!」


「そのメチャクチャ可愛いメイド達をエロ目で見てたのが、ダーク君だよ。それにさっきからから、君のパーティーの女の子の事もエロい目で見てるね。僕には分かるんだ」


 ここで間髪かんぱつ入れずに、エドかエロか名前が紛らわしいエロ男に悪魔のささやきを僕は放つよ。


「なんだと?! ゴラァ!! 俺の大切なパーティーの仲間をエロ目で見てんじゃねえぞ! 金髪三枚目!! おもてに出ろ! 顔面潰してやる」

「なぬうぉ?! 俺様を誰だと思ってやがる? ハーレム気取りの三下冒険者。剣のびにしてやるぞ!」


「うんうん。試合開始だね。ファイト!」


「「ヌオララアア!!」」


「「「エド!!!」」」


 ……ついでに、あのエロ野郎から切り離した女の子達の洗脳も解いて。アリアとエアリスちゃんの新しいお友達になってもらおうかな。


『解呪顔』


「あ! 君達。走って来て喉とか乾いたでしょう? デザートとアイスティー頼んどいたからテーブルに座ってゆっくりしてきなよ」


「「う、浮気ですか? ライト様〜!」」


 ハモって叫ぶなんて、アリアとエアリスちゃんは本当に仲が良いね。羨ましい。


「え? 良いの?」

「喉カラカラだったのよね〜!」

「……ありがとう」


「うんうん。ゆっくりして居ってね。アリアとエアリスちゃんもこっちにおいでよ。せっかく王都に来て、ラグナ魔法学園に入学するんだし。皆と仲良くコミュニケーションをとってね。ご主人様特権ね」


「は、はい。かしこまりましたわ。ライト様」

「了解しました。ライト様〜!」


 可愛い女の子達は、優雅ゆうがにお茶を飲んでるだけで絵になるね。


 そして、外では暑苦しい闘いが繰り広げられてるけどさ。


「ぬおおおお!! 何が騎士家だ! 二枚目の分際で、ハーレムパーティーなんて作りやがって! ぶち殺してやる! 『野剣』」


「ハッ! 隣国のよく分からない聖女のお告げで。未来の勇者になるとか言われて、それを鵜呑うのみにする大馬鹿野郎に言われたくねえな。 偽勇者! 『炎斬』」


 ガキンッ!と2人の激しい攻撃がぶつかり合う。


  へ〜! ダーク君は全然鍛えてなくて。能力値は低いけど。使っている専用武器と気迫でエロ野郎と対等に殺り合ってるね。やるねぇ。


 それとは、正反対に武器はナマクラだけど。実力はまあまあのエロ野郎君……なんかチート臭いね。


 まあ、どっちも。アリアやエアリスちゃんと殺り合ったら、秒で殺られるだろうけどさ。


「……2人が殺り合ってるね。間にこのレストランでの食事代と壁を壊した修繕しゅうぜん費貰っておかないとね。『略奪の目』」


 ズズズ……と『略奪の目』を使って、2人のポケットの中に入っているお財布からお金を貰ってと。


「良かった〜! これで、ここでの支払いは気にしなくて良くなったよ。ありがとう〜! 未来のクラスメイト君と自称親友の勇者君〜!」


 こうして、僕は新たなお金をGETしたんだ。やったね!


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